RC特殊堤の設計計算

河川構造物に特化したコンクリート擁壁式特殊堤の2次元一体解析による
設計計算プログラム

RC特殊堤の設計計算

初版リリース:2015.11.10

¥418,000(税抜¥380,000)

プログラム概要

本製品は、「河川構造物の耐震性能照査指針・解説(平成24年2月)」に準拠した、コンクリート擁壁式特殊堤の設計計算を行うプログラムです。 竪壁部と基礎部(杭基礎、うなぎ止め矢板を含む)を全体でモデル化した一体解析により、耐震性能照査を行います。

▲メイン画面

▲解析結果

▲3D表示

関連情報

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プログラムの機能と特長

機能及び特長

  • 常時、レベル1地震時の線形解析、許容応力度法による断面照査に対応
  • レベル2地震時の非線形解析、曲げやせん断の耐力照査に対応
  • 解析には弊社製品『Engineer's Studio®』の計算部ソルバーを使用
  • 液状化判定、低減係数の自動計算に対応
  • M-φ要素の自動算定に対応
  • 地盤ばねの自動算定に対応
  • 杭の抵抗特性の自動算定に対応
  • 鋼矢板やH鋼材についても、M-φ要素、杭の抵抗特性の自動算定が可能

対応形状

部材 材料・種類
堤体 逆T式擁壁 鉄筋コンクリート
基礎 杭基礎 鋼管杭、RC杭、PHC杭、H鋼杭
うなぎ止め(遮水壁) 鋼矢板

検討可能な作用力

  作用力 備考
死荷重 自重
土砂重量 背面土砂のみ
地震時慣性力
土圧 主働土圧 常時:クーロン土圧
地震時:修正物部・岡部法
水圧 残留水圧
地震時動水圧 集中荷重
分布荷重(Westergaardの式)
その他 揚圧力 うなぎ止めの影響を考慮
地表面載荷荷重 常時のみ

耐震性能照査の流れ

本製品における、レベル2地震時の照査の流れを下図に示します。

▲照査フロー

検討ケース  梁要素 解析設定 照査内容 備考
常時
弾性梁要素 線形解析 許容応力度照査
レベル1地震時
弾性梁要素 線形解析 許容応力度照査 耐震性能1
レベル2地震時
M-φ要素 非線形解析 耐力・変位照査 耐震性能2、3

▲表1 検討ケースの照査内容

また、照査の内容や解析モデルは、検討ケースに応じて異なります。検討ケースごとの照査内容は表1の通りです。

構造物のフレーム解析

照査に使用する断面力は、構造物全体を一体でモデル化し、弊社製品『Engineer's Studio®』のソルバーを用いたフレーム解析により算出しています。モデル化したデータは、(*.es)ファイルでエクスポートすることができるため、より発展的な解析を行う場合に便利です。

▲フレーム解析例(Engineer's Studio®

照査内容

●壁体部

部材  常時・Lv1地震時 Lv2地震時 備考
竪壁・底版
曲げ応力度 曲げ耐力(終局に達しない)
せん断応力度 せん断耐力
変位 ※竪壁部のみ

●基礎部
うなぎ止め(鋼矢板)の照査は行っていません。

検討ケース 照査項目 鋼管 RC PHC H鋼
常時・Lv1地震時 鉄筋の圧縮応力度σcc -  ○
鉄筋の引張値応力度σct ○  -
コンクリートの圧縮応力度σsc - -
コンクリートの引張値応力度σst - - -
せん断応力度τ
せん断耐力照査(S<Ps) - ※1 ※1 -
支持力照査
Lv2地震時 曲げ耐力の照査(降伏に達しない)

※1 …断面の「スパイラル鉄筋のAw適用」を適用するとした場合に照査を行う

河川に特化した構造物の設計

既設構造物についても耐震性能照査を可能とするため、古い構造物によく見られる H鋼杭の設計に対応しています。使用するH鋼材は従来のUC-1製品と同じように自由に登録することができます。また、河川構造物に設置されることの多い、" うなぎ止め"と呼ばれる遮水壁についても、一体でのモデル化が可能です。
これらのH鋼杭、鋼矢板についても、その他の杭種と同様に、くいの抵抗特性やM-φ特性の自動計算に対応しています。

▲杭配置画面

適用基準及び参考文献


適用基準
国土交通省 河川構造物の耐震性能照査指針・解説 平成24年2月
(公社)日本道路協会 道路橋示方書・同解説 Ⅰ共通編 平成14年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編 平成14年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編 平成14年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅰ共通編 平成24年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編 平成24年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編 平成24年3月
参考文献
(社)全国防災協会 災害復旧工事の設計要領 平成26年
(社)日本河川協会 建設省河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[Ⅰ] 平成9年10月
(公社)日本道路協会 道路土工 擁壁工指針 平成24年7月
道路土工 仮設構造物工指針 平成11年3月
杭基礎設計便覧 平成19年1月

製品価格

本体価格

価格は税込表示です

■本体価格

製品名 価格
RC特殊堤の設計計算 ¥418,000(税抜¥380,000)

■フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。

製品名 価格
RC特殊堤の設計計算 ¥167,200(税抜¥152,000)

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サブスクリプションサービス 契約価格


サブスクリプションサービス 契約価格

■サポート内容
・バージョンアップ無償提供  ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX)  ・ダウンロードサービス  ・保守情報配信サービス  

※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。

価格は税込表示です

対象製品 初年度 1年
サブスクリプション(RC特殊堤の設計計算) 無償 ¥167,200(税抜¥152,000)
サブスクリプション(RC特殊堤の設計計算 フローティング) ¥234,080(税抜¥212,800)

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス価格


■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能

■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能

■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。

※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。

※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス

価格は税込表示です

■レンタルライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
RC特殊堤の設計計算 ¥188,100 ¥221,540 ¥271,700

■レンタルフローティングライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
RC特殊堤の設計計算 ¥313,500 ¥372,020 ¥459,800
      

アカデミー価格


教育関係者、研究者、学生などの教育目的のご利用に向けて、アカデミーライセンスを提供しています。

アカデミー価格

価格は税込表示です

製品名 アカデミー価格
RC特殊堤の設計計算 ¥334,400(税抜¥304,000)

バージョンアップ開発履歴


バージョンアップ開発履歴

■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。

RC特殊堤の設計計算
バージョン リリース日 主なバージョンアップ内容
1.00.00 15/11/10
  1. 1.河川構造物の耐震性能照査指針(H24.2)に準拠したRC(コンクリート擁壁式)特殊堤の設計計算プログラム
  2. 2.レベル1・2地震動の耐震性能照査に対応
  3. 3.常時、レベル1地震時における線形解析、許容応力度法による断面照査に対応
  4. 4.レベル2地震時における非線形解析、耐力照査に対応
  5. 5.液状化判定、低減係数の自動計算に対応

動作環境


動作環境

OS Windows 10 / 11 等の32ビットWindows環境を有するOS
CPU OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要メモリ(OSも含む) OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要ディスク容量 約200MB以上 (インストール時及び実行時含む)
ディスプレイ(画面解像度) 1024×768以上 (推奨1024×768以上)
入力データ拡張子 F5X
ファイル出力 F5X
F8出力編集ツール対応:TXT、HTM、 PPF、DOC、 DOCX、PDF、 JTD、JTDC

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画面サンプル

▲メイン画面

▲3D表示

▲躯体入力

▲計算条件

▲解析結果

▲印刷プレビュー

1.適用範囲

製品の特長は?

本製品は、「河川構造物の耐震性能照査指針・解説(平成24年2月)」に準拠した、コンクリート擁壁式特殊堤の設計計算を行うプログラムです。竪壁部と基礎部(杭基礎、うなぎ止め矢板を含む)を全体でモデル化した一体解析により、耐震性能照査を行います。

RC特殊堤とは?

堤防は盛土により築造するのが大原則ですが、土地利用その他特別の事情により、コンクリート(一部または全部)で築造した堤防をRC特殊堤といいます。その他特殊堤として鋼矢板(鉄を板状にしたもの)で築造した堤防もあります。

主な機能は?

主な機能は以下の通りです。


  • 常時、レベル1地震時:線形解析を行い、許容応力度法による断面照査に対応
  • レベル2地震時:非線形解析を行い、曲げやせん断の耐力照査に対応
  • Engineer's Studio®』の計算部ソルバーを解析に使用
  • 液状化判定、低減係数の自動計算に対応
  • M-φ要素、地盤ばね、杭の抵抗特性の自動算定に対応
  • 鋼矢板・H鋼材:M-φ要素、杭の抵抗特性の自動算定が可能
適用基準は?

【適用基準】

国土交通省 河川構造物の耐震性能照査指針・解説 平成24年2月
(公社)日本道路協会 道路橋示方書・同解説 Ⅰ共通編 平成14年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編 平成14年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編 平成14年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅰ共通編 平成24年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編 平成24年3月
道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編 平成24年3月

【参考文献】

(社)全国防災協会 災害復旧工事の設計要領 平成26年
(社)日本河川協会 建設省河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[Ⅰ] 平成9年10月
(公社)日本道路協会 道路土工 擁壁工指針 平成24年7月
道路土工 仮設構造物工指針 平成11年3月
杭基礎設計便覧 平成19年1月

 >> サポートページ RC特殊堤の設計計算 Q&A集

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