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維持管理・地震リスク

F8-AI 橋梁損傷度判定

維持管理業務における橋梁点検業務の作業時間短縮を支援するクラウド型システム

電子納品
AI

●新規価格 ¥198,000(税抜¥180,000)

 


●リリース2025年7月

はじめに

「F8-AI 橋梁損傷度判定」は、橋梁点検時における健全度や損傷度判定に対して、従来より熟練技術者による判断と多くの時間を要していた労力を、AI支援による判定で大幅に効率化を目指した製品です。

「F8-AI 橋梁損傷度判定」は、「道路橋定期点検要領」(平成31年2月、国土交通省 道路局)に基づく調書の出力に対応し、調書作成の作業軽減化を図っています。橋梁位置から海岸線距離を自動算出し、飛来塩分やコンクリート表面塩化物イオン量を評価し、塩害判定の効率化が可能です。

機能と特徴

「F8-AI 橋梁損傷度判定」の主な機能と特徴は以下の4つです。

  • コンクリート構造物の健全度(劣化度)をAIで判定。
  • 橋梁点検データを入力しデータベース化。既存の調書を自動読み取り可能。
  • 橋梁点検調書を出力。
  • クラウド版なのでタブレットやスマートフォンでも使用可能。

図1 ログイン後のトップ画面

図2 健全度判断画面


健全度診断(AI)

「F8-AI 橋梁損傷度判定」はAIの機能により、損傷写真から損傷要因(ひびわれ、剝離・鉄筋露出、漏水・遊離石灰)を推定し、損傷度判定(a,b,c,d,e)、健全性(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ)、対策区分(A,B,C1,C2,M,E1,E2)を自動判定します。損傷要因を指定して健全度判定も実施可能です。また、推定結果とスコア情報を表示させます。

図3 健全度判定(AI)の概要

表1 健全度、損傷度、対策区分の対応


調書読込

「F8-AI 橋梁損傷度判定」は、橋梁点検調書(テキストベースのPDFファイル)を自動で読み込み、データベースに登録できます。読込可能な様式は以下に基づく調書です。

  • 橋梁定期点検要領(H26年、国土交通省 道路局 国道・防災課)
  • 道路橋定期点検要領(H31年、国土交通省 道路局)
  • 道路橋に関する基礎データ収集要領(案)(H19年、国土交通省 国土技術政策総合研究所)

なお、橋梁点検調書のデータをそのまま読み込むため、ここでは健全度診断は実施されませんので、ご留意ください。

図4 橋梁点検調書(PDF)

図5 橋梁点検調書(読込結果)


新規登録

「F8-AI 橋梁損傷度判定」は、橋梁データを手作業でデータベースに登録できます。橋梁点検情報として、橋梁諸元データ、損傷個所の写真(画像データ)、等々を入力します。データベース内に存在している橋梁については、検索してそのデータをもとに作業できます。

図6 橋梁名の検索画面

図7 橋梁データ入力画面


調書出力(データベース閲覧)

「F8-AI 橋梁損傷度判定」は、データベースに登録されている橋梁情報を、道路橋定期点検要領(H31年)に基づく橋梁点検調書として出力できます。作成したデータベースを閲覧し、更に追加登録することができます。また、橋梁の登録一覧表を画面表示し、選択した橋梁の地図上位置を強調表示が可能です。さらに地図上のマーカを選択で当該橋梁の入力条件画面を表示可能です。

図8 出力した調書(1)

図9 出力した調書(2)

図10 橋梁位置の画面表示


おわりに

「F8-AI 橋梁損傷度判定」は、維持管理の効率化や生産性向上に資するツールであり、他のインフラ施設へ展開可能なシステムです。今後は、皆様のご要望を取り入れると共に開発を継続していきますので是非ともご期待ください。


(Up&Coming '25 盛夏号掲載)

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