コンクリート構造物の劣化過程判定、劣化進行予測プログラム

コンクリートの維持管理支援ツール
(維持管理編) Ver.3

初版リリース:2007.10.24/最新Ver.リリース:2014.03.27

¥143,000

プログラム概要

【2013年制定】コンクリート標準示方書[維持管理編](以下、「維持管理編」)」(社団法人土木学会)に基づいて、コンクリート構造物の劣化過程の判定および劣化進行の予測を行うプログラムです。

▲メイン画面(分割モード)

▲入力画面(照査項目と方法)

▲結果確認

関連情報

プログラムの機能と特長

劣化過程の判定

「維持管理編」においては劣化過程を基本的に「潜伏期」、「進展期」、「加速期」、「劣化期」に区分しています。
本プログラムでは与えられた情報と劣化過程の判定に用いる指標に基づいて、構造物の調査時点の劣化過程を判定します。

劣化進行の予測

与えられた情報と劣化過程の判定に用いる指標に基づいて各劣化過程に達する時期あるいは予定供用期間終了時の劣化過程を予測します。

対象とする劣化要因

本プログラムで対象としている劣化要因と劣化過程の判定および劣化進行の予測の方法は下表の通りです。

劣化の要因 劣化過程の判定 劣化進行の予測
定性的データ 定量的データ 定量的データ
中性化
塩害
凍害 × ×
化学的侵食
アルカリシリカ反応 × ×
道路橋RC床版の疲労
RCはりの疲労
すり減り  × ×

注)
定性的データ :
外観調査によって得られた情報から劣化の度合いを判定する。
定量的データ :調査結果で得られた諸数値を用いて劣化の度合いの判定や劣化進行の予測を行う。

なお、2013年制定版と2007年制定版との変更概要は以下とおりです。

維持管理区分

2013 2007
維持管理区分A:予防維持管理 予防維持管理(区間A)
維持管理区分B:事後維持管理 事後維持管理(区間B)
維持管理区分C:観察維持管理 観察維持管理(区間C)
- 無点検維持管理(区間D)

中性化、塩害
腐食のグレードと鋼材の状態

2013 2007
腐食グレードI I
腐食グレードII II
腐食グレードIII III
腐食グレードIV IV

構造物の外観上のグレードと劣化の状況

2013 2007
グレードI 潜伏期 状態I-1(潜伏期)
グレードII 進展期 状態I-2(進展期)
グレードIII-1 加速期前期 状態II-1(加速期前期)
グレードIII-2 加速期後期 状態II-2(加速期後期)
グレードIV 劣化期 状態III(劣化期)

塩害
使用セメント

2013 2007
普通ポルトランド 普通ポルトランド
低熱ポルトランド 高炉セメント
高炉セメント  
フライアッシュセメント

塩化物イオン濃度の算定

  2013 2007
塩化物イオン濃度
塩化物イオン拡散係数
コンクリート拡散係数の予測値 普通ポルトランドセメント
Log10Dk=3.0(W/C)-1.8

低熱ポルトランドセメント
Log10Dk=3.5(W/C)-1.8

高炉セメントB種相当
Log10Dk=3.2(W/C)-2.4

フライアッシュセメントB種相当
Log10Dk=3.0(W/C)-1.9

普通ポルトランドセメント
Log10Dk=-3.9(W/C)^2+7.2(W/C)-2.5

高炉セメントB種相当
Log10Dk=3.0(W/C)^2+5.4(W/C)-2.2

凍害
劣化過程の判定

2013 2007
グレードI 潜伏期 状態I(潜伏期)
グレードII 進展期 状態II(進展期)
グレードIII 加速期前期 状態III(加速期)
グレードIV 加速期後期 状態IV(劣化期)

化学的浸食
構造物の外観上のグレードと劣化の状況

2013 2007
グレードI 潜伏期 状態I-1(潜伏期)
グレードII 進展期 状態I-2(進展期)
グレードIII 加速期 状態II-1(加速期前期)
状態II-2(加速期後期)
グレードIV 劣化期 状態III(劣化期)

浸透深さ

2013 2007
土壌中や水野流れがない環境

水路など水の流れがある環境

十分な近似が行えない
---

アルカリシリカ反応
構造物の外観上のグレードと劣化の状況

2013 2007
グレードI 潜伏期 状態I(潜伏期)
グレードII 進展期 状態II(進展期)
グレードIII 加速期 状態III(加速期)
グレードIV 劣化期 状態IV(劣化期)

疲労(床版)
疲労に関する劣化過程の定義

2013 2007
グレードI 潜伏期 潜伏期(状態I)
グレードII 進展期 進展期(状態II)
グレードIII 加速期 加速期(状態III)
グレードIV 劣化期 劣化期(状態IV)

疲労(はり)
疲労に関する劣化過程の定義

2013 2007
グレードI 潜伏期 潜伏期
グレードII 進展期 進展期
グレードIII 加速期 加速期
グレードIV 劣化期 劣化期

アルカリシリカ反応
構造物の外観上のグレードと劣化の状況

2013 2007
グレードI 潜伏期 状態I(潜伏期)
グレードII 進展期 状態II(進展期)
グレードIII 加速期 状態III(加速期)
グレードIV 劣化期 状態IV(劣化期)

適用基準及び参考文献(ひび割れ調査編)

適用基準
社団法人土木学会 【2013年制定】コンクリート標準示方書[維持管理編](社団法人土木学会)
参考文献

・「コンクリートライブラリー104 2001年制定 コンクリート標準示方書[維持管理編]制定資料」(社団法人 土木学会)

・【2012年制定】コンクリート標準示方書[設計編](社団法人土木学会)

・【2001年制定】コンクリート標準示方書[維持管理編] 制定資料(社団法人土木学会)

・【2002年制定】コンクリート標準示方書[構造性能照査編](社団法人土木学会)

プログラム概要

震度法、保有耐力法による計算、部材の設計をサポートし、詳細設計レベルで様々な基礎形式・工法の検討が行えます。地層・作用力データを共有し、3面図表示によるデータ確認、図をまじえた結果表示、[基準値]機能をサポート。各基礎工の設計調書、異種基礎の比較表の出力が可能。杭基礎では、鋼管ソイルセメント杭を含む13種の杭種に対応。各種工法をサポートし、補強設計(増し杭)にも対応。

機能 Lite Standard Advanced
計算 液状化の判定
直接基礎
杭基礎
ケーソン基礎 -
鋼管矢板基礎 -
地中連続壁基礎 -
CAD 杭基礎
直接基礎 - -
その他 ESエクスポート(杭基礎) - -

▲ 製品構成別対応機能

関連情報

»バックナンバー

◆新製品紹介
基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.2(Up&Coming '16 秋の号掲載)
基礎の設計(Up&Coming '14 秋の号掲載)
◆サポートトピックス
杭基礎設計便覧(H27)仮想鉄筋コンクリート断面照査について(Up&Coming '16 新年号掲載)
◆セミナー参加申込受付中
基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)セミナー

プログラムの機能と特長

杭基礎

杭基礎

直接基礎

直接基礎

鋼管矢板基礎

鋼管矢板基礎

地中連続壁基礎

地中連続壁基礎

ケーソン基礎

ケーソン基礎

図面作成:杭基礎(Lite以上)

図面作成:杭基礎(Lite以上)

図面作成:直接基礎(Advanced)

図面作成:直接基礎(Advanced)

適応基準及び参考文献

適応基準及び参考文献

・道路橋示方書・同解説 I 共通編/III コンクリート橋編/IV 下部構造編、V 耐震設計編 H24年3月 日本道路協会

・設計要領 第2集 1章 計画、4章 基礎構造、5章 下部構造 H18年4月 東・中・西日本高速道路株式会社

・杭基礎設計便覧 H27年3月、H19年1月、H4年10月 日本道路協会

・鋼管矢板基礎設計施工便覧 H9年12月 日本道路協会

・道路橋の耐震設計に関する資料 H9年3月 日本道路協会

・道路橋の耐震設計に関する資料 -PCラーメン橋・RCアーチ橋・PC斜π橋・地中連続壁基礎・深礎基礎等の設計計算例- H10年1月 日本道路協会

・既設道路橋基礎の補強に関する参考資料 H12年2月 日本道路協会

・鋼管矢板基礎 -その設計と施工- H11年10月 鋼管杭協会

・杭基礎の計算法とその解説 1987年1月 土質工学会

・杭・ケーソン・鋼管矢板および地中連続壁基礎の設計計算例 2000年2月 山海堂 岡原美知夫他

・土木研究所資料第1175号 矢板式基礎の設計法 (その1) S52年2月、(その2) S52年6月、(その3) S52年3月 建設省土木研究所

・わかりやすいケーソン基礎の計画と設計 H10年11月 総合土木研究所

・鋼管杭基礎の設計と施工 道路橋示方書(H14年3月版) 改訂対策 H14年4月 鋼管杭協会

・STマイクロパイル工法 設計・施工マニュアル(案) 2000年5月 NIJ研究所

・SPマイクロパイル設計・施工マニュアル(案) H20年11月 エスティーエンジニアリング(株)

・既設基礎の耐震補強技術の開発に関する共同研究報告書(その3)、高耐力マイクロパイル工法(6冊分の2)、
STマイクロパイル工法(6冊分の3)、 ねじ込み式マイクロパイル工法(6冊分の4)設計・施工マニュアル
H14年9月 独立行政法人 土木研究所、(財)先端建設技術センター

・大型地下構造物ケーソン設計マニュアル  H13年8月 日本圧気技術研究所

・道路技術基準図書のSI単位系移行に関する参考資料 第1巻-交通工学・橋梁編- H14年11月 日本道路協会

・一般土木工法・技術審査証明報告書 ガンテツパイル(鋼管ソイルセメント杭工法) H12年3月、HYSC杭(鋼管ソイルセメント杭工法)  H12年12月 国土開発技術研究センター

製品価格

本体価格

価格は税別表示です

■本体価格

製品名

価格

コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3 ¥143,000

■フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。

製品名

価格

コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3 ¥57,200

>>ライセンス形態についての詳細はこちら

サブスクリプションサービス 契約価格


サブスクリプションサービス 契約価格

■サポート内容
・バージョンアップ無償提供  ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX)  ・ダウンロードサービス  ・保守情報配信サービス  

※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。

価格は税別表示です

対象製品 初年度 1年
サブスクリプション(コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3) 無償 ¥42,900
サブスクリプション(コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3 フローティング) ¥50,050

フォーラムエイト・ポイント・バンク(FPB) 交換ポイント


フォーラムエイト・ポイント・バンク(FPB) 交換ポイント

フォーラムエイト・ポイント・バンク(FPB)」は、ご購入時に購入金額に応じたポイントを登録ユーザ情報のポイントバンクに加算し、次回以降の購入時にポイントに応じた割引または、随時特別景品に交換するユーザ向けの優待サービスです。

製品名 交換ポイント数
コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3 85,800ポイント

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス価格


■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能

■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能

■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。

※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。

※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス

価格は税別表示です

■レンタルライセンス

対象製品 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3 ¥50,050 ¥64,350 ¥75,790 ¥92,950

■レンタルフローティングライセンス

対象製品 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3 ¥82,940 ¥107,250 ¥127,270 ¥157,300

アカデミー価格


教育関係者、研究者、学生などの教育目的のご利用に向けて、アカデミーライセンスを提供しています。

アカデミー価格

価格は税別表示です

製品名 アカデミー価格
コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3 ¥114,400

バージョンアップ開発履歴


バージョンアップ開発履歴

■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。

コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Ver.3
バージョン リリース日 主なバージョンアップ内容
3.00.00 14/03/27
  1. 2013年制定 コンクリート標準示方書 維持管理編に対応
  2. 写真等画像の入力機能を改善

動作環境


動作環境

OS Windows 8 / 10
CPU Pentium 133MHz以上 (推奨PentiumII 300MHz以上)
必要メモリ(OSも含む) 128MB以上
必要ディスク容量 約50MB以上 (インストール時及び実行時含む)
ディスプレイ(画面解像度) 1024×768以上推奨
入力データ拡張子 C3D
ファイル出力 HTML
F8出力編集ツール対応:TXT、HTM、 PPF、DOC、 DOCX、PDF、 JTD、JTDC

製品購入/お問い合わせ窓口


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画面サンプル

▲メイン画面(分割モード)

▲メイン画面(設定モード)

▲メイン画面(地図モード)

▲入力画面(照査項目と方法)

▲入力画面(要求性能 [塩害])

▲入力画面(要求性能 [凍害])

▲入力画面(要求性能 [アルカリシリカ])

▲入力画面(要求性能 [すり減り])

▲入力画面(要求性能 [海岸線からの距離設定])

▲入力画面(要求性能)

▲入力画面(回帰分析ツール)

▲入力画面(基準値)

▲結果確認

▲印刷プレビュー (1)

▲印刷プレビュー (2)


PDF出力例

 
RC床版疲労既設
サンプルデータ

( 9P, 51KB )
予定供用期間を50年とし、
荷重実態調査から得られた
基本荷重に対する
等価繰り返し回数、
詳細点検で得られた
その他データを用いた例
はりの疲労既設
サンプルデータ

( 5P, 31KB )
竣工後70年経過した
既設構造物(鉄道桁)の
劣化進行の予測を行った例



はりの疲労新設
サンプルデータ

( 5P, 30KB )
新設構造物(鉄道桁)の
劣化進行の予測を行った例





塩化物既設30年
サンプルデータ

( 6P, 51KB )
竣工後30年経過した
既設構造物について
詳細点検を行った例

塩化物既設45年
サンプルデータ

( 6P, 51KB )
竣工後45年経過した時点で
実施された詳細点検で
得られたデータを用いた例

塩化物新設サンプルデータ
( 6P, 38KB )
新設構造物の
劣化進行の予測を行った例



化学的侵食既設
サンプルデータ

( 6P, 31KB )
竣工後10年経過した時点で
実施された詳細点検で
得られたデータを用いた例

化学的侵食新設
サンプルデータ

( 5P, 27KB )
新設構造物の劣化進行の
予測を行った例


中性化既設サンプルデータ
( 6P, 28KB )
竣工後30年経過した
既設構造物について
詳細点検を行った例


中性化新設サンプルデータ
( 5P, 27KB )
新設構造物の
劣化進行の予測を行った例

1.維持管理編 考え方

RC床版の累積疲労の照査は可能か?

床版の支間方向と支間直角方向を独立して照査することが可能で、永久荷重による応力度および変動荷重による応力度と繰返し回数が明らかであれば、「RCはりの疲労」の機能で累積疲労損傷度による照査が可能です。


2.ひび割れ調査編 考え方

補修と補強の違いは何か?

「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針-2003-」において「補修」と「補強」はそれぞれ以下のように定義されています。


  • 補修:
    ひび割れの発生によって損なわれたコンクリート構造物の耐久性、防水性など、耐力以外の性能を回復させることを目的とする行為
  • 補強:
    ひび割れの発生によって損なわれたコンクリート構造物の耐力低下を回復させることを目的とする行為

短期的な荷重、長期的な荷重とは何か?

短期的な荷重とは構造物に一時的に作用する荷重で、建築構造物でいう「短期荷重」、土木構造物でいう「従荷重」から「温度変化の影響」を除いた荷重を指します。具体的には「地震の影響」と「風荷重」が相当します。


ひび割れ原因の推定のみを行うことは可能か?

[中断]ボタンで中断することにより可能です。未設定の部分は報告書には含められません。
なお、複数の部位をひとつの調査としているとき、最後の部位以外で「補修・補強の要否判定」や「補強工法の選定」を飛ばして、次の部位の「ひび割れ原因推定」を始めるときは[スキップ]ボタンを利用してください。


3.施工編 操作

安全係数等の係数を複数与えて照査することはできるか?

乾燥しにくい環境か乾燥しやすい環境か、部位が上面か否かなどの条件により安全係数等が異なってきますが、本プログラムでは同一構造物においては使用されるコンクリートの品質は同一であると考え、厳しい条件で照査することを標準としており、安全係数等の係数は照査対象項目に対して一つだけ設定できるようにしています。


配合設計において、セメント(結合材)水比とコンクリートの圧縮強度の関係を設定することとしているが、この式における定数aおよびbはどのように与えればよいか。

[施工編]の解説では、上記に関し以下のように記述されています。
「コンクリートの圧縮強度は、ある範囲では、式(6.4.2)に示されるように、セメント(結合材)水比と直線関係にあることが知られている。この式における定数aおよびbは、セメントの種類や骨材の品質などによって相違するので、同一の品質について十分な資料がない場合には、試験によってこれらを定める必要がある。その場合は、適切と思われる範囲内で3種以上の異なった水セメント(結合材)比を用いたコンクリートについて試験して定めるのがよい。試験における誤差を小さくするため、試験値は2バッチ以上のコンクリートから造った供試体における平均値をとるのが望ましい。」したがって、十分な資料を有しない場合には、基本的には試験により定数を定めることとなります。


維持管理支援ツールとしてどういった場面での使用を想定しているのか?

同示方書の主旨より、「新たに建設される構造物」を対象として、構造性能照査編や耐震性能照査編によって設計された構造物が、径時変化により生じる現象を許容できるかの検討(耐久性照査)を行うものと考えております。
よって、本来施工に当たって照査すべき事項であり、「維持管理」とは少しずれるところが有るかもしれませんが、以下のことを考慮して維持管理支援ツールの一つとして位置付けています。

  1. 施工編に基づいた照査をクリアしているならば、施工が多少困難であり初期コストが掛かったとしても、施工後の維持管理費を抑えることができるであろうと予測されること。
  2. 既設の構造物において水結合材比が推定できれば、施工編に基づく照査により当該構造物の維持管理の必要性の程度をある程度予測することができること。

適用できる構造物の制限は?

RC構造物のみです。
疲労については、床版、または、はり構造に限定されています。
それ以外の劣化要因については、特定の構造を想定してはいません。


地域特性、自然環境などの外部環境を考慮できるか?

対象とする劣化要因によります。
例えば、塩害の場合は、検討パラメータに表面の塩化物イオン濃度がありますが、これは自然環境によって定まってくるものですので、考慮できると言えます。 疲労の場合は、検討パラメータに該当するものがありませんので、考慮できません。


塩害に対する照査におけるひび割れはどのようなひび割れを対象としているのか?

「構造性能照査編」で取り扱われている曲げひび割れが対象です。


4.入力

塩化物イオンの拡散係数はどのように設定すれば良いか?

塩化物イオンの拡散係数の予測値は試験結果等によって求めるのが原則ですが、データが無い場合には「施工編 6章」に示されている推定式を用いて推定するものやむを得ないと考えます。
特性値は予測値を用いて6章に示されている性能照査を満足するように定めます。この特性値から設計値を求め、塩化物イオン濃度を求めて照査します。
なお、コンクリート構造物表面の塩化物イオン濃度が0の場合は、塩化物イオンの侵入がありませんので鋼材面の塩化物イオン濃度は0となります。
汀線より1km以上離れた位置での塩化物イオン濃度を推定する方法は持ち合わせておりません。悪しからずご了承ください。


許容ひび割れ幅はどのように考えて入力すればよいか、教えてほしい。

かぶりに所定の係数を乗じて得られる許容ひび割れ幅そのものを入力して下さい。


 >> サポートページ コンクリートの維持管理支援ツール(維持管理編) Q&A集

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