デジタル小物

HARDWARE INFORMATION
2022-No.1

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2022-No.1

ちょっとしたデジタル小物はいかが。ということで、今回はPCやスマホで連携ができる、もの作りアイテムを2つ紹介いたします。3Dプリンタとは違った楽しみ方ができると思います。

■ 紙に書いたメモをデジタル化「T-Note」

紙に書いたメモをそのままデジタル化できる優れものです。ノートでペンを走らせると、ノートに書き込まれたデザインがそのままデジタルデータとして記録されます。記録したデータは、あとでPCやスマホで後処理して色づけもできます。

スキャンデータと異なり、ペンの動きも記録されるため、イラストなどがどのように書き込まれたかをアニメーションでレビューすることができます。

PCにケーブルで接続すれば、ペンデバイスとして使えるため、Wordでのスケッチや、Illustratorでのデザイン、zoomのホワイトボードとしても使用できます。


■使用レポート
iPhoneと接続して、ノート上に今年の干支である「虎」を描いてみました。

ノートと連携してiPhone上にもデータが連携していることが確認できます。特筆すべきは、筆圧検知レベルは8192あり、これにより、筆圧に応じて線の濃さや太さが変わる点です。虎のイラストデータを拡大してみると、線ごとに太さが異なっていることが分かるかと思います。アナログとデジタルのいいとこ取りをした様なデバイスですね。


■ ミニレーザー彫刻機「Runmecy」


素材の表現にレーザー光で文字や絵を刻印できるデバイスです。スマートフォンで使う場合は、Bluetoothで接続し、刻印データを送信、位置、サイズ合わせ、素材に合わせてレーザー光強度を設定し、刻印。刻印できる素材は、ステンレス、木材、プラスティック、皮革、セラミック。なんとデモではクッキーにも刻印がされていました。表面が平らで、反射率が低ければなんでもできそうです。



■使用レポート
木材と、ステンレスに刻印してみました。刻印パターンは、文字、デザインアイコン、画像を一通り試してみました。


▲文字(ステンレス)

▲画像(ステンレス)

▲デザイン(木材)

解像度は510dpiで出力できるので、画像の刻印結果を見ていただくと分かるのですが、小さいサイズ正確に刻印できています。

なお、刻印中は、レーザー光から目を保護するために、遮光ゴーグルを装着する必要があります。特にステンレスに刻印する際は、周辺の人にも配慮して光が漏れないように策が必要です。また、木材の場合は、煙が結構発生しますので、換気ができる場所か広いエリアが必要です。

■ さいごに

今回紹介したデバイスは、いずれもクラウドファンディングによる資金調達を得て開発されたデバイスです。クラウドファンディングを探すと、これら以外にも興味を持てるデバイスに出会えるかもしれませんね。


※ 社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。


(Up&Coming '22 新年号掲載)