• Vol.17

本連載では、主な機能や関連情報をピックアップして紹介していきます。Shade3Dは、高精度のモデリング、レイアウト、カメラ、光源、レンダリング、アニメーションなど建築パースやインテリアデザイン、プロダクトデザインに必要な機能を搭載し、UC-win/Roadのモデリングツールとして活用が可能です。
https://shade3d.jp/

より現実に即した道路面を作成する「道路線形」

新しく搭載された「道路線形」はこれまでの線形状作成と同様のインターフェイスから作成できる、道路や鉄道の路線に使用されるクロソイド曲線による線形状です。「急ハンドルの必要がない道路」や「カーブで突然遠心力が加わることのない鉄道路線」など、より現実に即した道路面の作成を行えます。


● 2頂点で直線、3頂点以上で曲線を作成する

図面に2つ頂点を作成することで2点間をつなぐ直線が作成され、3つ以上の頂点からは曲線が作成されます。



● パラメータで曲線の半径を制御する

作成中はツールパラメータで選択したポイントの円弧の曲率半径や円弧の距離などの値を変更して、作成される曲線の半径を制御できます。
「円弧の曲率半径」 左:200、右:500



● 数値入力による形状作成

半径の他にポイントの座標位置や2点間の長さ、角度なども作成中のツールパラメータで制御できます。図面のクリックなしにポイントの追加と座標値による数値入力での作成も行えます。




● 「スイープ曲面」と組み合わせて道路面作成

「道路線形」形状は次項で解説する「スイープ曲面」に対応しています。道路線形でラインを作成し、それに沿って道路の断面を添わせる事で容易に道路面の作成を行うことができます。



2つの形状から作る「スイープ曲面」

断面となるラインと、それを沿わせる基準線となるラインの組み合わせによりサーフェスを生成します。
ラインの変更は形状に即時反映され、路面、鉄筋、パイプ、レールなどを効率的に作成、編集することができます。
ラインとなる形状には線形状だけでなく、円や道路線形を使用することができ、形状の入れ替えや後編集を行うことできます。


● 「スイープ曲面」パートに2つの形状を納めて作成

対応している形状2つをブラウザで「スイープ曲面」に入れることでサーフェスの作成を行います。
・「スイープ曲面」パートに入れる前


・「スイープ曲面」パートに入れた後



● 直交や中心合わせ、端の処理の調整

統合パレットの「情報」タブにより、基準線に対して断面を直交させる、中心位置に合わせる、端の面を閉じるなどの調整を行えます。



データをカタログ管理する「ShadeExplorer」

使用するShade3Dのシーンデータ、マテリアル、背景、サウンド、画像はプロジェクト別、月別、用途別、素材別などに区分けして「カタログ」として管理することができます。


● パソコンのフォルダからカタログを作成

指定したパソコンのフォルダからサブフォルダのデータも含めてカタログ化することができます。また作成中のシーンデータを既存のカタログに追加することもできます。



● ファイルビュワーとしてのShadeExplorer

「エクスプローラー」に切り替えると、パソコンに保存したレンダリング画像のあるShade3Dシーンデータやマテリアル、画像ファイルなどをプレビュー表示しながら閲覧、使用することができます。



● プリセットのカタログ

Shade3DにはShade3Dコンテンツ、Shade3DHDRI背景のインストーラより追加可能なプリセットカタログが用意されています。Shade3Dシーンデータ、ドキュメントサンプル、Shade3Dマテリアル、PBRマテリアル(Professional版のみ)などが収録されています。



(Up&Coming '22 秋の号掲載)