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新製品紹介

●擁壁の設計 Ver.10 Stanndard, Lite
片持梁式、U型、重力式、もたれ式、任意形擁壁の設計計算、図面作成プログラム

●はじめに
  • 今回のバージョンアップでは、U型擁壁フーチング照査対応,載荷荷重範囲の安定照査毎指定,衝撃力と崩壊土砂を考慮した設計拡張等について、入力から出力までの広範囲にわたる機能強化を行いました。以下にその概要をご紹介いたします。


●U型擁壁フーチング照査対応
  • U型擁壁の設計では、従来からフーチング(張り出し底版)を設けることができましたが、これは安定性に対する強化を目的としたもので、フーチング自体の断面照査を行なうことはできなかったため、Ver.10にて対応を行いました。照査方法については、逆T型等の片持ち梁擁壁のかかと版の設計に準じています。配筋や照査位置設定、設計の考え方等もかかと版と同等に設定することが可能です。断面力集計については、フレーム解析を用いずに、側壁との接合部を固定端とした片持ち梁として計算を行います。
    これにより、かかと版と同様の断面力計算過程を詳細に計算書に出力することが可能となりました。また、U型擁壁の場合は、抵抗側作用力により土圧の鉛直成分や地盤反力が変化するため、フーチング設計時の抵抗側の作用力を主働土圧,反力から選択することができます。
    抵抗側が主働土圧 抵抗側が反力

    ▲フーチング照査位置の入力画面


●載荷荷重範囲の安定照査毎指定対応
  • 載荷荷重は安定計算(転倒照査,滑動照査,支持力照査)毎に設計上不利な載荷位置が異なります。この状態を再現する場合、従来は転倒照査用ケース,滑動照査用ケース,支持力照査用ケースのように照査分のケースを用意した上で、計算書の危険値出力を行う必要がありました。

    Ver.10では、一様分布載荷荷重の載荷範囲を直接基礎の安定照査毎に指定できるようにし、更に、設計上不利となる位置を自動設定する機能にも対応しました。部材設計につきましては、竪壁設計時は載荷荷重を全載した状態で設計し、つま先版,かかと版設計時は、各照査位置毎に断面力が大きい方の載荷位置で設計を行います。計算書出力時には両方の載荷位置を出力するか、危険な位置のみを出力するかを選択することができます。
    また、任意分布の載荷荷重も拡張を行っており、竪壁天端上の載荷荷重設定に対応しています。安定計算時及び竪壁設計時に作用外力として考慮することができます。


●衝撃力と崩壊土砂を考慮した設計拡張
  • 崩壊土砂堆積時の土圧は、堆積部分と斜面の土質が異なるため、斜面を切土面と仮定した切土土圧の計算方法を採用しています。切土土圧は、切土面が直線か一点折れであることを前提としているため、斜面形状が複雑である場合は、斜面の上下端を結んだ斜面にモデル化し、その斜面の角度を切土面角度として計算を行っていました。


    しかし、斜面角度の考え方は様々であるため、このモデル化が必ずしも適切でない場合があります。そのため、Ver10では、この斜面角度を自動設定するか直接指定するかを選択できるようにしました。自動設定時は従来通りのモデル化を行いますが、直接指定時は任意の値を指定することができます。
    尚、切土土圧で計算する場合、斜面摩擦角の設定によっては土圧が大きく変化する可能性があります。そのため、通常の切土部擁壁設計と同様に、切土部土圧と盛土部土圧から選択できるようにしています。また、土砂捕捉容量の計算や堆積高さの計算では、複雑な土砂形状に対応するため、公式を用いての計算は行っていません。そのため、従来は計算根拠が不明確でしたが、土砂ブロック割り図を追加することで視覚的に確認可能とし、検算も容易に行えるようにしました。

    ▲計算書プレビュー(崩壊土砂の堆積高さ)

●おわりに
  • 上記以外にも、示力線照査時の土圧係数の算出方法選択やU型擁壁地盤反力照査時のフレーム荷重集計表出力等様々な拡張を行っています。
    今後もお客様のご意見・ご要望を多く取り入れ、広く使いやすいプログラムにしていきますので、「擁壁の設計」にご期待ください。


擁壁の設計セミナー

 ●日時 : 2010年 5月 18日(火) 9:30〜16:30   ●参加費 : \15,000 (税込 \15,750)
 ●本会場 : フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催

■擁壁の設計 Ver.10 リリース日:2010年4月14日
(Up&Coming '10 新緑の号掲載)
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