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建築杭基礎の設計計算 Ver.8

建築基準に準拠した杭基礎・基礎の設計プログラム

電子納品
電子納品

●新規価格176,000円(税抜160,000円)

●リリース2022年2月28日

Ver.8改定内容

「建築杭基礎の設計計算 Ver.8」では、主に下記の機能追加、拡張を行いました。

  • 杭頭接合部の仮想RC断面による曲げモーメント照査
  • 許容支持力直接入力方法の拡張
  • 許容支持力の丸め対応

以降に、対応内容の概要をご紹介いたします。

杭頭接合部の仮想RC断面による曲げモーメント照査

既製コンクリート杭および鋼管杭に杭頭補強鉄筋を設けた場合に、仮想RC断面による曲げモーメント照査機能を追加しました。水平力検討に付随する機能で、水平力検討で算定された杭頭に生じる曲げモーメントMが仮想RC円柱の断面から算定された
 短期時:Mr:許容曲げモーメント
 終局時:Mu:終局限界曲げモーメント
以下であることを照査します。

杭頭補強鉄筋は、任意の位置に3段まで配置することができます。そのため、スタッド式、アンカー式、杭の外周に溶接する場合など様々な工法に対応できます。


図1 杭頭仮想RC断面イメージ

図2 杭頭接合部検討結果画面

許容支持力直接入力方法の拡張

許容支持力または地盤の許容支持力の直接入力において下記の拡張を行いました。この拡張により、直接入力を行う場合の手間を大幅に軽減することができます。

(1)杭単位での入力
支点単位で入力していた許容支持力を登録している杭単位で入力する方法に対応しました。

杭単位の入力画面では、杭を入れ替えて検討することを想定し、未使用(配置されていない)の杭についても許容値を入力することができます。杭単位に指定された許容支持力は、杭が指定されている全ての支点に適用されます。杭が使用中か否か、どの支点に指定されているかについては画面上で簡単に確認することができます。また、杭単位に入力された許容支持力を支点単位のデータとして反映して、修正を行うことも可能です。支点単位の入力値として反映する場合は【支点単位の入力に反映】ボタンを押下します。


図3 杭単位の許容支持力入力画面

(2)計算値の参照および取り込み
許容支持力の計算値の参照および取り込み機能に対応しました。計算値の参照を行う場合は、許容支持力を計算する場合と同じように「支持力検討」の設定を行う必要があります。許容支持力の入力画面には、「杭の許容耐力」と「地盤の許容支持力」が参考値として表示されます。【計算値の取込】ボタンを押下すると下記の値が入力値として反映されます。

  • 許容支持力を直接指定する場合:「杭の許容耐力」と「地盤の許容支持力」の小さい方の値
  • 地盤の許容支持力を直接指定する場合:「地盤の許容支持力」の値

本機能は、入力の補助機能です。計算値の取り込みを行った後に許容支持力に関わる入力データに変更があった場合は、再度取り込みを行う必要があるのでご注意下さい。

※許容支持力の入力単位を「杭単位」としている場合は、本機能を使用することはできません。


図4 計算値参照の許容支持力入力画面

許容支持力の丸め

許容支持力の丸めに対応しました。下記の単位を選択できます。
 丸めなし(例:1234.56)/1の位(例:1234.00)
 10の位(例:1230.00)/100の位(例:1200.00)
許容支持力は、安全側とするため切り捨てにて丸めを行います。また、計算過程において丸めは考慮しません。最終的な許容支持力のみを指定の方法で丸めて照査を行います。

許容支持力を直接指定した場合も丸めは考慮されます。許容支持力を直接入力する場合は、丸めを考慮する必要はありません。丸めた値を入力している場合は、2重で丸めが発生しないように「丸めなし」の設定をご利用下さい。

その他の対応項目

その他の対応項目として、計算書の改善なども行っております。
皆様のご意見を反映し、更に使い易くなった「建築杭基礎の設計計算Ver.8」をどうぞご利用下さい。

(Up&Coming '22 春の号掲載)

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