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下水道施設の耐震対策指針と解説 2025年版対応
/道路橋示方書・同解説(令和7年10月)対応

下水道施設の耐震対策指針と解説-2025年版対応

『下水道施設の耐震対策指針と解説-2025年版-』(公益社団法人日本下水道協会)が令和7年8月に発刊されました。本改定版では、管路施設の応答変位法の計算において、新たにレベル2地震時におけるタイプⅠ地震動の考慮や、設計応答速度への地域別補正係数の導入などが明記され、より精緻な耐震設計が求められています。その他、処理場・ポンプ場において、レベル1地震時においては非線形解析時には限界状態設計法を用いることや既存の無筋マンホールの耐震性能照査においては、レベル1及びレベル2地震時に対して許容応力度法での照査により評価することを可能とする等が記載されています。弊社製品においては、下水道施設の耐震対策指針と解説2025年版対応として、下記改定内容に対応した製品を順次リリースします。


・レベル2地震時のタイプⅠ地震動を考慮
・設計応答速度に地域別補正係数を考慮


対象製品 リリース
BOXカルバートの設計・3D配筋 (下水道耐震)Ver.15 ’25.11
マンホールの設計・3D配筋 Ver.12 ’25.12
下水道管の耐震計算 Ver.4 ’25.12
更生管の計算 Ver.4 ’26.03

表1 下水道施設の耐震対策指針と解説―2025年版―対応製品

道路橋示方書・同解説(令和7年10月)対応

令和7年8月に国土交通省より「橋、高架の道路等の技術基準」が改定され、それを受けて8年ぶりに「道路橋示方書・同解説」(令和7年改訂版) が発刊されました。今回の改定のポイントは以下の3点で、能登半島地震や性能規定化の充実を踏まえた内容となっています。


(1)新しい形式の提案に対しても適切に性能を評価するための枠組みを充実

・構造の合理化と必要な性能の実現を両立できるように、橋の性能の評価項目を充実
・桁部材の限界状態の規定の充実や減衰付加装置(ダンパー等)の適用条件、新しい材料を新たに規定
※鋼桁に限界状態2の定義が追加


(2)様々な耐久技術の開発を見据え、耐久性能の評価方法を明確化

・耐久性能を適切に評価するため、橋の設計耐久期間の概念を新たに導入
・環境条件を制御する場合や複数の耐久性確保対策を組み合わせる場合の考え方を明確化


(3)能登半島地震を踏まえた対応(復旧性を向上させるための規定を充実)

・上下部接続部や橋梁への接続区間などにおいて、復旧性を向上させるための対策が予めできる規定を充実


弊社の対応としては、製品のリリースに向けて作業を進めており、本年の1月以降順次「R7/H29道示対応」版としてご提供できる予定です(表2)。

なお、今回の改定は計算内容に関する変更が少なく、現行の設計をH29道示に従い進めている場合、R7道示準拠への移行による手戻りの影響は軽微であると考えております。ただし、今回は編構成が大きく変更されており、その影響に伴う計算書や関連ヘルプの見直しを含め、下記の対応を行います。

・準拠基準(H29道示/R7道示)の選択に対応
・R7道示改定内容に対応した「F8-AI™ UCサポート」  ※UC-1製品対象
・H29道示対応版でお寄せいただいているご要望

また、今後発刊が予想される計算例や各種便覧についても順次対応を予定しています。


対象製品(R7/H29道示対応) リリース
橋脚の設計・3D配筋 ’26.02
橋台の設計・3D配筋’26.03
落橋防止システムの設計・3D配筋’26.03
ラーメン橋脚の設計・3D配筋’26.04
RC下部工の設計・3D配筋’26.07
二柱式橋脚の設計・3D配筋’26.06
UC-BRIDGE・3DCAD(分割施工対応)’26.02
PC単純桁の設計・3DCAD’26.03
床版打設時の計算’26.12
非合成鈑桁箱桁の概略設計計算’26.06
RC断面計算・3D配筋’26.04
Engineer’s Studio®’26.01
震度算出(支承設計)’26.02
基礎の設計・3D配筋’26.03
ラーメン式橋台の設計計算’26.05
箱式橋台の設計計算’26.05
深礎フレームの設計・3D配筋’26.03
3次元鋼管矢板基礎の設計計算’26.05
UC-BRIDGE・3DCAD’26.02
任意格子桁の計算’26.06
連続合成桁の概略設計計算’26.07
鋼床版鋼桁の概略設計計算’26.08
鋼断面の計算’26.05

表2 道路橋示方書・同解説(令和7年10月)対応製品


(Up&Coming '26 新年号掲載)

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