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このコーナーでは、フォーラムエイトの社内報「はちみつ」から、国内各所の
旅エッセイと映画に関するふたつのコラムを毎回紹介していきます。
…… タイトル「はちみつ」に込められたメッセージ ……
スイートで栄養満点なコンテンツが詰まった「はちみつ」8 meet you を文字って
このタイトルにしました。 8(FORUM8)が社員や社外の方と触れ合い、
グループ、チームの仕事を理解し、目標達成に向けて日々活動していくことが
私達の理念です
今回は、広島県尾道市の二つの島、因島と生口島をご紹介します。
かつて造船で栄え、今は柑橘の産地やサイクリストの聖地として
知られるしまなみの島々のエピソードです。
 歴史秘話から

嘉永6年6月、ペリーが浦賀に来航した時、旗艦サスケハナ号の中に、一人の日本人が乗艦していたことを読者はご存知でしょうか。彼の名を仙八といい、生地が広島県東部の瀬戸内海上に浮かぶ今の生口島・瀬戸田町でありました。また彼と同じ漂流船仲間であり、その時期、帰国の機会をうかがって米中間を往復していた亀蔵という人物がいて、こちらは、隣島の因島にある椋浦という湊町の出身でした。

 わが第二の故郷

冒頭、教科書に載らない漂流者二人の話から始めましたが、実は、彼らの出身地である両島こそ、私にとっては第二の故郷ともいうべき所なのです。昔、母方の曾祖父母が生口島にいて、因島にも大叔父、大叔母が住んでいたものですから、私は、昭和30年代半ばから10年間ほど、毎年夏の一月間をこの地域で過ごしていました。その当時は、因島の歴史上一番輝いていた時代であったかと思います。周囲40kmの島に人口が約4万人もいたということがその証左となります。

読者には仙八たちのその後のことが気になるところでしょうが、それは後述するとして、まずは因島、生口島の両島をご案内したいと思います。橋で繋がった「しまなみ海道」で言えば、本州側から数えて、2つ目の島が因島であり、3つ目が生口島であります。行政区域では、両島とも現在は尾道市に吸収合併されてしまいましたが、以前は因島全島と生口島の東側一部で因島市を構成していました。

しまなみ海道・生口橋
 因島・今は昔

今では、「サイクリストの聖地」の一部をなす島として人に知られる因島ですが、かっては「除虫菊と造船の島」として呼ばれていた時代がありました。若い方には、ちょっと聞き慣れない言葉かも知れませんが、除虫菊とは蚊取り線香の原料になった草花でした。現に私も生口島で過ごした暑い夏の夜、庭の床几でくつろぐ際、枯らした除虫菊を燃やしたものです。その除虫菊の生産高が日本一だったのです。

造船の島といわれたのは、ここに日立造船の因島工場があったからです。戦後の混乱期が過ぎて、日本が高度成長期に入った昭和30年代、日本の産業界を牽引していたのは造船界でした。それを象徴するかのように島には活気がありました。朝夕、近在の島々からの通勤船が造船所のある因島と行き来する光景は今も私の目に焼き付いています。人口が多かったのも造船業に従事する人たちが多かったゆえです。島の人口の何と8割が日立造船に関係していたというのですから、すごいものです。港の近くには、日立造船が建てた病院、百貨店もあり、典型的な企業城下町を形成していました。

造船所そのものは戦前からあったのですが、男衆が居るところ遊郭ありで、そんな時代背景にして因島が小説の舞台になったこともあります。今東光原作の小説に「悪名」というのがありましたが(時代背景は戦後)、これは映画化もされ、勝新太郎、田宮二郎コンビのヒットシリーズになっていたことは、映画のオールドファンには記憶に残っていることでしょう。原作に登場する因島の女親分と渡り合う主人公朝吉の姿を因島でロケしたことが映画で観ることができます。

 因島・三大特筆物語

因島については、特筆すべき3つのことを追記しておきます。

その1。この島には、実に村上姓が多いということです。それは、先祖が村上水軍であることに由来しています。室町後期から戦国時代にかけて、今、芸予諸島と呼ばれているこの海域は、村上水軍の取り仕切る縄張りだったそうです。その村上一族の一派が因島を根城としていたという経緯で、脈々と村上姓が続いているのです。そのことは、つい最近第11回本屋大賞を受賞した和田竜氏の「村上海賊の娘」からでも想像できるはずです。以前私は、名刺交換の際に名刺上に村上姓を見つけると、必ず相手に「因島出身ですか」と聞いていたものです。

その2。囲碁ファンには、是非知っておいてほしい話です。江戸末期、無敵の天才囲碁棋士がこの島から生まれています。第14世本因坊を継いだ本因坊秀策(1829〜1862)です。彼は、コレラ患者の看病にあたって自らもコレラに掛かり34歳の若さで悲運の死を遂げた人物です。

因島からの夕景

その3。柑橘類の話題です。芸予諸島は、柑橘類の生産が豊富な所なのですが、その中で因島は、一つの歴史的記念碑を持っているのです。やや苦味を持つという大人好みの柑橘類に八朔(はっさく)というのがありますが-東日本の方々には馴染みがないかもしれませんが-この八朔の発祥地が因島なのです。

 みかんとレモンの島

次に、生口島の紹介に移りますが、こちらは、因島に比べると、みかんとレモンの島という鄙びた島であります。レモンといえば、読者の多くは、サンキストレモンを思い浮かべるかもしれませんが、日本産のレモンもあるのですよ。生口島が、この和産レモン日本一といわれていました。

鄙びた島と言ってしまいましたが、島の西側に島内では唯一といっていいちょっとした町があります。そこを瀬戸田町といいます。 実は、瀬戸田は、旧因島市ではなく、昔は豊田郡に属していました。
この瀬戸田には、二つの観光資源があり、わりと多くの観光客を本州から呼んでいるようです。

一つは、「西日光」と呼ばれている寺院の耕三寺です。この寺院は、異色の僧侶に依るものです。この地の出身で大正、昭和初期に大阪の鉄工所事業で成功した人がいます。母親が亡くなったのを機に、実業家から転身して出家し、母親の供養のため日本の有名な神社仏閣を模した建物を次々創っては拡張していったものなのです。「西日光」と呼ばれるのは、本家の日光東照宮を模した、堂々たる建物が立っているからです。

もう一つは、やはり瀬戸田出身の有名な画家、平山郁夫さんゆかりの美術館があることです。何年も前、私が初めてここを訪れた際、館長を務めておられていた顔のよく似たお兄さんが箒を持って入り口辺りの掃除をしておられたのを偶然拝見して、微笑ましい感じがしたものです。

耕三寺

因島で映画を紹介しましたので、生口島でも映画ロケに使われたことを紹介しておきましょう。大林宣彦監督の映画で、「尾道三部作」と呼ばれるもの中に「転校生」というのがありましたね。幼なじみで同級生である男女二人が、ふとしたはずみで、身体も心も入れ替わってしまうという奇想天外な映画でしたが、この二人の逃避旅行先が瀬戸田町でした。瀬戸田港を降りてすぐの旅館がロケ地に使われていたようです。

余談となりますが、映画といえば、平成25年公開された山田洋次監督の映画「東京家族」のロケ地が、生口島の少し西側に浮かんでいる大崎上島という島です。映画でも匂わせていたように、ここもちょっとした造船の島でした。ともかく、このあたりは、みかんと造船で成り立っていた島嶼だったのです。そして、晴れた日の夕日が絶景なのも共通の特長なのです。

 漂流者二人のその後

さて最後に、仙八と亀蔵のことについて話して終わりとします。字数制限のため、かいつまんで話しておきます。漂流民が罪人扱いされていた時代、仙八は帰国に対して非常に臆病だったのです。日本を眼前にしてサスケハナ号を下船しなかったのもその理由でした。海兵隊を除隊した米人の付き人として帰国したそうです。亀蔵の方は、香港で帰国への待機をしていたところ幸運にも、往路での随伴船・咸臨丸で有名になったあの遣米使節団の帰国船が入ってきて、それに便乗させてもらって帰国できたとのことです。




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