開発中製品情報

Engineer's Studio® Ver.11.1

●リリース予定 2024年3月

Ver.11.1での対応予定・開発状況について

1. 高解像度ディスプレイ対応

画面解像度が3,840 x 2,160 ピクセル等の高解像度ディスプレイに対応します。

2. 平板要素の面内モデル改善

平板要素の面内モデルを高性能なものへ改善します。対象は三角形一次要素と四角形一次要素です。前者は文献[1]を、後者は文献[2]をそれぞれ参考にしています。これにより、平板要素の解析精度向上を期待できます。

図1 四角形一次要素

3. 平板要素の結果表示強化

平板要素の結果は従来メッシュ要素座標系でのみ表示しています(図2上)。しかし、メッシュ要素が複数のプリミティブから構成されている場合は、各プリミティブ座標系での結果表示が有用な場合があります。プリミティブ座標系での結果表示を追加します(図2下)。

図2 円盤状の平板要素の例

4. 円盤状の平板要素対応

平板要素の定義方法に円筒座標系を追加します。これにより、円盤状の平板要素の座標系を半径方向と円周方向に設定できるようになります(図3)。

図3 円筒座標系

5. 平板面荷重の表示改善

平板面荷重の表示を改善します。従来はプリ処理ボタンを押すことにより平板面荷重が描画されていましたが、プリ処理ボタンを押さなくても描画するようにします。

6. 初期断面力に支点反力考慮

初期断面力に支点反力を追加します。従来は初期断面力はフレーム要素の断面力が対象でした。支点反力も初期状態として考慮することでわかりやすい解析結果が期待できます。

7. 軸力変動M-φ要素の解析メッセージ

軸力変動M-φ要素の解析結果では、解析中の軸力がM-φ特性で設定した軸力の上限値(または下限値)を超えた場合には上限値(または下限値)を使用して計算しています。そのようなステップが発生した場合にメッセージを出すようにします。

8. 材端条件の可視化

ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|材端条件」で設定する材端ピン結合の状態を3次元モデル空間で可視化します。これにより、ピン結合となっている箇所を把握することが便利になります。



【参考文献】

[1] Long Yuqiu, Xu Yin, Generalized conforming triangularmembrane element with vertex rigid rotational freedoms, FiniteElements in Analysis and Design, Volume 17, Issue 4, 1994,Pages 259-271.

[2] Yuqiu Long, Yin Xu, Generalized conforming quadrilateral membrane element with vertex rigid rotational freedom,Computers & Structures, Volume 52, Issue 4, 1994, Pages 749-755.

(Up&Coming '24 新年号掲載)




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