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■            FORUM8 News 【イエイリ・ラボ版】Vol.23
■■■                                               2011年 8月 3日

http://www.forum8.co.jp (株)フォーラムエイト & イエイリ・ラボ
 
  ●─────────< イエイリ・ラボの目 >────────●
 
  建設ITジャーナリストの家入龍太です。
 
 先週、UC-win/Roadを活用している世界の大学関係者が一堂に
 集まる「World16 Summer Workshop」という会議が、イタリア
 のピサとベニスで開催されました。一流の研究者の取り組みを
 見ていると、バーチャルリアリティーの活用は無限に広がって
 いく可能性を実感しました。

 今回は、この会議を中心にお伝えしましょう。
 
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=◆ トピックス ◆=
■マンガ風画像処理も!点群によるモデリングから施工管理まで
■招待講演の日本大学・関文夫教授が語る「土木のデザイン」
■ピサ大学で学んだディノ兄弟が開発する巨大3Dプリンター
=◆ トピックス ◆=
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■マンガ風画像処理も!点群によるモデリングから施工管理まで
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7月25日〜28日まで、イタリアのピサとベニスで、UC-win/Roadを使っ
て研究を行う世界中の大学関係者が一堂に集う“国際会議”「World16
Summer Workshop」が開催されました。

バーチャルリアリティー関連分野の専門家ばかりが集まるこの会議
は、米国アリゾナ州フェニックス、日本の箱根、米国カリフォルニ
ア州のサンタバーバラに続き、今回で5回目となります。

参加者の大学は、アリゾナ州立大学、ハーバード大学、カリフォル
ニア大学、ジョージア工科大学、フロリダ大学など米国の大学のほ
か、日本の大阪大学、イタリアのピサ大学、UAEのザイド大学、そし
て香港の香港中文大学など、そうそうたる研究機関ばかりです。

ところがその雰囲気は「自由」の一言に尽きます。一応、発表時間
は1人10分が割り当てられていますが、5〜10分の時間超過は当たり
前で、質問が多かったり、発表内容が充実していた場合には30分に
も及んだりする場合もあります。

それでも予備の時間を取ってあったりするので、時間の制約をあま
り気にすることなく、心ゆくまでディスカッションや検討を行うこ
とができるのです。

発表内容もVRを利用したまちづくり計画のほか、3Dスキャナーで計
測した点群データによる街並みのモデリングや、モーションキャプ
チャーによる人の動きの解析、そして、写真からマンガ風の画像を
自動作成するというユニークな画像処理技術まで、ユニークな内容
がそろっています。

日本からはW16のメンバーとして大阪大学准教授の福田知弘氏が参加
したほか、日本大学理工学部土木工学科教授の関文夫氏が招待講演
を行いました。

今回のワークショップの目的は、11月15日〜17日まで、東京・品川
フロントビルで開催される「FORUM8デザインフェスティバル2011-3Days」
の2日目に行われる「第5回 国際VRシンポジウム」で、各メンバーが
発表する研究について中間発表を行うことです。

ということは、11月にはさらにパワーアップした内容が各メンバー
から発表されそうですね。ぜひ、11月16日の本番をお楽しみに!

▼W16通信 Overview of Summer Workshop 2011(英文)
http://www.forum8.co.jp/topic/w16-01-e.htm

▼FORUM8 Design Festival 2011-3Days (2011.11.15〜17)
http://www.forum8.co.jp/fair/fair.htm#design-fes2011

▼(参考記事)マンガ風画像処理も公開!ピサでVR研究者の大会開催
http://www.ieiri-lab.jp/it/2011/07/vr.html

▼(参考記事)3Dスキャナー搭載!屋内を自動計測する飛行ロボ
http://www.ieiri-lab.jp/it/2011/07/3d-5.html
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■招待講演の日本大学・関文夫教授が語る「土木のデザイン」
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ピサで行われたワークショップの2日目には、招待講演者の一人と
して日本大学理工学部土木工学科の関文夫教授が土木構造物のデザ
インについて様々な実例を紹介しました。

関教授は、大成建設で長年、土木構造物の景観設計などの実務に従
事してきたほか、フォーラムエイトの3D・VRシミュレーションコン
テストでも審査員を務めてきました。

まず、関教授が紹介したのは土木構造物の幅広さです。橋梁やトン
ネルといった交通施設から発電所、防災施設、河川や湖沼などの環
境保全施設、農業用かんがい施設、そしてレジャー施設まで、日ご
ろ意識しない土木の守備範囲を印象づけました。

その上で、構造物表面の突起による太陽光の影を利用した橋脚のデ
ザインや、CGによるアーチ橋下部空間の形状検討、道路脇でよく見
かけるL字形擁壁表面のデザイン、緑化による法面景観の経時的復元
などの事例を紹介しました。

日本の伝統的土木構造物としては、お城の石垣の積み方を紹介しま
した。表面的には四角い石が積んであるように見えますが、その奥
に埋まった部分は、重力によって石同士がしっかり組み合わさるよ
うな3次元的な形状になっているとのことです。

そのため、地震が起こってもコンクリートブロックに比べて2倍以
上の大きな変形に対応できるそうです。この原理は、コンクリート
構造物が使えない場所での道路建設にも生かされました。

これまでの土木構造物は機能面が最優先され、景観設計は一部の特
別な建築家や設計者が手がけるものというイメージがありました。

UC-win/Roadや3次元CADなどの設計ツールを活用することで、一般
の土木設計者も、デザインセンスを少し磨くことで通常の構造物に
対しても“土木のインダストリアルデザイン”が実現できそうな
勇気を与えてくれた関教授の講演でした。

▼(参考記事)マンガ風画像処理も公開!ピサでVR研究者の大会開催
http://www.ieiri-lab.jp/it/2011/07/vr.html

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■ピサ大学で学んだディノ兄弟が開発する巨大3Dプリンター
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今回、World16 Summer Workshopがピサで開催されたのは、ピサ大
学の土木建築都市計画学科のパウロ・フィアマ准教授が同大学での
開催を提案してくれたためでした。

いかにもイタリア人らしく、陽気でサービス精神あふれたパウロさ
んが計画したプログラムは、ピサやベニスの観光資源もフルに生か
したもので、参加者も大満足でした。

2日目のプログラムが一通り終了したところで、ハプニングが起こり
ました。パウロさんと同じ時期に土木工学科で学んでいたエンリコ・
ディノ氏が突然、演台に立って講演を始めたのです。

その内容は、エンリコさんがここ数年、手がけている「D-SHAPE」と
いう巨大3Dプリンターの開発についてでした。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3次元CAD
で設計したモデルから、立体の模型を作る3Dプリンターという機械を
大型化したものです。

7.5m四方で高さ3〜18mまで調整できるこのマシンは、砂に海底の土を
加工して作った混和材を混ぜた材料を5mmずつ敷きならしては、海水
から作った「構造インク」を造形する構造物や彫刻などの断面に吹き
付けてはローラーで締め固めるという動作を繰り返します。

W16のメンバーも、この驚異の機械には驚いたようでした。講演後、
エンリコさんはメンバーに囲まれ、数十分もの間、ディスカッション
していました。

エンリコさんは、同じピサ大学で機械工学を専攻した8歳上の兄、
リカルド・ディニさんとともに、この機械の開発を続けています。
実は私はW16の前に、D-SHAPEや造形した写真などをエンリコさんに
送ってもらったことがありました。

今回、ワークショップがたまたまピサで開催されたため、その実物
を見に行くことができました。

このほか、フランスではUC-win/Roadを使って、トンネルで火災や事
故などが発生したときに、交通管理者が適切な指示や対策を行える
ように訓練するシステムを開発しているBMIAについても取材しまし
た。これらの詳細な内容は、フォーラムエイトの会報誌「Up and
Coming」の9月1日号でご報告いたします。お楽しみに!


▼(参考記事)本物の建物も施工可能!イタリアの巨大3Dプリンター
http://www.ieiri-lab.jp/it/2011/07/3d-4.html

▼(参考記事)インクの正体はニガリ?ピサの巨大3Dプリンターを見てきた!
http://www.ieiri-lab.jp/it/2011/07/3d-7.html

  ●───────────< あとがき >───────────●
 
日本のアニメは、ソフト分野を代表する有力な輸出商品となっ
ています。

一方、フォーラムエイトのリアルタイム・バーチャルリアリティー
システム「UC-win/Road」も、現実の街や建物を工学的に正しく
再現する“実写版アニメ”のような役割を担うソフトとして、
世界各地で使われています。

その場で起こるストーリーや現象をあたかも目前で見ているよ
うに理解させるという特徴は、両者とも似ていますね。

日常、めったに起こらないことでも、バーチャルリアリティー
を活用することで何度も繰り返し、体験することができます。
これから造る構造物のデザインや機能、事故や災害などに対す
る訓練ツールとして、まだまだ活用の場は広がっていくことを
今回のイタリア、フランスの取材で実感しました。

        イエイリ・ラボ/家入龍太 (http://www.ieiri-lab.jp
 
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