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●水都再生を目指して 記念すべき第1回は,私にとって身近な大阪市を取り上げたい。かつて「東洋のベニス」「水の都」と謳われた大阪は今,21世紀型の水都を目指し,民の力を中心に再生の動きを加速させている。ここで,水都再生とは,道頓堀や八軒家浜に見られるような新たな船着場や都市再開発といったハード面での整備だけではなく,市民や観光客が水に親しめるような仕組みづくりといったソフト面での整備を指している。いくつかをご紹介しよう。
●ITで民の力をエンパワーメント! このような人間味溢れる取り組みに対し,ITやVRはどのように関われるのだろうか。 模型は,ヒューマンスケールを超越した都市を,人間が鳥の目から眺めるのに適したツールだ。全体像を直感的に掴むことができる。そしてその存在は芸術的ですらあり,感性に訴えるものがある。その一方で,アイレベルで確認すること,沢山の代替案を検討すること,見えない情報を可視化すること,人々のアクティビティを表現することなどを,模型は不得手としている。この点は,VRをはじめとするデジタルツールが得手とするところである。なので,現時点においても,模型とデジタルツールの互いの良さを活かしたり,互いの欠点を補い合ったりしながら,都市を考える面白いツールを色々と創ることができる。 民の力は確かに動き出している。しかし,全体からすれば,個々の動きはまだ小さく,大多数の一般市民にはまだまだ見えていない。これらの動きを可視化していく努力も不可欠だ。また,民の力が高まるほど,都市と市民とを結びつける場が益々求められてくることだろう。これらの実現には,建築・都市・ITの専門技術が一役も二役も担えるのでは? 大阪では,今まさに「水都大阪2009」が開催中。あなたも民の力を直に感じられてはいかがでしょう。
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| (Up&Coming '09 秋の号掲載) | ||
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