朝晩の空気が少しずつ秋らしくなってきましたね。中秋の名月を表紙にあしらったUp&Coming最新号（2011年9月1日発行）を、皆様はもうご覧になられたでしょうか。第93回を迎える今回のユーザー紹介のテーマは「ヨーロッパ特集」。避難解析の世界的権威であるエド・ガレア教授（英国・グリニッジ大学）への巻頭インタビューにはじまり、トンネル管理者トレーニングシステムを開発するBMIA社（フランス）など、全5ユーザを一挙紹介しています。フォーラムエイトのヨーロッパにおける取り組みをぜひこちらでご覧ください。

■巻頭インタビュー「避難解析の世界的権威 ガレア教授に聞く！」
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　グリジッジ大学 火災安全工学グループ（ＦＳＥＧ）　教授　エド・ガレア 氏

避難シミュレーションソフト「EXODUS」や火災シミュレーションソフト「SMARTFIRE」の開発元でもある、英国グリニッジ大学・火災安全工学グループでディレクターを務めるガレア教授。ここでは、2011年７月に来日した際に、フォーラムエイトスタッフとの開発ミーティングや「EXODUS／SMARTFIREユーザセミナー」をこなしつつ、合間をぬって行った建設ＩＴジャーナリストの家入龍太氏によるインタビューを紹介しています。9.11同時多発テロや世界各国での避難実験結果などをベースとしてソフトを改良してきた同氏は、津波避難解析に関する展望や、災害時におけるＳＮＳ、ＧＩＳ等の活用などについても触れています。　...続きを読む

■「衝突事故や火災をUC-win/Roadで可視化してトンネル管理者の訓練に活用」　　ＢＭＩＡ社（ボルドー／フランス）

トンネル内で衝突事故や火災などが発生した場合、トンネル管理者はいち早く状況を把握すると同時に、信号や電光掲示板などでトンネル内のドライバーに避難などの指示を出し、場合によっては消防車や救助工作車などの出動も要請する必要があります。フランス・ボルドーの BMIA社は、UC-win/Roadと独自開発のトンネルシミュレータなどを連携させて、バーチャルリアリティによるトレーニングシステムを開発しています。　...続きを読む

■ロバートゴードン大学
　（アバディーン／英国）

■サンダーランド大学／AMAP
　（サンダーランド／英国）

■Omnitrans International BV
　（デベンダー／オランダ）

震災の影響により、当初2011年3月14〜16日の開催予定から11月に延期となったALGODE TOKYO 2011（建築と都市のアルゴリズミックデザインに関する国際シンポジウム）。その連携イベントとして併催されたAAST（Advanced Architecture Settimo Tokyo）国際ワークショップの最終審査会が、9月10日（土）に行われました。学生たちは「小さく分解できて居住・避難・集会・診療などさまざまな用途のために、被災地で短時間で組み立て可能なシェルター」をテーマとした制作を行い、最終的に2D図面、モデルレンダリング、3DVRでのイメージ確認、実寸製作によるマルチプレゼンテーションで評価が行われました。この模様は11月発行のUp&Comingでも取り上げますが、ここではいち早く簡単なレポートを掲載します。

■AAST国際ワークショップ　審査会当日の様子