New Products & Service 水工

UC-1 Engineer’s Suite 水工スイート

UC-1シリーズ各製品のセット版。クラウド対応、CIM機能強化

製品構成・価格

はじめに

 水工スイートの「調節池・調整池の計算」および「ため池の設計計算」では、降雨データから流出ハイドログラフを計算します。
 降雨データは、地域ごとに定められた降雨強度式から算出できますが、実降雨データ(降雨量、降雨強度、流量の何れか)を直接入力して設定することもできます。
 今回は、直接入力した実降雨データの、ファイル保存による製品間の連携機能をご紹介します。

降雨強度のファイル連携について

 「調節池・調整池の計算」と「ため池の設計計算」では、入力の手間の削減や入力ミスの軽減を目的として、降雨強度式の製品間での共有に加えて直接入力した降雨強度についても製品間の連携を可能としています。
 直接入力で扱う実降雨データは観測地点ごとのデータのため、同じ地域であれば直接入力データを流用するケースは多いと思われます。そこで、降雨強度直接入力データを製品共通のrdiファイルとして保存し、図1のように異なるデータ間や、2つの製品間で受け渡す機能を用意しています。これにより入力にかかる手間を削減し、ミスも軽減されることが期待できます。

図1 rdiファイルの受け渡し

rdiファイルの読み込み、保存機能

 「調節池・調整池の計算」、「ため池の設計計算」の「降雨強度直接入力」の画面を図2に示します。両製品とも同じ画面です。
図2に青枠で示した入力したデータを拡張子rdiのファイルに保存する「ファイルへ書き込み」ボタンと、赤枠で示した保存したrdiファイルを読み込む「ファイルから読み込み」ボタンを設けています。
 この機能を使用することで、前述のように降雨強度直接入力データの受け渡しが行えます(図2)。
 なお、rdiファイルは「調節池・調整池の計算」と「ため池の設計計算」とも共通で、以下の書式で作成されます。ファイルをテキストエディタ等で開き、直接編集することもできます。

図2 ファイルから読み込み、ファイルへ書き込み


  

図3 rdiファイルの書式


(Up&Coming '23 秋の号掲載)

LOADING