建築基準に準拠した杭基礎・基礎の設計プログラム

建築杭基礎の設計計算 Ver.10

初版リリース:2010.01.28/最新Ver.リリース :2024.01.31

¥176,000(税抜¥160,000)

プログラム概要

建築基準に準拠した基礎の設計を支援するプログラムです。「支持力に対する検討」「水平力に対する検討」をサポートします。長期・短期の検討に加え、終局状態の検討を一括で行う事が可能です。

▲メイン画面

▲計算条件

▲塑性水平地盤反力

▲低減係数

▲PHC杭N-M図

▲パイルキャップ符号の一括指定

Ver.10.0.0 改定内容<2024年 01月31日リリース> NEW

  1. 応答スペクトル法による地盤の変位算定に対応。
  2. 杭頭接合部の検討において長期荷重の検討に対応。
  3. 計算書において杭ごとの結果一覧表の出力に対応。

関連情報

◆新製品紹介
建築杭基礎の設計計算 Ver.10(Up&Coming '24 新年号掲載)NEW
◆サポートトピックス
水平力検討における地盤のモデルについて(Up&Coming '23 新年号掲載)
◆関連セミナー
建築基礎、地下車庫の設計体験セミナー

プログラムの機能と特長

機能

杭および地盤のデータが登録制

自由な組み合わせで多彩なケースに対応。 杭を入れ替えての検討、地盤の条件を変更した検討が容易に行えます。

異種断面組み合わせ入力対応

既成コンクリート杭の断面を自由に組み合わせて入力出来ます。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲ 柱状図
基礎部材の強度と変形性能(2022 日本建築学会)に対応

各杭種の限界曲げモーメント、限界せん断力およびM-φ関係の算定に対応しています。

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▲低減係数

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▲PHC杭N-M図

パイルキャップ符号の一括指定

寸法が同一であるパイルキャップをリスト化し入力をすることで、同じ形状を持つ支点の符号を一括で設定します。

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終局時の検討が可能

支持力、水平力共に終局時の検討を行う事が可能です。 水平力に対しては、「極限平均法によるBromsの算定式」または「荷重増分法」による地盤および杭体の非線形を考慮した解析が可能です。

杭頭条件の任意指定

杭頭条件として「固定」「自由」「ばね」を選択する事が可能です。
Y.L.Changの式においては、杭頭固定度を指定した計算も可能です。

液状化地盤の考慮

液状化地盤については、低減係数を指定する事で地盤反力度の上限値および地盤反力係数の低減を行います。

多層地盤での解析が可能

水平力の検討においては、一様地盤・多層地盤いずれのケースも検討可能です。
※損傷状態においては、地盤反力係数を杭の変形によらず、一定(Kh=Kho:基準地盤反力係数)として解析する事が可能です。
※杭の変形を考慮した地盤反力係数を用いる場合は、分割した部材の変形に応じたKh:地盤反力係数が算定されます。

一様地盤モデル 多層地盤モデル

計算機能

支持力に対する検討

杭体の許容耐力および地盤の許容支持力を算定し、その小さい方を許容支持力とした照査を行います。 杭体の許容耐力算定には、以下の低減を考慮する事ができます。

  • 長さ径比による低減
  • 継ぎ手による低減

※長さ径比による低減係数は、規定値の他、任意の値を指定する事が可能です。
地盤の許容支持力の算定方法を以下の選択肢から選択できます。

基礎指針準拠 打ち込み杭
場所打ちコンクリート杭
埋め込み杭(杭周固定液を使用する場合に限る)
告示1113号準拠 打ち込み杭
セメントミルク工法による埋込み杭
アースドリル工法等による場所打ち杭
告示1113号準
(係数任意指定)
係数を指定する事により、その他の工法による許容支持力を算定する事が可能
直接入力 載荷試験による結果を採用する場合等は地盤の許容支持力を直接入力する事が可能

係数任意指定時の算定式

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▲結果確認画面

負の摩擦力に対する検討

負の摩擦力に対する杭の鉛直支持力、杭体の応力に関する検討を行います。

水平力に対する検討

水平抵抗算定式により、杭の変位・曲げモーメント・せん断力・地盤反力度を算定し、曲げモーメント・せん断力の許容値による照査を行います。また、長期の水平支持力検討ができます。

水平力

地震時水平力の指定は、ブロック毎に分割する事ができます。
一つの水平力を全ての支点で分散させる事も支点毎に異なる水平力を設定する事も可能です。同じブロックに指定された支点の杭頭変位が同じ値になるように水平力を分担します。

1ブロックで指定した場合 2ブロックで指定した場合
液状化の判定

液状化の判定および水平地盤反力と塑性水平地盤反力の低減係数の算定を行います。

応答スペクトル法による地盤変位の算定

建築基礎構造設計指針2019年(日本建築学会)(以下、指針)の4.5節「地盤の水平変位による荷重」に準拠して、応答スペクトル法による地盤変位の算定に対応しています。地盤変位の算定から水平力の検討までを一連で行うことが可能です。

極限平均法によるBromsの算定式

杭-地盤系の破壊形態を仮定し、極限状態のつり合いから杭の極限水平力を算定します。この算定方法には、以下の制約があります。

  • 杭頭固定の長い杭については、杭頭部と地中部の2カ所に塑性ヒンジを想定しているので、杭頭ヒンジが形成された後、地中部にヒンジが形成されるまで、杭頭部が塑性変形量の限界値に至らないことが保証できない杭には適用できません。
  • 杭の変位を算定する事はできません。
  • 杭各部の曲げモーメント・せん断力を算定する事はできません。
結果確認

各断面における最大モーメント・最大せん断力を算定し、許容曲げモーメント・許容せん断力以下である事を照査します。
結果は、数値の一覧形式表示の他、M-N相関図にプロットして表示する事ができます。
また、変位図・曲げモーメント図・せん断力図・地盤反力度図が一画面に表示されます。



解析方法
短期
(損傷限界状態)
弾性床上はり理論による解析
※ 無限長の杭としてL.Y.Changの式を適用できます。
※ 地盤反力係数を杭の変位によらず一定とする事ができます。
終局
(終局限界状態)
荷重増分法による非線形解析
極限平均法によるBromsの算定式
※ 杭の変位・中間格点における曲げモーメント・せん断力は算定されません。
終局時も杭の塑性化を考慮しない状態であれば、短期と同様に弾性床上はり理論による線形解析を行う事が可能です。

解析モデル

地盤層境・断面変化位置・分割ピッチにて分割したモデルを作成して解析します。
地盤の非線形を考慮する場合は、格点の変位により地盤反力係数を算定し、部材上・下端格点の地盤反力係数の平均値を部材の地盤反力係数として使用します。L.Y.Changの式を適用する場合は、杭頭変位により地盤反力係数を算定します。※Bromsの算定式による解析では、部材モデルは作成しません。

 

▲杭材の変位と地盤反力の関係
荷重増分法による非線形解析

作用する荷重を微少量に分割し、この微小荷重の範囲では、地盤および杭体は線形挙動すると仮定し、下図に示す様に各折れ線の勾配に対応した杭体の曲げ剛性および杭体の変位に応じた水平地盤反力係数を有するとして、各折れ線上を順次増分させながら曲げモーメント・変位・せん断力を算定します。

M-φ関係
杭体の情報より、M-φ関係を自動で算定します。※直接指定も可能です。
コンクリートの応力度~ひずみ曲線については、基礎指針に記載される1次直線タイプと道路橋示方書に記載される2次放物線タイプから選択する事ができます。

適用基準及び参考文献

参考文献
  • 基礎部材の強度と変形性能 日本建築学会 2022年
  • 建築基礎構造設計指針 日本建築学会 2001年、2019年
  • 鉄筋コンクリート基礎構造部材の耐震設計指針(案)・同解説  日本建築学会 2017年
  • 2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書 国土交通省 住宅局建築指導課/国土技術製作総合研究所、独立行政法人建築研究所、日本建築行政会議 平成27年6月
  • 2007年版 建築物の構造関係技術基準解説書 国土交通省 住宅局建築指導課/国土技術製作総合研究所、独立行政法人建築研究所、日本建築行政会議 平成19年8月
  • 建築基礎構造設計例集 日本建築学会 2004年
  • 鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説 日本建築学会 1999年、2010年
  • 既製コンクリート杭-基礎構造設計マニュアル- 建築編 コンクリートパイル建設技術協会 2005年10月、2009年5月
  • 道路橋示方書 III コンクリート橋編・IV 下部工編 日本道路協会 平成14年3月

※ 2021年4月からの消費税総額表示義務化に伴い、価格表記を「税抜」から「税込」へ移行いたします。

製品価格

本体価格

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■本体価格

製品名 価格
建築杭基礎の設計計算 Ver.10 ¥176,000(税抜¥160,000)

■フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。

製品名 価格
建築杭基礎の設計計算 Ver.10 ¥70,400(税抜¥64,000)

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サブスクリプションサービス 契約価格


サブスクリプションサービス 契約価格

■サポート内容
・バージョンアップ無償提供  ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX)  ・ダウンロードサービス  ・保守情報配信サービス  

※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。

価格は税込表示です

対象製品 初年度 1年
建築杭基礎の設計計算 Ver.10 サブスクリプション 無償 ¥70,400(税抜¥64,000)
建築杭基礎の設計計算 Ver.10 サブスクリプションフローティング ¥98,560(税抜¥89,600)

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス価格


■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能

■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能

■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。

※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。

※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス

価格は税込表示です

■レンタルライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
建築杭基礎の設計計算 Ver.10 ¥79,200 ¥93,280 ¥114,400

■レンタルフローティングライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
建築杭基礎の設計計算 Ver.10 ¥132,000 ¥156,640 ¥193,600
      

アカデミー価格


教育関係者、研究者、学生などの教育目的のご利用に向けて、アカデミーライセンスを提供しています。

アカデミー価格

価格は税込表示です

製品名 アカデミー価格
建築杭基礎の設計計算 Ver.10 ¥140,800(税抜¥128,000)

バージョンアップ開発履歴


バージョンアップ開発履歴

■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。

 建築杭基礎の設計計算 Ver.10
バージョン リリース日 主なバージョンアップ内容
10.0.0 24/01/31
  1. 応答スペクトル法による地盤の変位算定に対応。
  2. 杭頭接合部の検討において長期荷重の検討に対応。
  3. 計算書において杭ごとの結果一覧表の出力に対応。

動作環境


動作環境

OS Windows 10 / 11
CPU Intel Coreシリーズおよび完全互換のあるCPU
必要メモリ(OSも含む) OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要ディスク容量 約120MB以上(推奨130MB以上)
ディスプレイ(画面解像度) 1024×768以上
入力データ拡張子 F9I
ファイル出力 HTML
F8出力編集ツール対応:TXT、HTM、 PPF、DOC、 DOCX、PDF、 JTD、JTDC

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画面サンプル

▲メイン画面

▲計算条件

▲材質

▲地層

▲杭-登録

▲杭配置

▲設計軸力

▲設計水平力

▲M-φ

▲塑性水平地盤反力

▲支持力検討

▲水平力検討

▲M-N図

▲計算書作成

▲計算内容の設定

▲動作環境

▲表示項目の設定

▲作業領域の設定

1.適用範囲

製品概要は?

建築基準に準拠した基礎の設計を支援するプログラムです。「支持力に対する検討」「水平力に対する検討」をサポートします。長期・短期の検討に加え、終局状態の検討を一括で行う事が可能です。

適用範囲は?

杭種
鋼管杭、RC杭、PHC杭、SC杭、SC杭+PHC杭、PRC杭、場所打ち杭(コンクリート杭/鋼管コンクリート杭) ※PHC杭、PRC杭、SC杭+PHC杭では、節杭の設定が可能です。

施工工法
打込み杭工法,埋込み杭(セメントミルク)工法、場所打ち杭工法、(その他)が可能。

支点数
行数、列数共に最大99列。

軸力ケース数、水平力ケース数
各設計状態につき最大10ケース。

計算
鉛直支持力の検討、水平支持力の検討。

異なる杭種を併用・杭径変化・回転杭に対応可能か?

場所打ち杭と既製杭で2種の工法を同時に使用することも可能。
5断面まで断面を設定でき、それぞれに杭径を指定することができます。
回転杭の設定はありませんが、支持力係数の直接指定、支持力算定時の先端断面積直接指定を使用すれば、多くのケースで適用可能となります。

適用基準・参考文献は?

本プロダクトは以下の文献を参考としています。

  • 建築基礎構造設計指針 日本建築学会 2001年、2019年
  • 鉄筋コンクリート基礎構造部材の耐震設計指針(案)・同解説  日本建築学会 2017年
  • 2007年版 建築物の構造関係技術基準解説書 日本建築センター 平成19年8月
  • 建築基礎構造設計例集 日本建築学会 2004年
  • 鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説 日本建築学会 1999年、2010年
  • 既製コンクリート杭-基礎構造設計マニュアル- 建築編 コンクリートパイル建設技術協会 2005年10月、2009年5月
  • 道路橋示方書 III コンクリート橋編・IV 下部工編 日本道路協会 平成14年3月
建築関連ソフトセミナーの対応は?

建築基礎や地下車庫の設計は、建築基準法や建築基準法等関連告示に準拠して計算を行います。建築基礎構造物に従事している若手設計者向けの、設計理論や設計計算ソフトの入力方法などが習得できるセミナーです。

詳細はこちら https://seminar.forum8.co.jp/detail.html?id=60



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