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Q&A橋台の設計・3D配筋(旧基準) Q&A ('24.03.05)
>> 部分係数法・H29道示対応Q&A
NEW! 更新内容


Q6−34.平成24年道路橋示方書W P.304記載の偏心が2方向の場合の有効載荷幅を考慮した計算は可能か。('24.03.05)





目 次
 1.適用範囲・制限条件

Q1−1.橋軸直角方向の検討をするにはどのようにしたらよいか?

Q1−2.基礎が深礎杭の場合、どのように設定したらよいか?

Q1−3.範囲外の数値を入力すると文字が赤く表示されるが、計算はできる。問題はないか?

Q1−4.本プログラムにおいて、「道示IV」と「標準設計」はどのように設定が違うのか?

Q1−5.EPSやFCBを設置したとき、保耐法照査は可能か。(Ver.8)

Q1−6. 基準値画面のコンクリート強度、σck=40,50,80の出典は?(Ver.12)

Q1−7. 道路橋示方書と橋台のバージョンの関係についてはどのようになっているか。

Q1−8. 補強設計において、増し杭工法とはどのような工法か。(Ver.15)

Q1−9. 増し杭工法が選択できないのは、なぜか。(Ver.15)

Q1−10.橋軸方向と直角方向の偏心を考慮した安定計算を行うことができるか。

 2.形状


Q2−1.斜め橋台(斜角46)で設計を行おうとしているが注意点は?

Q2-2.「形状」−「土砂・舗装」−「特殊条件」画面の土圧の作用幅の扱いについて、「斜角があり土圧の作用幅を補正する必要があるときに作用幅を直接指定する」とヘルプに記述があるが、斜角があるときの補正とはどういうことか?(Ver.6)

Q2-3.「形状」−「土砂・舗装」−「特殊条件」画面の土圧の作用幅の重心補正は計算でどのように扱われているのか?(Ver.6)

Q2−4.「形状」−「土砂・舗装」で「地表面の勾配」の入力範囲を-20〜20%としている理由は?

Q2−5.竪壁のない橋台は入力できるか。(Ver.7)

Q2−6.胸壁が無く竪壁のみの躯体形状はどのように入力したらよいか。(Ver.7)

Q2−7. 底版より竪壁が張り出している形状は、入力可能か。(Ver.12)

Q2−8. 胸壁や竪壁に突起がある形状を入力することができるか。(Ver.14)

Q2−9. 任意形状の土砂形状で設計する方法はあるか。(Ver.15)

Q2−10. 翼壁が左右に張り出している形状について、どのようにモデル化を行えばよいか。(Ver.15)

Q2−11.フーチングに段差を考慮した設計は可能か。

Q2−12.「初期入力」画面の形状寸法(胸壁高H1,橋台全高)が入力できなくなる場合があるのはなぜか


 3.自重、慣性力

Q3−1.任意荷重に慣性力を考慮する方法は?(Ver.8)

Q3−2.躯体の慣性力を考慮する方法は?(Ver.8)

Q3−3.EPSやFCBについて、一般的な単位重量はどこを参照すればよいか。(Ver.11)

Q3−4. 「考え方」−「安定計算」画面の特殊条件の土砂の慣性力の考え方で、「水を考慮する」、「水を無視する」の違いはなにか。(Ver.13)

Q3−5. 「形状」−「土砂・舗装」画面で指定した盛り土ブロックについて、ヘルプの 「概要」−「プログラムの機能概要」−「適用範囲」のEPS土砂に 橋軸方向の考え方は記 載されているが奥行方向についてはどのように考えているのか。(Ver.13)

Q3−6. EPS土砂の側圧を途中で分割し、側圧を上載荷重×0.1と(上載荷重+EPS1)×0.1にて計算することは可能か。(Ver.15)

Q3−7. 水管橋のように躯体内に管がある形状において、開口等の重量はどのように考慮すればよいか。(Ver.15)

Q3−8.構造物特性補正係数Cs及び許容塑性率について、道路橋示方書のどこに記載があるか。

 4.上部工反力、載荷荷重、その他荷重

Q4−1.施工時の設定はどのようにしたらよいか?

Q4−2.「荷重」−「土砂」画面の傾斜指定を水平として入力したとき、背面土砂の重量と重複することはないのか?(Ver.6)

Q4−3.計算書の「作用力の集計」で、載荷荷重が二重計上されているのではないか?(Ver.6)

Q4−4.「上部工反力、地表面荷重」画面の「載荷荷重の載荷位置 c」が表示されない。(Ver.6)

Q4−5.上部工反力の作用位置を指定しているにも関わらず、荷重ごとに微妙に位置が異なる原因は?(Ver.7)

Q4−6.「初期入力」画面にある「上部工反力の向きは地震動の方向に合わせる」というチェック項目はどのような設定がされるのか。(Ver.9)

Q4−7. 支承の水平反力には、何を設定すればよいか。(Ver.15)

Q4−8.上部工反力の入力について、橋軸方向と直角方向に上部工水平反力を入力すると同時に両方向を考慮した計算になるのか。

Q4−9.「任意荷重」において、荷重種類で鉛直荷重のみしか選択ができない場合があるのはなぜか。

Q4−10.震度算出側の結果の上部工反力のL1地震時水平反力を取り込まないのは何故か。また、取り込むことはできるか。

 5.浮力、土圧・水圧

Q5−1.背面の土圧を低減するにはどうしたらよいか?

Q5−2.地震時に水位の影響を無視することはできるか?

Q5−3.計算書「安定計算」の章にある「土圧・水圧」の項で出力されている土圧強度の計算値と図の数値が異なっているのはなぜか?

Q5−4.計算書における「地震時主働土圧係数KEA-水平震度khの関係」グラフの曲線の意味を知りたい。

Q5−5.適用基準によって水の単位体積重量はどのようにセットされるか?

Q5−6.浮力の考え方が、新旧バージョンで異なるようだが。
(以前は、「躯体浮力算出用」と「土砂有効重量算出用」に分けて入力できた。)


Q5−7.水位を設定しているにも関わらず背面側の水圧がゼロになっている。

Q5−8.本プログラムの浮力の算出方法は?(Ver.6)

Q5−9.壁面摩擦角の適用橋台を「農道用橋台」としたとき、計算書には道示の値と異なる壁面摩擦角が出力される理由は?(Ver.6)

Q5−10.任意土圧を入力して保耐法の計算を行ったが、地震動による増加分として土圧力が発生していない。(Ver.6)

Q5−11.任意土圧(地震時)の入力画面にある a b とは?(Ver.6)

Q5−12.「許容応力度法荷重ケース」の画面で水位にチェックを付けない場合と、水位にチェックを付けて水位をゼロとするのは同じと考えてよいか?(Ver.6)

Q5−13.「材料」−「土砂・水」画面で指定した粘着力は常時、地震時ともに考慮されるのか。(Ver.6)

Q5−14.底版が躯体から張り出している部分の土圧を安定計算に考慮する方法は?(Ver.7)

Q5−15.レベル1地震時の土圧係数の算出方法を物部・岡部式に変更する方法は?(Ver.7)

Q5−16.背面土圧を無視する方法は?(Ver.7)

Q5−17.背面土圧による影響の有効率の入力項目は、何に基づいて設けられているのか。(Ver.8)

Q5−18.「土圧を考慮しない高さHR」は、土圧、側圧にはどのように考慮されるか。(Ver.8)

Q5−19.土圧の作用幅を変更することはできるか。(Ver.8)

Q5−20.「考え方」−「土圧・水圧」画面における「土圧算出時水位扱い」とは?(Ver.9)

Q5−21. レベル2地震時の土圧算出において、水位を無視した設計を行うにはどうすればよいか。(Ver.14)

Q5−22. 常時土圧の作用高が、橋台高と異なっているがどのように算出しているか。(Ver.15)

Q5−23. 「土圧を考慮しない高さ」と「任意土圧」の扱いについて、計算結果に違いがあるのか。(Ver.15)

Q5−24. 修正物部・岡部の地震時土圧係数において、直接基礎のレベル2地震時の土圧係数算出時の設計震度には何を使うのか。(Ver.15)

Q5−25. 背面土砂が粘性土の場合のせん断抵抗角φres,φpeakはどのように決定するのか。(Ver.15)

Q5−26. 任意土圧の指定は、背面土圧と別に考慮されるのか。(Ver.15)

Q5−27.液状化の検討を行う荷重ケースは、荷重状態で「地震時」を選択しているかどうかで決定するのか。

Q5−28.フーチング下面の段差部分の土圧を考慮する方法があるか。

Q5−29.「土砂・舗装」画面で背面土圧を考慮するとした際の、傾斜角度はどこに影響するのか。

Q5−30.土圧算出時の水位の取り扱いについて水圧に壁面摩擦角を考慮しない/考慮するの選択があるが、一般的にはどちらを選択するのか。

Q5−31.レベル2地震時の土圧係数について、タイプTとタイプUで別々に指定しないといけないのか。

 6.安定計算

Q6−1.逆T式橋台で、壁面摩擦角を「土とコンクリート」と設定するにはどうしたらよいか?

Q6−2.支持地盤の単位重量γ1について、水位を設定していないにもかかわらず、水中の重量となっているのはなぜか?

Q6−3.斜角がある場合、直方向ではなく斜方向で安定計算をしているのはなぜか?

Q6−4.極限支持力の計算を行わないようにするには?

Q6−5.傾斜角として60度を入力したところエラーになった。対処方法は?(Ver.9)
---------------------
エラー
鉛直支持力の照査において、斜面傾斜角が10度未満もしくは60度を超えました。
設計要領第二集の4-21に記載の支持力係数(Nc,Nγ)を算出するためのグラフの範囲以外の支持力係数は算出できません。
尚、斜面傾斜角度は、地震時の場合β’=β+tan-1(kh)となります。
---------------------

Q6−6.支持力係数Nqの算出について、道示には「tanθがq/cよりも小さい領域にのみ適用できる」とあるが、プログラムではどのように考えているか?

Q6−7.本プログラムでは、直角方向の計算ができるようになっているが(「計算無し」「集計のみ」「照査有り」から選択)、どのようなケースを想定して、直角方向の計算を可能としているのか?

Q6−8.適用基準を「土地改良(小規模)」としたとき、鉛直支持力の計算で荷重の傾斜が考慮されていないが、考慮すべきでは?

Q6−9.翼壁の寸法について、入力した数値と、計算書の「安定計算」−「躯体自重,土砂重量,浮力,その他荷重による鉛直力,水平力」の項で出力されている数値が異なる理由は?

Q6−10.緩衝材を設置して安定計算だけで側圧を考慮しない方法は?(Ver..6)

Q6−11.直角方向の躯体の水平力を考慮するには?(Ver.6)

Q6−12.「初期入力」−「考え方」の「直角方向の扱い」と、「考え方」−「安定計算」の「直角方向の慣性力」の違いは?(Ver.6)

Q6−13.基礎バネの算出過程を知りたい。(Ver.6)

Q6−14.極限支持力がゼロと算出される理由は?(Ver.6)

Q6−15.適用基準を土地改良としたにも関わらず、基準書P.554にもとづいた鉛直支持力の照査が行われない。(Ver.7)

Q6−16.フーチング下面中心の作用力は算出されるか。(Ver.7)

Q6−17.適用基準を道示Wとしたとき、直接基礎の極限支持力算出における寸法効果の補正係数を無視することはできるか。(Ver.7)

Q6−18.地震時の基礎バネを算出する方法はあるか。(Ver.8)

Q6−19.根入れ地盤の単位体積重量γ2はどのように算出されるのか。(Ver.8)

Q6−20.地震時の地盤反力度の照査が行われない。(Ver.8)

Q6−21.段差フーチングの二方向偏心を考慮した地盤反力の算出方法は何に基づいているのか。(Ver.8)

Q6−22.背面土砂重量が考慮されない。(Ver.9)

Q6−23.底版中心にかかる作用力を直接指定することができるか。(Ver.11)

Q6−24. 斜面上の基礎としての鉛直支持力照査を選択しているが水平地盤の照査となるのはなぜか。(Ver.12)

Q6−25. 2.5次元解析を行うと計算書に直角方向の作用力集計が、表示されるのはなぜか。(Ver.13)

Q6−26. 安定計算時の受け台、翼壁自重の考慮・無視については、どのように考えているのか。(Ver.13)

Q6−27. 斜面上基礎の設計において地震時の場合傾斜角はβe=β'+tan-1(kh)となるが、 出典はどこか。(Ver.13)

Q6−28. 翼壁部分の土圧を安定計算に考慮したい。(Ver.14)

Q6−29. 安定計算で温度変化時の荷重が照査されないが何か設定があるのか。(Ver.14)

Q6−30. 2層系の支持力算出に対応しているか。また、文献等に記載があるか。(Ver.15)

Q6−31.段差の小さい段差フーチングにおいて、滑動照査時の滑動抵抗面を荷重の傾斜角を考慮した有効幅ではなくフーチング全幅を用いて計算することはできるか。

Q6−32.落橋防止作動時に地盤反力度の計算を行うにはどうすればよいか。

Q6−33.荷重を底面と根入れ地盤との共同で支持させる方法(簡便法)にて検討するにはどうすればよいか。

Q6−34.平成24年道路橋示方書W P.304記載の偏心が2方向の場合の有効載荷幅を考慮した計算は可能か。

 7.直接基礎

Q7−1.支持力係数Nc,Nq,Nγ の算出根拠は?

Q7−2.基礎ばねの算出において、支持地盤が岩盤で地盤の動的変形係数EDを直接指定したいが可能か。

Q7−3.既設死荷重による残留応力を考慮した直接基礎の底版補強設計が可能か。



 8.杭基礎

Q8−1.仮想鉄筋コンクリート断面の照査を行う方法は?(Ver.8)

Q8−2.計算書の「杭本体の設計」、応力度照査の結果がなく、「−」の表示になっている。(Ver.8)

Q8−3. 杭基礎において、常時の許容引抜き力をすべてゼロとして設計したい場合の設定方法は?(Ver.13)

Q8−4. 杭基礎の許容支持力算出において、極限支持力推定方法の相違による安全率の補正係数γを変更したいがどこで行うのか。(Ver.13)

Q8−5. 杭配置において、杭の間隔が不均一の場合の入力はどのようにしたらよいか。(Ver.15)

Q8−6. 杭基礎で、H鋼杭やSTマイクロパイルで検討したいが可能か。(Ver.15)

Q8−7.常時の許容応力度0.000、地震時の-3.000の出典根拠はどこに記載がありますか。

Q8−8.杭反力を画面上で確認することはできるか。

Q8−9.杭基礎において、異なる種類の杭を指定することは可能か。
 9.配筋

Q9−1.「底版配筋」にて上面、下面の鉄筋を入力し、単鉄筋計算を指定したが、上面、下面両方に配筋される結果となったのはなぜか?

Q9−2.スターラップの本数の入力のしかたを説明してほしい。(Ver.7)

Q9−3.胸壁の水平方向のスターラップのピッチを1000mm以下に制限している理由は?(Ver.7)

Q9−4.竪壁の保有耐力法照査用の横拘束筋、スターラップとはどういう鉄筋か。(Ver.8)

Q9−5. 増し杭設計時の既設部と増設部の底版配筋で、付け根位置の照査において既設部の鉄筋のみ考慮したいがどのようにすればよいか。(Ver.15)

Q9−6.自動配筋は、どのようなルールで配筋を決定しているのか。

 10.胸壁の設計

Q10−1.胸壁の設計において、Rfの算出式には「Rf=1/2(w1+w2+q)L」とqが含まれていて道示の式と異なるが、なぜか?

Q10−2.落橋防止構造の押し抜きせん断照査で、緩衝材が矩形の場合にBpの算出式でπが用いられているのはなぜか?
 Bp=2・(t1+t2)+d・π+2・L


Q10−3.支圧応力度が算出されない。

Q10−4.「荷重」−「胸壁設計」画面における「落橋防止構造Rd」にはどのような値を入力するのか?

Q10−5.落橋防止構造の押し抜きせん断照査でτa3を割り増しするべきか?

Q10−6.落橋防止構造の緩衝材のコンクリート面D’の面積はどのような値を入れたらよいか?(Ver.6)

Q10−7.計算書の胸壁の設計の断面力集計の項で「受け台反力Rf」がゼロになっている理由は?(Ver.6)

Q10−8.落橋防止構造の押抜きせん断照査 Ap=bp/d のbpとは?(Ver.7)

Q10−9.受け台がある場合等において、落橋防止構造用の断面高が胸壁付け根位置と異なるとき、断面高を変更する方法はあるか。(Ver.8)

Q10−10.EPSを考慮した胸壁の設計を行う方法は?(Ver.8)

Q10−11.落橋防止構造の設計地震力HFがHF=1.5Rdと違うがなぜか。(Ver.11)

Q10−12.落橋防止設計時に平成24年道路橋示方書に記載されている下部構造の水平耐力PLGを算出することは可能か。(Ver.11)

Q10−13. 重力式橋台のような竪壁が無筋の場合の下部構造の水平耐力PLGについて、どのように算出しているのか。

Q10−14. 落橋防止構造設計時の胸壁基部の曲げモーメントの照査において、平成14年道示と平成24年道示で結果が異なるがなぜか。(Ver.14)

Q10−15. 落橋防止作用時の荷重を考慮した竪壁やフーチングの照査は可能か。(Ver.15)

Q10−16. 落橋防止構造の設計時に有効幅を考慮した設計は可能か。(Ver.15)

Q10−17.胸壁の設計において、竪壁の設計と同様に任意の荷重組合せで照査を行うことはできるか。

Q10−18.受け台の設計において、せん断力の照査において部材の有効高の変化を考慮して検討は可能か。

 11.竪壁の設計

Q11−1.変化位置を考慮しないようにするにはどうしたらよいか?

Q11−2.竪壁の設計における最小鉄筋量の算出方法は?

Q11−3.任意荷重を設定したが、竪壁の計算で無視されているのはなぜか?

Q11−4.「終局曲げモーメント=ひび割れ曲げモーメント」となる鉄筋量はどのように算出しているのか

Q11−5.竪壁の重量が大きいために発生する竪壁自重によるモーメントを計算に考慮するには?(Ver.6)

Q11−6.竪壁の設計における変化位置の許容せん断応力度の値が通常と異なっている。(Ver.6)

Q11−7.保耐法での計算時に「Mc≦Myo≦Muの関係が成立しません」というメッセージが表示されたときの対処法は?(Ver.7)

Q11−8.保耐法での計算時に表示された「終局モーメント算出時軸力範囲外」というメッセージの意味と対処法は?(Ver.6)

Q11−9.竪壁保耐計算時のメッセージは何を示しているのか。(Ver.8) 「Pc=(Mc-M0)/hがマイナスになります」

Q11−10.竪壁の保耐法照査で、設計水平震度を指定したい。(Ver.7)

Q11−11.竪壁の最大鉄筋量の計算で、「初降伏モーメント≦終局モーメント」の照査を行うのは何に基づいているのか。(Ver.8)

Q11−12.「分担重量Wu×上部構造の設計震度khc」が「支承の水平反力」と変更されているがなぜか。(Ver.11)

Q11−13. 最小鉄筋量を算出する場合の終局曲げモーメントの基準は、道示X 耐震設計編となるのか。(Ver.13)

Q11−14. 竪壁保耐の設計において、横拘束鉄筋として考慮しない場合の設定は可能か。(Ver.15)

Q11−15.竪壁保耐の設計で直角方向の検討をするには、どこを選択すればよいか。

 12.フーチングの設計

Q12−1.直角方向張出部の断面計算はどのように行っているのか?

Q12−2.底版のせん断スパンの算出方法は?

Q12−3.底版照査位置を初期化しても、照査位置が表示されない。h/2の位置での照査は必要ないのか?

Q12−4.直角方向張出し部で、底版厚さの1/2より外側に杭がないときはせん断照査をする必要はないと考えるが、本プログラムでは行われている。その理由は?

Q12−5.本プログラムの後趾の計算は、有効幅を考慮せず、全幅で作用力を算出して単位幅に換算しているが、どのような考えに基づくのか?(Ver.6)

Q12−6.直角方向に張り出しがある底版の照査で、橋軸方向の杭反力を考慮して計算することはできるか?(Ver.6)

Q12−7.補強設計時に、前面土砂重量が計算に考慮されない。(Ver.6)

Q12−8.せん断補強鉄筋比の照査は何に基づいて行われるのか。(Ver.7)

Q12−9.せん断スパンの扱いとして「上限値を考慮する」という項目があるが、何にもとづいて設けられているのか。(Ver.7)

Q12−10.フーチング拡幅部の補強鉄筋の計算は可能か。(Ver.7)

Q12−11.底版の直角方向張出部の照査を行う方法は?(Ver.7)

Q12−12.後趾の計算が行われない。背面土砂重量が考慮されない。(Ver.9)

Q12−13.前趾設計時において、「前面土を無視する」を選択した際に使用する地盤反力や杭反力は、安定計算にて算出した結果を用いているのか。それとも、別途、前面土を無視した結果を用いているのか。

Q12−14.フーチング設計時に前趾上の土砂を考慮しない場合は、どのようなケースが考えられるか。


 13.突起の設計

Q13−1. 底版突起の重量は、安定計算に考慮しないのか。(Ver.14)

 14.翼壁の設計

Q14−1.本体プログラムで翼壁の設計を行う場合、翼壁の設計水平震度はどこで入力するのか?

Q14−2.橋台本体の翼壁の設計において、EPSの影響を考慮するには?

Q14−3.「考え方」−「胸壁設計・翼壁設計」画面の「翼壁設計 パラレル部の断面力の分担法」の出典は?(Ver.6)

Q14−4.翼壁の設計位置「底版付根」と「底版先端」とはどの位置を指しているのか。(Ver.7)

Q14−5.背面の軽量盛土による側圧を翼壁に考慮する方法は?(Ver.7)

Q14−6.土圧強度を指定して翼壁の設計を行う方法は?(Ver.7)

Q14−7. フルウイングにおいて、パラレル部の断面力の分担法や翼壁FEM解析はなぜ必要なのか。(Ver.14)

Q14−8. 翼壁FEM解析モデルをエクスポートする方法はどのようにすればよいか。(Ver.14)

Q14−9. 背面に軽量盛り土を考慮した場合の翼壁の設計において、等分布の土圧(40kN/m2)を考慮したいが簡単に入力する方法があるか。(Ver.15)

Q14−10. フルウイングの照査方法で、「パラレル部の断面力を分担する方法」を用いて設計できない形状はどのようなものがあるか。(Ver.15)

Q14−11. 翼壁の設計において、設計要領基準を選択した場合にフルウイングの照査で固定部のA部の結果よりパラレル翼壁部のD部の結果が大きくなるのはなぜか。(Ver.15)

Q14−12.翼壁FEM解析で、考え方の「B部,C部は、付け根位置での作用力を用いる。」にチェックがある場合とない場合でどのように変わるのか。

Q14−13.翼壁の設計の土圧式について、出典はどこにあるか。

Q14−14.翼壁の設計において、設計要領基準でフルウイングのパラレル部分の計算を行うことは可能か。

 15.踏掛版の設計

Q15−1.踏掛版の長さが4mを超える場合、断面力に乗じる係数αが「1」となっているが、これは誤りでは?

Q15−2.A活荷重時には「断面力に乗じる係数α」を考慮しないとのことだが、何を根拠にしているのか?

Q15−3.斜角(45度)がある踏掛版を照査する方法は?(Ver.14)

Q15−4.「許容値」−「胸壁設計・翼壁設計」−「その他」で「初期化」ボタンを押したときの踏掛版の許容応力度が、指定した材料の許容応力度にならない。(Ver.6)

Q15−5.踏掛版の設計において、設計要領基準を選択した場合の許容値はどこに記載されているか。

Q15−6.踏掛版の計算方法について、基準に記載があるか。


 16.自動計算

Q16−1. 「基礎の設計計算、杭基礎の設計」との連動時に自動形状決定が可能か。

 17.付属設計

Q17−1.付属設計と本体設計の翼壁の設計は連動しているのか?

Q17−2. 基礎ばねを直接指定したいがどのようにすればよいか。(Ver.13)

Q17−3. 橋座の設計でアンカーバーを検討する際の入力について、支承部下鋼板の面積Aにはどのような値を設定すればよいか。(Ver.15)

Q17−4. 橋座の設計で直角方向の照査を行うことができるか。(Ver.15)

 18.連動

Q18−1.基礎バネを連動させるにはどうしたらよいか?

Q18−2.画面下に表示されている連動ステータスの色が、計算実行後も赤から緑に変わらない。

Q18−3.基礎製品との連動時、「橋台の設計」側で表示される底版の形状と、基礎製品側で表示される底版の形状とが異なるのはなぜか?

Q18−4.段差フーチングの場合、基礎バネの作用位置はどこを基準としているか?

Q18−5.杭基礎連動時、底版中心の作用力の符号が、橋台側と杭基礎側で異なるのはなぜか?

Q18−6.「基礎の設計計算Ver.7,杭基礎の設計Ver.7」と連動ができない。

Q18−7.「深礎フレーム」と連動しているとき、どの部分の作用力を連動しているのか?(Ver.6)

Q18−8.「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と連動しているとき、杭本数が異なって表示されることがある。(Ver.6)

Q18−9.「橋台の設計Ver.7」と基礎製品を連動しようとすると、「現在連動を行っている上位製品は未対応製品となります」というメッセージが表示され中断する。

Q18−10.「杭基礎の設計」と連動しているとき、自動配筋の鉄筋を変更しても、レベル2底版照査を満たす配筋情報が生成されない。(Ver.6)

Q18−11.「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と連動時、「荷重」−「保有水平耐力法の荷重ケース」−「荷重の取り扱い」で入力した土砂高は、何に反映されるのか。(Ver.6)

Q18−12.底版に斜角があるとき、「基礎の設計,杭基礎の設計」との連動においてレベル2底版照査を行うことができない。(Ver.8)

Q18−13.「初期入力」−「材料・荷重」で「地盤種別の判定を連動する」にチェックを付けると、地盤種別の算出過程が計算書に出力されない。(Ver.8)

Q18−14. 杭基礎と連動した際に橋台側でレベル2地震時の照査を行うとしているが、杭基礎でレベル2地震時の照査が「しない」固定となる場合があるのはなぜか。(Ver.14)

Q18−15. 杭基礎連動時に杭基礎側の荷重の割増係数はどこで変更ができるのか。(Ver.14)

Q18−16. 基礎工製品をインストールしても「基礎の扱い」画面で「他のプログラムと連動する」が有効にならない。(Ver.14)

Q18−17. 基礎連動時に基礎側の入力と橋台側の入力と異なる場合の対処方法を教えてほしい。

Q18−18. 震度算出(支承設計)において、地盤種別の判定を出力するにはどうすればよいか。(Ver.15)

18−19. 「震度算出(支承設計)」と新規で連携するには、どのように入力すればよいか。(Ver.15)

Q18−20. 基礎工製品と入力値に相違がある場合はどのように対処すればよいか。(Ver.15)

Q18−21.連動ファイル読み込み時に連動していた製品が起動しない。

Q18−22.震度算出(支承設計)の設計データ(*.F3W)に保存する剛性モデルを変更することは可能か。

Q18−23.杭基礎と連動している際に、杭基礎のデータを既存の基礎の単独データに更新することはできるか。

 19.図面作成

Q19−1.「部材」画面で入力したスターラップの配筋情報が図面作成時に反映されていない。

Q19−2.図面をSXFファイルに出力したところ、引出線がグループ化されていない。

Q19−3.胸壁のスターラップを水平に配置した配筋図を作成する方法は?(Ver.6)

Q19−4.A1橋台の図面の配置を、A2橋台の図面に反映させることはできるか。

Q19−5.断面図の作図位置を指定することはできるか。(Ver.7)

Q19−6.断面図を反転したい。(Ver.7)

Q19−7.数量計算結果を出力する方法は?(Ver.7)

Q19−8.計算部では胸壁の主鉄筋ピッチは125mmだが、図面では250mmピッチで配筋されている。(Ver.8)

Q19−9.フーチングの主鉄筋をすべて斜配筋とする方法は?(Ver.8)

Q19−10.地覆、歩道の形状はどこで入力したらよいか。(Ver.8)

Q19−11.竪壁の圧縮側の鉄筋の基本ピッチを指定する方法は?(250mmとしたい)(Ver.8)

Q19−12.配筋要領図の鉄筋情報を変更するには、どこで行えばよいか。(Ver.10)

 20.その他

Q20−1.前趾から橋台背面に延びている破線は何を意味しているのか?

Q20−2.「初期入力」、「詳細設定」を行った後、「初期入力」に戻って設定を変更すると、「詳細設定」の値が初期化される。

Q20−3.せん断応力度の計算値が「0.009N/mm2」と小さい場合、計算書では「0.000」、設計調書で「0.01」と表示される。

Q20−4.橋座の設計で、コンクリート負担分を算出する係数αが1.000で計算されるのはなぜか?

Q20−5.基礎バネを算出するにはどうしたらよいか?

Q20−6.部材計算の曲げ応力度の出力にある「参考」の意味は?

Q20−7.許容塑性率は計算にどのように反映されるのか?(Ver.6)

Q20−8.橋座の設計における Pbs=Pc+Ps と Pbs=2*Pc の出典は?(Ver.6)

Q20−9.コンクリート設計基準強度18N/mm2の場合の、コンクリートのみでせん断力を負担する場合のせん断応力度はどのように算出されるのか?(Ver.6)

Q20−10.せん断補強筋の計算を行うには?(Ver.6)

Q20−11.保有耐力法の地震動による土圧の増加分はどのように算出されているのか。(Ver.6)

Q20−12.1つの荷重ケースに低水位と高水位を指定できるか。(Ver.7)

Q20−13.「震度がKhaの場合でも基礎は塑性化していません」というメッセージの意味は?(Ver.7)

Q20−14.任意荷重は保耐法照査にどのように考慮されるのか。(Ver.7)

Q20−15.地震の方向を指定することはできるか。(Ver.7)

Q20−16.レベル2地震時の照査で、浮力有り・無しの2つのケースを同時に計算する方法は?(Ver.7)

Q20−17.地盤種別の判定を計算書に出力する方法は?(Ver.7)

Q20−18.初期入力画面で「竪壁保耐」にチェックを付けてレベル2地震時の照査を行うと、橋台背面の水平力が考慮されない理由は?(Ver.8)

Q20−19.数値の丸めはどのようなルールに基づいて行われているのか。(Ver.8)

Q20−20.竪壁保耐の計算を行うとき、Ver.6とVer.7以降とでは、杭基礎の計算結果が異なる。(Ver.8)

Q20−21.直接基礎の安全性の検討と底版の照査は何にもとづいて行われるのか。(Ver.8)

Q20−22.複数基の橋台の設計調書を作成する方法は?(Ver.8)

Q20−23.「震度算出(支承設計)」において、下部構造の剛性がないとエラーが表示された場合には、「橋台の設計」で何をすればよいか。(Ver.12)

Q20−24. 震度算出連携時の剛性モデルに翼壁の剛性は含まれるか。(Ver.12)

Q20−25. 設計震度を算出するのに必要な固有周期を算出することはできるか。(Ver.13)

Q20−26. SD390、SD490の高強度鉄筋を斜引張鉄筋として使うときにせん断耐力の照査において降伏点強度が345(N/mm2)となっているがなぜか。(Ver.14)

Q20−27. 橋台のレベル2震度で躯体土砂となって震度が同じとなってる。躯体はKhc=CsCz.khc0、土砂はkhg=Cz.khg0と違うのではないか。(Ver.14)

Q20−28. 橋座の設計における支承の配置で斜角前直と斜角橋軸の違いはなにか。(Ver.14)

Q20−29. 基礎連動時の流動化を検討する際の土圧を常時土圧としたい場合は、どのように設定すればよいか。(Ver.14)

Q20−30. 設計調書出力において、「制御ファイルのアクセス中にエラーが発生しました。[CTRL_DATA]」」が発生する場合はどのようにしたらよいか。(Ver.15)

Q20−31. 直角段差フーチングで、剛性モデルの部材長が負になる場合はどのような場合か。(Ver.15)

Q20−32. ファイルメニューから開くを選択した後、「指定されたファイルはフォルダ内に存在しません」が表示されファイルを開くことができない場合があるのは何故か。(Ver.15)

Q20−33.平成29年道路橋示方書に準拠した製品の設計データを読み込むことは可能か。

Q20−34.表示している3Dモデルを、ファイルに保存できるか。

Q20−35.設計調書の出力を有効にするには、どうすればよいか。

上記以外のQ&Aはすべて製品ヘルプのQ&Aに取り込んでおります。最新バージョンの製品を取得の上、Q&Aをご覧下さい。

Q&A履歴




 1.適用範囲・制限条件

Q1−1.

橋軸直角方向の検討をするにはどのようにしたらよいか?
A1−1. 本プログラムでは、フーチングに橋軸直角方向の張出部がある場合のみ下記(1)〜(3)の直角方向の照査を行うことができます。
また、橋軸直角方向の張出部がある場合は照査の可否を選択できますので、「考え方」→「底版設計」画面において「直角方向の断面照査」を「照査有り」として計算を実行してください。

 (1)直接基礎の安定計算(地盤反力の算出のみ)
 (2)杭基礎の安定計算(杭反力の算出のみ)
 (3)橋軸直角方向張出部の断面計算

尚、上記橋軸直角方向の照査に関しては、弊社独自の考え方に基づいています。
また、一般的に文献等においては橋軸方向の照査のみで、直角方向に関しては荷重等の扱いにおいて不明な点があります。
 
Q1−2. 基礎が深礎杭の場合、どのように設定したらよいか?
A1−2. ■Ver.3.02.00未満の場合
深礎杭としての直接サポートは行っておりませんが、「基礎」−「基礎の扱い」画面で設計方法を「杭反力のみ」とし、他のプログラム(深礎フレーム等)や別途計算済みの結果(杭反力)を使用して「計算確認」モードの「杭反力の詳細」に直接値を入力することによって、フーチングの照査を行うことができます。
また、上記基礎形式選択時には、「フーチング厚さ」の照査と杭反力を使用したフーチングの照査のみを行うことを前提としていますので、その点ご了承くださいますようお願い申し上げます。

■Ver.3.02.00以降の場合
「深礎フレーム」Ver.3.00.00〜との連動に対応しております。
「深礎フレーム」と連動させる場合は、「初期入力」画面の基礎形式において「深礎杭」を選択してください。「深礎杭」を選択し「詳細設定」ボタンを押すことで、自動的に「深礎フレーム」が起動します。
※連動の際には「F8 COM Sever」Ver.2.00.00をインストールしておく必要があります。
 
Q1−3. 範囲外の数値を入力すると文字が赤く表示されるが、計算はできる。問題はないか?
A1−3. 入力範囲は、基準類を参考に弊社において妥当と考えられる値を指定しています。

入力範囲外の値を設定された場合は赤色表示としていますが、お問い合わせの内容の値でも計算可能となっております。特に寸法については、範囲外に値を設定しても特殊な形状にならない限り問題ないと思いますが、その計算結果についてはご検証の上設計者の判断にて適用ください。
 
Q1−4. 本プログラムにおいて、「道示IV」と「標準設計」はどのように設定が違うのか?
A1−4. 道示IVと標準設計においては、以下の計算スイッチ等の標準設定が異なります。

1.岩盤以外の場合の地震時の地盤反力の算出(「考え方」−「安定計算」画面)
  標準設計:チェックあり(岩盤以外も常時地震時の地盤反力照査をする)
  道示IV :チェックなし
2.後趾土圧高(「考え方」−「底版設計」画面)
  標準設計:後趾上端
  道示IV :後趾下端
3.フルウイング時のa部設計時のd部の高さ(「考え方」−「胸壁・翼壁設計」画面)
  標準設計:d部の高さ
  道示IV  :a部の高さ
4.土圧算出時の水位の扱い(「考え方」−「土圧・水圧」画面)
  標準設計:常時は考慮する、地震時は無視する
  道示IV :常時、地震時共に水圧同期

  尚、スイッチについては各画面にて変更が可能となっております。
 
Q1−5. EPSやFCBを設置したとき、保耐法照査は可能か。(Ver.8)
A1−5. 保耐照査まで可能です。ただし橋脚として設計した場合は、背面土圧は初期荷重分として考慮できますが、増分としての影響は無視されます。
尚、道示V P.106において、「背面土がない特殊な形式においては、橋脚として設計を行うこと」が記載されておりますのでご参考にしてください。併せて、設計要領のP.5-21もご参考にしてください。

 
Q1−6. 基準値画面のコンクリート強度、σck=40,50,80の出典は?(Ver.12)
A1−6. σck=40,50,80については、杭基礎設計で使うため杭基礎設計便覧の基準値を設定 しております。

・σck=40:
平成19年1月杭基礎設計便覧 P.188

・σck=50:
ヤング係数:「道路橋示方書・同解説 T共通編/W下部構造編(H24.3)日本道路協会」P.87
その他:「杭基礎設計便覧 昭和61年1月 (社)日本道路協会」P.325

・σck=80:
平成19年1月杭基礎設計便覧 P.179

また、杭頭結合計算における許容支圧応力度は、0.3・σckを設定しております。
これは、道示W P.158において、
 σba=(0.25+0.05・Ac/Ab)・σck
と記載されていますが、本プログラムでは、杭頭結合計算におけるAc,Abの取 扱いが明確ではないと判断しており、このため、Ac=Abとし て、前述のように、0.3・σckを初期値としています。

 
Q1−7. 道路橋示方書と橋台のバージョンの関係についてはどのようになっているか。
A1−7. ・平成29年道路橋示方書
「橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」Ver.1〜
「ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」Ver.1〜
「箱式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」Ver.1〜

・平成24年道路橋示方書
「橋台の設計」Ver.11〜
「ラーメン式橋台の設計計算」Ver.6〜
「箱式橋台の設計計算」Ver.6〜

・平成14年道路橋示方書
「橋台の設計」Ver.2〜Ver.10
「ラーメン式橋台の設計計算」Ver.1〜Ver.5
「箱式橋台の設計計算」Ver.1〜Ver.5
「橋台の設計(カスタマイズ版)」
「ラーメン式橋台の設計計算(カスタマイズ版)」
「箱式橋台の設計計算(カスタマイズ版)」

・平成8年道路橋示方書
「橋台の設計」Ver.1

平成2年以前の基準については、対応している製品はありません。

 
Q1−8. 補強設計において、増し杭工法とはどのような工法か。(Ver.15)
A1−8. 「既設道路橋基礎の補強に関する参考資料(H.12.2)社団法人日本道路協会」に記載されている増し杭工法を採用しております。
増し杭工法では、同文献4.1.5(P.4-64)の「本計算例では、既設杭と新設杭が一体として荷重に抵抗するとした計算方法を示している。」の記述のとおり、既設杭,新設杭の両方で荷重に抵抗する考え方となっておりますが、それぞれの荷重分担は次のように考えています。
1.既設死荷重は既設杭のみが負担する。
2.補強に伴う増加荷重は既設杭と増し杭で分担する。
3.地震力に対しては既設杭と増し杭で分担する。

上記のように、既設杭が既に負担している死荷重(地震力を考慮しない常時の荷重)は、増し杭補強後もそのまま残留すると考えていることから、既設死荷重時は既設杭のみで負担します。
よって、
(1)既設死荷重時に対し、既設杭のみをモデル化して計算を行う
(2)増加荷重および地震力による荷重に対し、既設杭,増し杭の両方を考慮したモデルによる計算を行う
(3)既設杭については(1)と(2)を足し合わせた結果を、増し杭については(2)の結果を採用する
として計算しています。

 
Q1−9. 増し杭工法が選択できないのは、なぜか。(Ver.15)
A1−9. 増し杭工法は、逆T式橋台の場合のみ対応しております。重力式橋台の設計には対応しておりません。

 
Q1−10. 橋軸方向と直角方向の偏心を考慮した安定計算を行うことができるか。
A1−10. 一般的に橋台では橋軸方向のみ検討を行いますが、底版の片側のみ張出部がある場合や直角段差フーチングの場合に直角方向の偏心を考慮した設計を考える場合があります。

そのような場合は、直接基礎や杭基礎において2.5次元解析を行うことで直角方向の偏心を考慮した安定計算が可能となります。



 2.形状 

Q2−1.

斜め橋台(斜角46)で設計を行おうとしているが注意点は?
A2−1. 斜め橋台の場合、道示のP201に記載があるように背面直角方向と橋軸方向の照査を行う必要がありますが、本プログラムでは橋軸方向の照査は行うことができませんので別途モデル化してください。
また作用力については、入力された値をそのまま使用しますので各照査方向毎に作用力を指定してください。尚、直角方向を検討する場合で直角方向の作用力を指定する場合は、「荷重」−「荷重の扱い」画面において直角方向の作用力を指定するにチェックをいれてください。
また、土圧の作用位置については「形状」−「土砂・舗装」画面の特殊条件タブで重心位置を補正できますので必要に応じて補正してください。

 
Q2−2. 「形状」−「土砂・舗装」−「特殊条件」画面の土圧の作用幅の扱いについて、「斜角があり土圧の作用幅を補正する必要があるときに作用幅を直接指定する」とヘルプに記述があるが、斜角があるときの補正とはどういうことか?(Ver.6)
A2−2. 斜め橋台の場合について道示IVのP202及び、P264,265に記載がございますのでご参考にしてください。
土圧の作用幅は、竪壁や底版に角度がある場合や底版幅と竪壁幅が異なる場合等に設定し、土圧の重心補正は橋台の重心と土圧の重心が異なる場合に設定してください。

  
Q2−3. 「形状」−「土砂・舗装」−「特殊条件」画面の土圧の作用幅の重心補正は計算でどのように扱われているのか?(Ver.6)
A2−3. 土圧の重心位置の補正は、奥行き方向のみ影響がありますので、奥行き(直角)方向の形状が変わらない場合や直角方向の照査を行わない場合は結果に影響はありません。
土圧の重心位置の補正による相違は、具体的には次のようになります。

■橋軸方向の照査
1.直角段差フーチング以外の形状
 計算過程は変わりますが、Z方向は計算には影響がないため、計算結果は変わりません。

2.直角段差フーチング
 土圧の作用開始位置と終了位置が異なりますので、土圧の結果に相違があります。

■直角方向の照査
 奥行き方向の土圧作用位置が変わりますので、鉛直成分のモーメントに相違がでます。

■2.5次元照査
 奥行き方向による土圧作用位置が変わりますので、結果に相違がでます。

 
Q2−4. 「形状」−「土砂・舗装」で「地表面の勾配」の入力範囲を-20〜20%としている理由は?
A2−4. 背面土砂の勾配について道路橋示方書では、その上位法令である道路構造令の記述より、最大が設計速度20km/hで9%以下、地形の特別の事情でやむを得ない場合で12%以下、すなわち最大で約7°の縦断勾配を考えています。

また、修正岡部・物部式による土圧算出では、α が7°以下の条件において対応しており、設計上は問題はないと考えていますが、αが極端に大きい場合に「0<θ0<φpeak-α」の範囲においてKEA1=KEA2となる震度が求まらない時は道路橋示方書の土圧算定式は適用できないと考えられます。

上記等を基に、マージンを付加した上で制限値を表示するようにしておりますが、設計対象によりましては道路橋以外の設計や土圧等の設計条件も変わりますので、入力範囲外の数値を設定された場合でも入力文字を赤色表示としています。
赤色表示の際でも計算自体は実行可能ですが、最終的な結果が適用できるかについては設計者の判断となります。

 
Q2−5. 竪壁のない橋台は入力できるか。(Ver.7)
A2−5. 竪壁のない橋台は、「形状」−「躯体」画面の「正面形状」で竪壁左右高を底版厚と同じ値とし、「側面形状」にて橋座面幅を0としてください。

 
Q2−6. 胸壁が無く竪壁のみの躯体形状はどのように入力したらよいか。(Ver.7)
A2−6. 「形状」−「躯体」画面の正面形状において、胸壁左右高と竪壁左右高を同じ高さにしてください。

 
Q2−7. 底版より竪壁が張り出している形状は、入力可能か。(Ver.12)
A2−7. 入力については、下記の手順で行うことができますが、各項目において最終的な確認が必要となります。
1.「形状」−「躯体」画面の平面形状において、張出長をマイナスで入力します。
2.土圧の作用幅について、「土砂・舗装」画面の背面土砂の特殊条件にて変更します。

 
Q2−8. 胸壁や竪壁に突起がある形状を入力することができるか。(Ver.14)
A2−8. 「形状」−「躯体」画面の側面形状において、前面突起をありとしてください。

 
Q2−9. 任意形状の土砂形状で設計する方法はあるか。(Ver.15)
A2−9. 任意形状の土砂形状については、入力することができませんので、土砂重量及び慣性力を別途算出し、任意荷重を用いて計算に考慮してご検討ください。

 
Q2−10. 翼壁が左右に張り出している形状について、どのようにモデル化を行えばよいか。(Ver.15)
A2−10. 翼壁については、橋台の後趾方向にあることを想定しているため、左右方向や前趾方向に翼壁がある場合は、任意荷重にて指定することになります。
任意荷重では、翼壁の重量、慣性力、土圧を入力してください。

 
Q2−11. フーチングに段差を考慮した設計は可能か。
A2−11. 逆T式及び重力式橋台においてフーチングに段差を考慮することが可能です。
また、橋軸方向及び直角方向に2段までの段差を設けることができます。
※2方向同時には配置することはできません。

 
Q2−12. 「初期入力」画面の形状寸法(胸壁高H1,橋台全高)が入力できなくなる場合があるのはなぜか
A2−12. 「形状−躯体」画面の「正面形状」において、山折れ・谷折れの形状にした場合や、左右の高さに差がある場合には橋台の高さを一意に決めることができないため、初期入力画面の胸壁高H1、橋台全高の項目は入力不可となります。形状寸法は「形状−躯体」画面で指定してください。


 3.自重、慣性力

Q3−1.

任意荷重に慣性力を考慮する方法は?(Ver.8)
A3−1. 任意荷重に慣性力を考慮するには、「荷重」−「任意荷重」画面において適用対象を「躯体」としてください。
なお、計算書において慣性力の対象となる場合には、「安全性の検討(地震時保有水平耐力法)」−「初期荷重時の集計」−「作用力の集計」の「地震動による増加分」にその他荷重による水平力分が表示されます。
    
Q3−2. 躯体の慣性力を考慮する方法は?(Ver.8)
A3−2. 慣性力を考慮するには、「荷重」−「荷重の扱い」画面にて地震時慣性力を考慮するにチェックをいれてください。選択することで躯体の慣性力が考慮され、「許容応力度法荷重ケース」画面の地震時ケースにおいて選択された慣性力が考慮されるようになります。
 
Q3−3. EPSやFCBについて、一般的な単位重量はどこを参照すればよいか。(Ver.11)
A3−3. FCBについては、「東・中・西日本高速道路、FCB工法設計・施工要領」のP.21に記載があります(単位体積重量は、 5.1〜11.5kN/m3)。また、EPS「理工図書、EPS工法 発泡スチロール(EPS)を用いた超軽量盛土工法」のP.29に記載があり ます(単位体積重量は、0.12~0.3kN/m3)。
 
Q3−4. 「考え方」−「安定計算」画面の特殊条件の土砂の慣性力の考え方で、「水を考慮する」、「水を無視する」の違いはなにか。(Ver.13)
A3−4. 水位以下の土砂の慣性力に対して「水を考慮する」場合は、飽和重量に設計震度を考慮したものが土砂の慣性力となります。また、「水を無視する」場合は、 湿潤重量に設計震度を考慮したものが土砂の慣性力となります。
水位以下の土砂については、土の間隙がすべて水で満たされている状態の時の重量になり、このような場合は、水と土粒子を分けないで一体として考え飽和重量×水平震度として求めるのが適切との考えから「水を考慮する」を初期設定しています。

 
Q3−5. 「形状」−「土砂・舗装」画面で指定した盛り土ブロックについて、ヘルプの 「概要」−「プログラムの機能概要」−「適用範囲」のEPS土砂に 橋軸方向の考え方は記載されているが奥行方向についてはどのように考えているのか。(Ver.13)
A3−5. 盛り土ブロックの奥行き方向は、竪壁幅固定となります。

 
Q3−6. EPS土砂の側圧を途中で分割し、側圧を上載荷重×0.1と(上載荷重+EPS1)×0.1にて計算することは可能か。(Ver.15)
A3−6. 「土砂・舗装」画面の盛り土ブロックで、2段EPS土砂を積んでいただくことで設計は可能です。

 
Q3−7. 水管橋のように躯体内に管がある形状において、開口等の重量はどのように考慮すればよいか。(Ver.15)
A3−7. 躯体形状では、モデル化ができないため、別途任意荷重によって控除してご検討ください。

 
Q3−8. 構造物特性補正係数Cs及び許容塑性率について、道路橋示方書のどこに記載があるか。
A3−8. 構造物特性補正係数Csは道路橋示方書VのP.95「6.4.3設計水平震度」の2)レベル2地震動の設計水平震度及び、P95 「6.4.4構造物補正係数」に記載がございます。また、橋台基礎の許容塑性率は同示方書 13.4橋台基礎の許容塑性率に記載がございます。



 4.上部工反力、載荷荷重、その他荷重 

Q4−1.

施工時の設定はどのようにしたらよいか?
A4−1. 現在基準値には施工時の割り増し係数を用意しておりますが、荷重の組み合わせにて施工時を直接指定することができません。
施工時の場合は、「許容応力度法荷重ケース」画面の荷重名称を“施工時”等に変更し、「許容値」−「安定計算」及び「竪壁設計・底版設計」画面にて許容値を直接変更してください。
    
Q4−2. 「荷重」−「土砂」画面の傾斜指定を水平として入力したとき、背面土砂の重量と重複することはないのか?(Ver.6)
A4−2. 「荷重」−「土砂」画面では、前面土砂と直角方向に張出しがある場合の張出し部上の土砂(側面土砂)の指定を行います。
背面土砂は竪壁幅分を考慮し、側面土砂は張り出し部分のみ考慮しますので、背面土砂重量と重なることはありません。
    
Q4−3. 計算書の「作用力の集計」で、載荷荷重が二重計上されているのではないか?(Ver.6)
A4−3. 「荷重」−「上部工反力・地表面荷重」画面において入力する載荷荷重は、載荷位置(胸壁前面、胸壁背面、仮想背面)より後方の無限長荷重になります。
計算時の荷重集計における載荷荷重は、仮想背面位置より前方(胸壁前面及び背面から底版後趾の間)の集計となります。
また、土圧に考慮する載荷荷重は、仮想背面より後方の荷重を考慮しますので、二重計上にはなりません。
    
Q4−4. 「上部工反力、地表面荷重」画面の「載荷荷重の載荷位置 c」が表示されない。(Ver.6)
A4−4. 「形状」−「土砂・舗装」画面の「特殊条件」におきまして、土圧の仮想背面として「壁位置(土とコンクリート)」が選択されているものと思われます。
「後趾端(土と土)」の場合は、活荷重の載荷位置は各a(胸壁前面),b(胸壁背面),c(仮想背面位置)となりますが、「壁位置(土とコンクリート)」の場合はa(胸壁前面),b(胸壁背面、仮想背面位置)となるため、cの位置は表示していません。

仮想背面を土と土として検討する際は、「形状」−「土砂・舗装」画面の「特殊条件」の設定を見直してください。
    
Q4−5. 上部工反力の作用位置を指定しているにも関わらず、荷重ごとに微妙に位置が異なる原因は?(Ver.7)
A4−5. 「荷重」−「上部工反力・地表面荷重」画面の各ケースにおいてMx、Myに値を入力しますと、各ケースで作用位置が異なります。
尚、Mxは鉛直力によるモーメント、Myは水平力によるモーメントに加算されます。
    
Q4−6. 「初期入力」画面にある「上部工反力の向きは地震動の方向に合わせる」というチェック項目はどのような設定がされるのか。(Ver.9)
A4−6. 現在、本プログラムにおいては、「荷重」−「許容応力度法荷重ケース」画面において地震動の方向を「前←後」,「前→後」から指 定できるようになっております。「初期入力」画面において、「上部工反力の向きは地震動の方向に合わせる」にチェックがある場合 には、上部工水平反力Hを添付図のように照査方向に合わせた水平反力になるように設定します。
選択しない場合は、上部工水平反力について入力された値を使用しますので、照査方向が逆(マイナス側)の場合においても上部工水 平反力はプラスのままとなります。
 
Q4−7. 支承の水平反力には、何を設定すればよいか。(Ver.15)
A4−7. 支承の水平反力は、一般的に固定支承では、分担重量Wu×上部構造の設計震度khc、可動支承では、摩擦係数Fs×死荷重反力Rdとなります。
橋台の設計における支承の水平反力については、平成24道路橋示方書 X 耐震設計編 P.251 「13章 液状化が生じる地盤にある橋台基礎の応答値及び許容値」及びP.283 「15.4章 支承部の照査に用いる設計地震力」に記載がございます。

 
Q4−8. 上部工反力の入力について、橋軸方向と直角方向に上部工水平反力を入力すると同時に両方向を考慮した計算になるのか。
A4−8. 検討する照査方向の上部工水平反力のみを考慮いたします。
よって、橋軸方向照査時には、直角方向の上部工水平反力は同時には考慮しません。直角方向照査時には、橋軸方向の上部工水平反力は同時に考慮しません。
照査方向は、「許容応力度法荷重ケース」画面の照査対象で指定します。

 
Q4−9. 「任意荷重」において、荷重種類で鉛直荷重のみしか選択ができない場合があるのはなぜか。
A4−9. 「任意荷重」の適用対象において、死荷重を選択した場合は、鉛直荷重と水平荷重を指定することができます。
躯体や土砂を選択した場合は、水平力として入力された鉛直荷重より慣性力を自動的に計算するため鉛直荷重のみの指定となります。

 
Q4−10. 震度算出側の結果の上部工反力のL1地震時水平反力を取り込まないのは何故か。また、取り込むことはできるか。
A4−10. 上部工のL1地震時水平反力については、丸めることが多いためデフォルトでは取り込み対象としていません。
取り込み対象とする場合は、「荷重−上部工反力、地表面荷重」画面において、地震時のケースで「震度算出の水平力の取込対象とする」にチェックをいれてください。
その後、震度連携メニューの「設定値/結果比較」画面より再度取込を実行してください。



 5.浮力、土圧・水圧
 
Q5−1. 背面の土圧を低減するにはどうしたらよいか?
A5−1. お考えの方法は、主働土圧の直接指定を行うことにより設計が可能と考えますので、以下のように任意の土圧強度もしくは土圧係数を設定してご検討ください。
1)「荷重」−「荷重の扱い」画面で「主働土圧の直接指定」をチェック(レ)します。
2)「荷重」−「主働土圧」画面で、必要なケース数(常時あるいは地震時)を追加します。
3)各ケースにおいて、任意の土圧係数か土圧強度を指定します。(土圧が作用しない場合は、該当位置に0を設定ください)
4)「荷重」→「許容応力度荷重ケース」画面において、3)で設定した主働土圧を選択します。
 
Q5−2. 地震時に水位の影響を無視することはできるか?
A5−2. 地震時土圧のみ水位の影響を指定することはできませんが、以下の手順で地震時の土圧算出時の水位の影響を無視することは可能です。
但し、地震時の水圧を考慮することはできませんので、その他荷重等で別途検討して頂く必要があります。

以下の設定は、背面水圧が考慮されるケースのみ土圧への水位の影響を考慮します。
  (1)「荷重」→「水位」画面において、地震時の浮力を「考慮」、水圧を「両方無視」または「前面のみ」とします。
  (2)「考え方」→「土圧・水圧」画面において、土圧算出時水位扱いを「水圧同期」とします。
 
Q5−3. 計算書「安定計算」の章にある「土圧・水圧」の項で出力されている土圧強度の計算値と図の数値が異なっているのはなぜか?
A5−3. 現在本プログラムでは、計算書内の「土圧・水圧」に表示されています図の土圧強度は、水平成分の数値を表示しております。恐れ入りますが再度ご確認ください。

土圧強度の水平成分=土圧強度×cos(壁面摩擦角δ)
 
Q5−4. 計算書における「地震時主働土圧係数KEA-水平震度khの関係」グラフの曲線の意味を知りたい。
A5−4. 修正物部・岡部法による地震時主働土圧係数については、道示X6.2.4(2)解説にその算出手順が記載されています。
この手順を大きくわけると、
 1)一次主働破壊面θs1を求める。
 2)二次主働破壊面θs2を求める。
 3)任意の震度に対して、二次主働破壊面θs2を用いて主働土圧係数KEA1を求める。
となります。
また、上記2)の二次主働破壊面θs2は下記手順で求めます。
 2-1)任意の震度に対して、θs1を用いてKEA1を求める。
 2-2)任意の震度に対してKEA2を求める。
 2-3)KEA1=KEA2となるときの震度(仮にkheqとする)を求める。
 2-4)上記kheqを用いて二次主働破壊面θs2を求める。
ここで、土圧のグラフに関してグラフ”(1)の線”は2-1)を表し、グラフ”(2)の線”は3)を表します。
また、本来一次主働破壊後(0≦kh≦kheq区間)は上記2-1)の主働土圧が作用し、二次主働破壊発生後(kheq≦kh≦khmax区間)は上記3)の主働土圧が作用しますので、土圧係数のグラフはkheq位置で段差が生じることになります。
グラフの”(4)の線”は、上記の段差を示したものとなっております。
グラフ”(3)の線”の曲線につきましては、土圧のグラフにおいて説明がありますように物部・岡部式(道示X P.65 解6.2.16)となります。
 
Q5−5. 適用基準によって水の単位体積重量はどのようにセットされるか?
A5−5. 水の単位体積重量は、適用基準に応じて次のように設定しています。
 ・道示IV(P45):9.8kN/m^3
 ・土地改良:9.8kN/m^3
 ・設計要領(5章2-1-3):10kN/m^3
それ以外の場合は、材料画面において直接値を指定してください。
 
Q5−6. 浮力の考え方が、新旧バージョンで異なるようだが。
(以前は、「躯体浮力算出用」と「土砂有効重量算出用」に分けて入力できた。)
A5−6. 浮力の考え方は、Ver.3.04.00から下記のように修正しております。

■Ver.3.03.02以前の浮力
浮力=土砂の浮力:土砂の体積×水の重量(土砂用)+躯体の浮力:躯体の体積×水の重量(躯体用)
土砂重量は、湿潤重量で計算します。
     
■Ver.3.04.00以降の浮力
浮力=(前面水位高+背面水位高)/2×躯体幅×水の単位重量
土砂重量は、水位より上は湿潤重量、水位より下は飽和重量で計算します。

上記バージョンの相違のため、土砂重量と浮力において結果が旧バージョンと異なります。但し、鉛直力の総和は、前面水位及び背面水位が同じ場合には旧版及び最新版でも結果が同じになります。尚、前面と背面水位に水位差がある場合は、旧バージョンと現行バージョンでは浮力に相違があります。
 
Q5−7. 水位を設定しているにも関わらず背面側の水圧がゼロになっている。
A5−7. 「考え方」−「土圧・水圧」画面において背面水圧の作用方向に「土圧と同じδ」が設定されていませんでしょうか?
この場合、背面水圧は土圧と同じ方向に考慮されるため、土圧の算出過程中に水圧もあわせて表示するようにしています。
また、水圧の作用力は土圧に含まれますので、作用力の集計においては背面水圧は0として表示されます。
    
Q5−8. 本プログラムの浮力の算出方法は?(Ver.6)
A5−8. 本プログラムにおける浮力は、揚圧力として扱い計算しますので、下記のようになります。

  揚圧力=(前面水位高+背面水位高)/2×躯体幅×水の単位重量

また、土砂重量は、水位より上は湿潤重量、水位より下は飽和重量で計算します。併せて下図もご参照ください。

    
Q5−9. 壁面摩擦角の適用橋台を「農道用橋台」としたとき、計算書には道示の値と異なる壁面摩擦角が出力される理由は?(Ver.6)
A5−9. 農道橋の場合の壁面摩擦角の考え方は、中規模の時は道示と同じになりますが、小規模の際は擁壁と同様に扱います。そのため、小規模農道橋の壁面摩擦角の算出式は、下記のようになります。
 tanδ=(sinΦ・sin(θ+Δ−β))/(1-sinΦ・cos(θ+Δ−β))
 sinΔ=(sin(β+θ))/sinΦ
 tanθ=(kh)
 Φ:せん断抵抗角
 β:地表面となす角度
    
Q5−10. 任意土圧を入力して保耐法の計算を行ったが、地震動による増加分として土圧力が発生していない。(Ver.6)
A5−10. レベル2地震時の照査におきましては、土圧(任意土圧)にすべて「土圧強度」が設定されている時は増分を計算することができません。
土圧の増分は、土圧係数指定時にa+b・khの設計震度khを増加させて計算いたしますが、土圧強度の場合は増加分を考慮できませんので、増分値は0となります。
土圧係数に変更して任意土圧を指定してください。
   
Q5−11. 任意土圧(地震時)の入力画面にある a b とは?(Ver.6)
A5−11. 道示V P65における KEA=0.21+0.90khの式の前半の係数をa、後半をbとして入力してください。
   
Q5−12. 「許容応力度法荷重ケース」の画面で水位にチェックを付けない場合と、水位にチェックを付けて水位をゼロとするのは同じと考えてよいか?(Ver.6)
A5−12. 「橋台の設計」において、水位0と水位の設定無しについては同じ扱いになります。

尚、水位の選択によって、以下の扱いが異なります。

■「荷重」−「水位」画面
水位にチェックがある時は、水位が0の場合でも鉛直支持力照査時のγ1は水位を考慮した値になります。

■「荷重」−「許容応力度法荷重ケース」,「保有耐力法の荷重ケース」画面
水位0(水位0のケースを選択)と水位の設定無し(選択無し)については、変わりがありません。
   
Q5−13. 「材料」−「土砂・水」画面で指定した粘着力は常時、地震時ともに考慮されるのか。(Ver.6)
A5−13. 常時につきましては粘着力を考慮した土圧を算出しますが、地震時の修正物部・岡部式につきましては、道示に記載があるように粘着力は考慮されません。
別途粘着力を考慮した土圧を算出している場合は任意土圧を適用して設計してください。任意土圧は「荷重の扱い」画面にて任意土圧の直接指定にチェックをし、「任意土圧」画面で土圧を指定したあと、「許容応力度法荷重ケース」画面で指定してください。
   
Q5−14. 底版が躯体から張り出している部分の土圧を安定計算に考慮する方法は?(Ver.7)
A5−14. 土圧の作用幅は、「形状」−「土砂・舗装」画面の「特殊条件」にて変更することができますので、扱い方を「底版幅」か「躯体幅」に変更してください。
土圧の範囲については、ガイド図に赤い枠線で表示されますので併せてご確認ください。
   
Q5−15. レベル1地震時の土圧係数の算出方法を物部・岡部式に変更する方法は?(Ver.7)
A5−15. 物部・岡部式による土圧計算を行うには、以下のように設定してください。
・「初期入力」画面において、「基準準拠」のチェックを外します。
・「荷重」−「荷重の取り扱い」画面において、物部・岡部式を選択します。
   
Q5−16. 背面土圧を無視する方法は?(Ver.7)
A5−16. 土圧を考慮したくない場合は、下記の2つの方法がございます。

●土圧を考慮しない高さを設定する場合
「形状」−「土砂・舗装」画面において、土圧を考慮しない高さに橋台高を指定してください。

●任意土圧を指定する場合
任意土圧を用いた場合に下記のように設定した時は、土圧を全く考慮いたしません。
(1)「荷重」→「荷重の扱い」画面において、「任意土圧の直接指定」をチェック(レ)します。
(2)「荷重」→「任意土圧」画面において、ケース数を0とします。
   
Q5−17. 背面土圧による影響の有効率の入力項目は、何に基づいて設けられているのか。(Ver.8)
A5−17. 地震動と逆方向時の土圧につきましては、「鉄道構造物基準等設計標準・同解説 基礎構造物・抗土圧構造物」のP.555 付属資料 22 地震時の橋台背面土の扱いにおいて主働土圧力(PA)の1/2とすると記載がありますのでそれを参考にしております。有効率につきましては、設計者の判断にて設定していただきますようお願い申し上げます。
   
Q5−18. 「土圧を考慮しない高さHR」は、土圧、側圧にはどのように考慮されるか。(Ver.8)
A5−18. 土圧を考慮しない高さHRと土圧,側圧の関係は、下記のようになります。
1)通常の土圧(任意土圧を指定しない時)
 土圧を考慮しない高さを考慮します。
2)任意土圧
 土圧を考慮しない高さを考慮します。
3)側圧
 土圧を考慮しない高さを考慮しません。

尚、翼壁設計時の土圧,側圧では、土圧を考慮しない高さHRは考慮されません。
   
Q5−19. 土圧の作用幅を変更することはできるか。(Ver.8)
A5−19. 「形状」−「土砂・舗装」画面の「特殊条件」において土圧の作用幅を変更することができます。
   
Q5−20. 「考え方」−「土圧・水圧」画面における「土圧算出時水位扱い」とは?(Ver.9)
A5−20.
次のように設定します。
 
無視する:土圧の水位は無視します。水圧は、許容応力度法荷重ケース画面の設定の通り考慮します。
考慮する:土圧の水位は考慮します。水圧は、許容応力度法荷重ケース画面の設定の通り考慮します。
水圧同期:土圧の水位は、許容応力度法荷重ケース画面で背面のみまたは、両方考慮とした場合に考慮します。両方無視または、前面 のみの場合は、無視します。
 
Q5−21. レベル2地震時の土圧算出において、水位を無視した設計を行うにはどうすればよいか。(Ver.14)
A5−21. 「考え方」−「土圧・水圧」画面において、レベル2土圧算出時の水位の扱いで 無視するを選択してご検討ください。

 
Q5−22. 常時土圧の作用高が、橋台高と異なっているがどのように算出しているか。(Ver.15)
A5−22. 粘性土の場合の土圧強度式PAは、粘着力が考慮した式となっております。
PA = KA×γ×X - 2・c・√(KA) + q×KA 

土圧強度はPA≧0となることからPA=0の点は、0= KA×γ×X - 2・c・√(KA) + q×KAより
X=(-2・c・√(KA) + q×KA)/(KA×γ)
より算出することができます。

 
Q5−23. 「土圧を考慮しない高さ」と「任意土圧」の扱いについて、計算結果に違いがあるのか。(Ver.15)
A5−23. 「土圧を考慮しない高さ」と「任意土圧」画面において土圧係数を0を指定するので計算結果は、変わりませんが、「土圧を考慮しない高さ」は、底版下面位置からの距離となっており、軽量盛土を底版上面から指定した場合等のようなケースには対応できません。
そのようなケースにおいては、「任意土圧」画面において土圧係数を0を指定します。
また、軽量盛り土の場合も同様に土砂の開始高さが必ず底版下面位置からではないので、標準では土圧係数を0とする方法にて任意土圧を用いて設計します。

 
Q5−24. 修正物部・岡部の地震時土圧係数において、直接基礎のレベル2地震時の土圧係数算出時の設計震度には何を使うのか。(Ver.15)
A5−24. 「設計震度」画面で入力したレベル2地震時の設計震度khgではなく、応答変位時の設計震度を使用いたします。

 
Q5−25. 背面土砂が粘性土の場合のせん断抵抗角φres,φpeakはどのように決定するのか。(Ver.15)
A5−25. 修正物部・岡部式のせん断抵抗角につきましては、H24年道路橋示方書X P.75に砂及び砂れき、砂質土については記載がございますが、粘性土の場合の土質定数については、H24年道路橋示方書Xにおいても記載はございません。H24年道路橋示方書X P.75に記載されておりますように、土質試験により算出するものと考えますので設計者の判断により値を設定してください。

 
Q5−26. 任意土圧の指定は、背面土圧と別に考慮されるのか。(Ver.15)
A5−26. 任意土圧を指定した場合は、自動計算される背面土圧を考慮せずに任意土圧の指定に従った背面土圧のみ考慮いたします。

 
Q5−27. 液状化の検討を行う荷重ケースは、荷重状態で「地震時」を選択しているかどうかで決定するのか。
A5−27. 液状化の検討を行う荷重ケースは、荷重状態ではなく「基準値」画面の「荷重の扱い」において「地盤ばね」の項目で「地震時」を選択しているケースが対象となります。
デフォルトでは、「地震時ケース」が対象となります。

 
Q5−28. フーチング下面の段差部分の土圧を考慮する方法があるか。
A5−28. 段差部分の土圧については、考慮することができません。別途段差部の土圧を任意荷重等にて指定してください。

 
Q5−29. 「土砂・舗装」画面で背面土圧を考慮するとした際の、傾斜角度はどこに影響するのか。
A5−29. 自動的に算出される「任意土圧」画面の土圧係数の算出に影響があります。
土圧係数については、クーロン土圧及び修正物部岡部式において、壁背面と鉛直面のなす角度θに傾斜角度を指定して計算した結果となります。

 
Q5−30. 土圧算出時の水位の取り扱いについて水圧に壁面摩擦角を考慮しない/考慮するの選択があるが、一般的にはどちらを選択するのか。
A5−30. 水圧に壁面摩擦角は考慮しないのが一般的です。
水圧に壁面摩擦角を考慮しているケースとしては、「建設省制定土木構造物標準設計 第6-12巻(橋台・橋脚)の手引き」(昭和57年度改定版)に土圧力+水圧力に対して壁面摩擦角を考慮している記載があります。

 
Q5−31. レベル2地震時の土圧係数について、タイプTとタイプUで別々に指定しないといけないのか。
A5−31. レベル2地震時においては、タイプTとタイプUで修正物部・岡部式の設計水平震度が異なるのみで土圧式の
土圧係数KEA = a + b・kh
のaとbの項目については、共通の項目となります。
よって、設計水平震度が変わることで土圧係数が変わりますのでタイプ毎に土圧係数を別々に指定する必要はありません。



 6.安定計算

Q6−1.

逆T式橋台で、壁面摩擦角を「土とコンクリート」と設定するにはどうしたらよいか?
A6−1. 仮想背面の扱いが「土と土」の場合に壁面摩擦角を「土とコンクリート」で評価したい時は、「材料」画面の壁面摩擦角の設定方法を「直接指定」とし、安定計算用の壁面摩擦角に「土とコンクリート」時の値を入力してください。
 
Q6−2. 支持地盤の単位重量γ1について、水位を設定していないにもかかわらず、水中の重量となっているのはなぜか?
A6−2. 「荷重」-「水位」画面において水位が0の場合は、地盤が湿った状態とみなし、水位を考慮した単位体積重量を設定するようにしています。
岩盤等で水位を全く考慮する必要がない場合には、「荷重」-「水位」画面において0ではなく、−(マイナス)値を設定するようにしてください。
「基礎」-「支持地盤・根入地盤」画面のヘルプにおきまして、「@支持地盤の単位重量(γ1) 1)水位を無視する場合」の項目をご参照ください。

鉛直支持力算出時の前処理としてヘルプに記載の仕様に基づいて計算を行っておりますが、お考えの設計方法に合わない場合はこれらの値を直接指定することが可能です。このような場合は、「計算確認」モードの「安定計算」-「支持力の詳細」画面において、算出結果を確認後、直接編集を行ってください。
 
Q6−3. 斜角がある場合、直方向ではなく斜方向で安定計算をしているのはなぜか?
A6−3. 本プログラムでは、計算用のモデルとして「側面形状」の寸法値と「正面形状」の寸法値、設計断面位置BC(橋座面前面位置で指定)より地覆を除いた寸法を「形状」−「躯体」画面の平面形状項目の「橋軸方向θ3」の角度に沿って切断した断面を使用しております。モデル化の詳細につきましては、「形状」→「躯体」画面の入力ヘルプをご参照ください。

直角方向での計算を行う場合は、橋軸方向の角度を90度に設定し、別途モデル化を行って計算してください。
また、土圧に関しましては、「形状」−「土砂」画面において作用幅を調整することで対応をお願い致します。
 
Q6−4. 極限支持力の計算を行わないようにするには?
A6−4. 鉛直支持力の照査の有無につきましては、条件によって指定方法が異なりますので下記をご参考にしてください。

■「初期入力」画面の材料の支持地盤が岩盤の場合
・「考え方」−「安定計算」画面におきまして鉛直支持力の照査を「照査無し」に変更してください。

■「初期入力」画面の材料の支持地盤が岩盤以外の場合
・「初期入力」画面におきまして基準準拠のチェック(レ)を外した後、「考え方」−「安定計算」画面におきまして鉛直支持力の照査を「照査無し」に変更してください。
 
Q6−5. 傾斜角として60度を入力したところエラーになった。対処方法は?(Ver.9)
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エラー
鉛直支持力の照査において、斜面傾斜角が10度未満もしくは60度を超えました。
設計要領第二集の4-21に記載の支持力係数(Nc,Nγ)を算出するためのグラフの範囲以外の支持力係数は算出できません。
尚、斜面傾斜角度は、地震時の場合β’=β+tan-1(kh)となります。
---------------------
A6−5.
「基礎」画面の傾斜角に60度を入力した場合、地震時のケースにおいて傾斜角β’=入力された傾斜角+tan^-1(kh)とな り60度以上となります。設計要領の4-28〜4-30の支持力係数のグラフは、60度までしかございませんので現在、算出がで きないためエラーとしております。
 
傾斜角が60度以上となる場合は、別途支持力係数を算出した値を直接指定してご検討ください。また、「基礎」画面において 支持力算出用データを直接指定とし、計算実行時の「支持力データ」画面において支持力係数に別途算出した値を直接指定し、同画面 の左下の計算ボタンをクリックし再度計算を実行することで計算が可能です。
 
Q6−6. 支持力係数Nqの算出について、道示には「tanθがq/cよりも小さい領域にのみ適用できる」とあるが、プログラムではどのように考えているか?
A6−6. 「道路橋示方書・同解説 W下部構造編 平成14年3月」P273の「tanθがq/cよりも小さい領域にのみ適用できるものである。」という解説に関しましてご説明致します。
領域Uにおける適用範囲は、「図-解10.3.2」におきまして、q/cが示す曲線との交点までで、tanθがこの曲線との交点より左側にある場合は適用範囲内、右側ある場合はに適用範囲外となります。
すなわち、「tanθ<q/c場合のみ適用できるものである。」という意味ではなく、「q/cに対して許容される荷重の傾斜の最大値よりも小さい領域にのみ適用できるものである。」という意味です。

支持力の鉛直方向成分:pv’=C・Ncv+q・Nqv=C(Ncv+(q/C)Nqv) ---(1)
支持力の水平方向成分:ph’=C・Nch+q・Nqh=C(Nch+(q/C)Nqh) ---(2)
荷重の傾きtanθ=ph’/pv’=(Nch+(q/C)Nqh)/(Ncv+(q/C)Nqv) ---(3)

ここに、
Ncv=cotφ{(1+sinφcos2(ψB−π/2))exp(2(π−ψB)tanφ)/(1−sinφ)−1} ---(4)
Nch=cotφ{sinφsin2(ψB−π/2)exp(2(π−ψB)tanφ)/(1−sinφ)} ---(5)
Nqv=(1+sinφcos2(ψB−π/2))exp(2(π−ψB)tanφ)/(1−sinφ) ---(6)
Nqh=sinφsin2(ψB−π/2)exp(2(π−ψB)tanφ)/(1−sinφ) ---(7)
φ:支持地盤のせん断抵抗角
C:支持地盤の粘着力
ψB:第1主応力と水平面のなす角で荷重の傾斜に依存する。

tanθ>tanφの場合でも、c≠0であれば支持力係数を定義することが可能ですが、適用範囲は上載荷重qと支持地盤の粘着力cの比によって規制されます。
この範囲は、以下の要領で求めることができます。
荷重の最大傾斜を与える(ψB=3π/4+φ/2)を式(4)〜(7)に代入し、支持力係数を求め、これらの支持力係数を式(3)に代入して荷重の傾斜を求めます。
求められた荷重の傾斜が与えられたq/cに対して、許容される荷重の傾斜の最大値となります。
 
Q6−7. 本プログラムでは、直角方向の計算ができるようになっているが(「計算無し」「集計のみ」「照査有り」から選択)、どのようなケースを想定して、直角方向の計算を可能としているのか?
A6−7. 道示WP140では、橋台の設計では橋軸方向のみの照査でよい場合が多いとの記述があります。
しかしながら、基準類等で明確には定められていないとは思われますが、橋軸直角方向の張り出しが大きい場合や条件によっては直角方向の照査を行う必要があると考えられますので、直角方向の照査を可能としています。
「初期入力」画面の「考え方」において、「直角方向の扱い」を「照査有り」にした場合、直角方向について安定照査(転倒、滑動、地盤反力等)を行います。
「集計のみ」にした場合は、安定照査は行わず作用力の集計のみ行います。
橋軸直角張り出しがある場合、「考え方」−「底版設計」画面において「直角方向の断面照査」を有りにすることで、張り出し部の断面照査も可能となります。
また、「荷重」−「荷重の扱い」画面において、「直角方向の作用力を指定する」にチェック(レ)した場合は直角方向の上部工反力,任意荷重,躯体の慣性力等を考慮できます。
 
Q6−8. 適用基準を「土地改良(小規模)」としたとき、鉛直支持力の計算で荷重の傾斜が考慮されていないが、考慮すべきでは?
A6−8. 土地改良事業計画設計基準「農道」における支持力算出時の支持力係数は、荷重傾斜は考慮しておりません。
尚、平成17年 土地改良事業計画設計基準「農道」の初版では、荷重傾斜を考慮した支持力係数が記載されておりましたが、その後正誤表において荷重の傾斜を考慮しないように修正されております。
 
Q6−9. 翼壁の寸法について、入力した数値と、計算書の「安定計算」−「躯体自重,土砂重量,浮力,その他荷重による鉛直力,水平力」の項で出力されている数値が異なる理由は?
A6−9. 安定計算時には、底版等の斜角を考慮しない矩形モデルとして扱っていますので、取り付け角度が90度以外のときは各水平寸法にcos(90-θ)を掛けた寸法値を適用しています。
入力形状と同じ形状としたい場合は、翼壁取り付け角度を90度としてしてください。尚、翼壁設計時には、取り付け角度によらず入力された寸法を用いて照査します。
    
Q6−10. 緩衝材を設置して安定計算だけで側圧を考慮しない方法は?(Ver..6)
A6−10. 緩衝材の設置は、「荷重」−「側圧」画面において指定可能ですが、緩衝材がありの時は全ての計算において側圧を考慮しなくなります。
安定計算のみ側圧を考慮しない場合は、「荷重」−「側圧」画面において安定計算の土圧係数を0としてください。
    
Q6−11. 直角方向の躯体の水平力を考慮するには?(Ver.6)
A6−11. 「考え方」−「安定計算」画面において、「橋軸直角方向の慣性力の考慮」を「有り」としてください。
    
Q6−12. 「初期入力」−「考え方」の「直角方向の扱い」と、「考え方」−「安定計算」の「直角方向の慣性力」の違いは?(Ver.6)
A6−12. 「初期入力」画面の「考え方」の「直角方向の扱い」は、直角方向の集計及び照査を行うか否かを選択します。計算無しの場合は、直角方向の計算を行いません。集計のみの場合は、直角方向の作用力は算出しますが、直角方向の安定照査を行いません。照査有りの場合は、直角方向の作用力集計及び安定照査を行います。
また、「考え方」−「安定計算」画面の橋軸直角方向の慣性力の考慮は、直角方向の照査を行う際に躯体及び土砂による慣性力を考慮するか否かを選択します。考慮しない場合は、慣性力による水平力は0となります。
    
Q6−13. 基礎バネの算出過程を知りたい。(Ver.6)
A6−13. 基礎バネの算出過程は、下記の方法にて確認することができます。

■「橋台の設計」のみで設計している場合
基礎バネの算出過程は、結果詳細計算書の「基礎バネ」項目にて表示しておりますのでご確認ください。
尚、直接指定の場合は、基礎バネは入力となりますので計算過程は表示されません。

■「橋台の設計」と基礎工製品(「杭基礎の設計」又は「深礎フレーム」)と連動している場合
基礎バネの算出過程は、基礎工製品側にてご確認ください。
    
Q6−14. 極限支持力がゼロと算出される理由は?(Ver.6)
A6−14. tanθとΦとの交点が道示WP274のグラフより導き出せないとき、支持力係数Nc,Nq,Nγの値が算出できず全て0となります。
この場合は、別途支持力係数を算出し支持力係数を直接指定して対応いただきますようお願い致します。
「基礎」画面の支持力算出用データを直接指定に変更することで、「計算確認」モードの「安定計算」−「支持力データ」画面にて値を設定することができます。
    
Q6−15. 適用基準を土地改良としたにも関わらず、基準書P.554にもとづいた鉛直支持力の照査が行われない。(Ver.7)
A6−15. 土地改良基準書P.554の支持力の式は、土地改良(小規模)のときに適用されます。
土地改良(中規模)を選択されている場合は、道示式となります。
    
Q6−16. フーチング下面中心の作用力は算出されるか。(Ver.7)
A6−16. 算出します。
計算確認の安定計算−「安定計算結果」、または結果詳細計算書の「安定計算(橋軸方向)」,「安定計算(直角方向)」にてご確認ください。
    
Q6−17. 適用基準を道示Wとしたとき、直接基礎の極限支持力算出における寸法効果の補正係数を無視することはできるか。(Ver.7)
A6−17. 「初期入力」画面の「基準準拠」にチェック(レ)がある場合、道示の時は必ず寸法効果を考慮するようにしております。
寸法効果の扱いを変更したい時は、「初期入力」画面の「基準準拠」のチェック(レ)を外した上で、「考え方」−「安定計算」画面において寸法効果を無視するを選択してください。
    
Q6−18. 地震時の基礎バネを算出する方法はあるか。(Ver.8)
A6−18. 橋台における震度算出用の基礎バネは、道示Vの動的変形係数EDを用いた基礎バネ、支承設計用の常時の変形係数を用いた基礎バネを算出しております。
地震時の変形係数を用いた基礎バネは、震度算出用には不要なため別途算出する必要がございます。お手数ですが、「基礎」画面の常時の変形係数αE0に地震時の変形係数を設定することで、地震時の基礎バネを別途算出して対応してください。
    
Q6−19. 根入れ地盤の単位体積重量γ2はどのように算出されるのか。(Ver.8)
A6−19. 根入れ地盤の単位体積重量γ2算出の際、有効根入れ深さDfと表層〜支持層の厚さt1,t2,t3を次のように取り扱います。
 Df≧t1+t2の場合: γ2算出時のt3をt3=Df-(t1+t2)として単位重量γ2を算出
 Df<t1+t2の場合: Dfをt1+t2+t3として単位重量γ2を算出
尚、支持力計算時のDfについては、入力値を使用いたします。
    
Q6−20. 地震時の地盤反力度の照査が行われない。(Ver.8)
A6−20. 「初期入力」画面の「材料・荷重」の設定において支持地盤が岩盤ではないとき、地盤反力度の照査は道示IV P271で常時のみの最大地盤反力度の記載に従い、標準では常時のみ照査を行ないます。
岩盤以外の場合でも照査を行なう場合は、「考え方」−「安定計算」画面において「岩盤以外のときも常時、地震時の照査をする」にチェック(レ)することで、地震時の地盤反力度の照査も行われるようになります。
    
Q6−21. 段差フーチングの二方向偏心を考慮した地盤反力の算出方法は何に基づいているのか。(Ver.8)
A6−21. 橋軸直角方向に段差を設けた場合の二方向偏心を考慮した地盤反力につきましては、弊社独自の考え方により算出しており基準類に記載はございません。
    
Q6−22. 背面土砂重量が考慮されない。(Ver.9)
A6−22.
一般に仮想背面より後方の荷重は考慮しないため、仮想背面が「土とコンクリート」の場合は背面土砂の重量の考慮及び後趾の照査を 行っていません。背面土砂重量等を考慮するには、下記の2つの方法がございますので設計者にてご判断してください。
 
1.仮想背面位置を「土とコンクリート」のままにする
背面土砂重量を考慮する場合は、「考え方」−「安定計算」画面において、背面土砂の扱いを「考慮」としてください。後趾設計を行 うには、「考え方」−「底版設計」画面において後趾設計(仮想背面が壁位置)にて、「後趾の設計を行う」にチェックを入れてくだ さい。また、同時に土圧の鉛直成分を考慮するかどうかを選択してください。
 
2.仮想背面位置を「土と土」に変更する
背面土砂を考慮する場合は、「形状」-「土砂・舗装」画面の「仮想背面」項目において土圧の仮想背面を「後趾端(土と土)」を選 択してください。
尚、安定計算時の土圧算出時の壁面摩擦角を「土とコンクリート」にて設計したい場合には、「材料」-「土砂・水」画面における壁 面摩擦角の適用条件として「土とコンクリート」を指定してください。

 
Q6−23. 底版中心にかかる作用力を直接指定することができるか。(Ver.11)
A6−23. 「荷重」−「荷重の扱い」画面において底版中心の作用力を指定するにチェックを入れ、計算実行後、「安定計算」−「作用力集計」画面にて作用力を 直接指定することで検討が可能です。

 
Q6−24. 斜面上の基礎としての鉛直支持力照査を選択しているが水平地盤の照査となるのはなぜか。(Ver.12)
A6−24. 「斜面上基礎における前面余裕幅b」と「水平地盤におけるすべり面縁端と荷重端との距離γ'」
においてb>γ'となる場合は、斜面上基礎としての照査を行いません。

 
Q6−25. 2.5次元解析を行うと計算書に直角方向の作用力集計が、表示されるのはなぜか。(Ver.13)
A6−25. 2.5次元解析の場合、躯体や土圧等の橋軸方向の偏心だけではなく、直角方向の偏心を考慮するため計算書において直角方向の作用力集計を表示します。

 
Q6−26. 安定計算時の受け台、翼壁自重の考慮・無視については、どのように考えているのか。(Ver.13)
A6−26. 安定計算時の受け台、翼壁自重の考慮・無視については、以下のように考えています。

・受け台、翼壁自重を無視する場合
「土木構造物の設計計算例」等の設計例において、躯体や土砂の重量を単位幅の 面積を算出後、奥行幅をかけて全体の重量を算出する計算を行っているものと 結果を一致させるために受け台や翼壁等の付属物を無視した設計が行えるように しております。

・受け台、翼壁自重を考慮する場合
現在の入力した受け台や翼壁を含む橋台形状にて設計する場合に選択します。ただし、矩形にモデル化した後の形状での設計となります。

 
Q6−27. 斜面上基礎の設計において地震時の場合傾斜角はβe=β'+tan-1(kh)となるが、 出典はどこか。(Ver.13)
A6−27. 斜面の傾斜角度については、「平成24年7月 設計要領第二集 橋梁建設編」 P.4-22のβ’の説明に「地震時はβ’+tan^- 1(kh)とする」と記載されています。

 
Q6−28. 翼壁部分の土圧を安定計算に考慮したい。(Ver.14)
A6−28. 翼壁の土圧を安定計算に考慮することができないので、任意荷重にて土圧力を指定してください。

 
Q6−29. 安定計算で温度変化時の荷重が照査されないが何か設定があるのか。(Ver.14)
A6−29. 「荷重」−「荷重の扱い」画面において、温度変化時も安定計算を行うかどうかの選択があります。

 
Q6−30. 2層系の支持力算出に対応しているか。また、文献等に記載があるか。(Ver.15)
A6−30. 2層系の支持力算出に対応しておりません。文献につきましては、下記の2つを把握しておりますのでご参考にしてください。
1.「続・擁壁の設計法と計算例 理工図書」 P.155 2層系地盤の支持力計算
2.「鉄道構造物等設計標準・同解説 基礎構造物・抗土圧構造物」 P.147 不完全支持の場合

 
Q6−31. 段差の小さい段差フーチングにおいて、滑動照査時の滑動抵抗面を荷重の傾斜角を考慮した有効幅ではなくフーチング全幅を用いて計算することはできるか。
A6−31. 「考え方−安定計算」画面の滑動に用いる底面幅において、「全幅」を指定することで計算可能です。
段差フーチングの場合、デフォルトでは「有効載荷幅」が選択されます。

 
Q6−32. 落橋防止作動時に地盤反力度の計算を行うにはどうすればよいか。
A6−32. 「初期入力」画面の考え方にて「地盤反力度の照査」を「する」とし、「荷重−落橋防止構造荷重ケース」画面にて「□許容地盤反力度」にチェックと許容値を入れることで計算可能です。

 
Q6−33. 荷重を底面と根入れ地盤との共同で支持させる方法(簡便法)にて検討するにはどうすればよいか。
A6−33. 「基礎」画面において、前面受働土圧を考慮するにチェックを入れることで検討することができます。

 
Q6−34. 平成24年道路橋示方書W P.304記載の偏心が2方向の場合の有効載荷幅を考慮した計算は可能か。
A6−34. 「考え方−安定計算」画面の特殊条件において、有効載荷面積の扱いを2方向偏心としてご検討ください。



 7.直接基礎

Q7−1.

支持力係数Nc,Nq,Nγ の算出根拠は?
A7−1. 支持力係数Nc,Nq,Nγの算出につきましては、下記文献を参考にしていますのでご確認ください。
 1)H14年3月 道示IV」の10.3.1基礎底面地盤の許容鉛直支持力の図−解10.3.1、図−解10.3.2、図−解10.3.3
 2)昭和48年8月 建設省土木研究所 土木研究報告書 第135号」
 3)ソロコイフスキイ原著の翻訳「土のような粒状体の力学」
    
Q7−2. 基礎ばねの算出において、支持地盤が岩盤で地盤の動的変形係数EDを直接指定したいが可能か。
A7−2. 地盤の動的変形係数EDを直接指定は、用意しておりません。
地盤の的変形係数EDの直接指定については、「震度算出(支承設計)」の直接基礎の基礎ばね算定においてEDの値を直接指定することが可能です。
橋台側で保存したデータをより基礎ばねのみを変更する場合は、以下の手順にて変更を行ってください。
1.震度算出(支承設計)」側で読み込み後、「下部構造」画面より複写(解析モデルの直接入力データに変換)を行います。
2.「下部構造」画面の「形状編集」より複写した下部構造データを開きます。
3.「下部工形状の入力」画面の共通条件より、基礎形式に直接基礎を選択します。
4.直接基礎の項目より、基礎ばね算出に必要なデータを入力します。画面上部に地盤の変形係数EDの直接入力の選択がありますのでチェックを入れてください。

    
Q7−3. 既設死荷重による残留応力を考慮した直接基礎の底版補強設計が可能か。
A7−3. 「橋台の設計・3D配筋(旧基準) Ver.15.3.0」にて、既設死荷重による残留応力を考慮した直接基礎の底版補強設計に対応しました。
増し杭工法と同様に、既設死荷重による残留応力を考慮した底版補強設計を行うことができます。



 8.杭基礎



Q8−1.

仮想鉄筋コンクリート断面の照査を行う方法は?(Ver.8)
A8−1. 「初期入力」画面の考え方で杭頭結合部の照査を有りとし、「基礎」−「杭頭結合部」画面において結合方法をB法とし杭頭補強鉄筋をするとしてください。その後、同画面の補強筋を設定してください。
尚、弊社製品「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と連動している場合は、「基礎,杭基礎」側での入力となります。

    
Q8−2. 計算書の「杭本体の設計」、応力度照査の結果がなく、「−」の表示になっている。(Ver.8)
A8−2. 杭本体の設計に表示されている軸力に対して、「基礎」−「杭の条件」画面で入力されている抵抗モーメントの軸力の範囲との交点がない場合に「−」が表示されます。
抵抗モーメントで指定した軸力の範囲(最低2行)内に算出された軸力があるかどうかご確認ください。

 
Q8−3. 杭基礎において、常時の許容引抜き力をすべてゼロとして設計したい場合の設定方法は?(Ver.13)
A8−3. 「許容値」−「安定計算」画面において、各ケース毎の許容引抜き力をゼロとしてください。

 
Q8−4. 杭基礎の許容支持力算出において、極限支持力推定方法の相違による安全率の補正係数γを変更したいがどこで行うのか。(Ver.13)
A8−4. 「基礎」−「地層データ」画面の算出オプションの極限支持力推定方法で変更が可能です。

 
Q8−5. 杭配置において、杭の間隔が不均一の場合の入力はどのようにしたらよいか。(Ver.15)
A8−5. [基礎]-[杭の配置]-[条件] のチェックボックス「等間隔」にチェックを外して「杭配置」より直接間隔を変更してください。

 
Q8−6. 杭基礎で、STマイクロパイルで検討したいが可能か。(Ver.15)
A8−6. 単独設計時の杭基礎では、H鋼杭及びSTタイプを含むマイクロパイル工法には対応しておりません。
別途「基礎の設計・3D配筋」との連動においてH鋼杭やマイクロパイルを選択しご検討ください。

 
Q8−7. 常時の許容応力度0.000、地震時の-3.000の出典根拠はどこに記載がありますか。
A8−7. 許容曲げ引張応力度については、杭基礎設計便覧 平成27年3月のP.238に記載がございますのでご確認ください。
また、引張応力の結果はマイナス値となりますので、許容値もマイナス値を表示しています。
常時の引張応力度の許容値が0というのは、引張応力が発生することを許容しないということになります。

 
Q8−8. 杭反力を画面上で確認することはできるか。
A8−8. 結果確認の「安定計算」−「杭反力データ」画面にて、Kv値、杭反力データを確認することできます。
弊社製品「基礎の設計・3D配筋(旧基準)」や「深礎フレーム・3D配筋(旧基準)」と連動している場合も同様です。
また、連動中に上記画面に杭反力が反映されない場合は、基礎側の安定計算が未計算状態でないか確認してください。

 
Q8−9. 杭基礎において、異なる種類の杭を指定することは可能か。
A8−9. 橋台の杭基礎及び連動時に異なる種類の杭を指定することはできません。
よって、「基礎の設計・3D配筋(旧基準)」単独において、異種杭混在を選択し計算を実行後、橋台側の杭反力の直接指定で、基礎側で計算した杭反力を直接入力して検討してください。



 9.配筋

Q9−1.

「底版配筋」にて上面、下面の鉄筋を入力し、単鉄筋計算を指定したが、上面、下面両方に配筋される結果となったのはなぜか?
A9−1. 計算書における「配筋情報」は、計算時に考慮した鉄筋のみを表示しています。底版配筋を単鉄筋とした場合、以下の表示となります。
 1)全てのケースにおいて下側(上側)引張の場合
  下側(上側)の鉄筋のみ表示
 2)荷重ケースによって引張側が変化する場合
  常時は下側引張、地震時は上側引張になる場合は、上下の鉄筋を表示
    
Q9−2. スターラップの本数の入力のしかたを説明してほしい。(Ver.7)
A9−2. スターラップの本数は、単位幅の本数を入力してください。
また、スターラップ形状における本数は、スターラップの形状により、
 1本:前背面(または上下)主鉄筋同士をつなぐような鉄筋を1本
 2本:前背面(または上下)主鉄筋2本以上を囲むような鉄筋を2本
を指定してください。
    
Q9−3. 胸壁の水平方向のスターラップのピッチを1000mm以下に制限している理由は?(Ver.7)
A9−3. 胸壁のスターラップは、道示IV P187 7.12中間帯鉄筋の3)において水平方向は1m以内とする という記載がありますので、入力時にチェックをしております。
入力に問題のない場合は、画面確定時のメッセージにおいて「いいえ」を選択してください。
    
Q9−4. 竪壁の保有耐力法照査用の横拘束筋、スターラップとはどういう鉄筋か。(Ver.8)
A9−4.
「橋台の設計」において、横拘束筋と帯鉄筋は、以下のような鉄筋を対象としています。
 
■横拘束筋
 横方向鉄筋と中間帯鉄筋で構成される鉄筋を入力してください。橋台の場合には、通常は1本で有効長は道示V P163のようになります。また、本鉄筋は、コンクリート応力−ひずみ曲線算出に用いられます。
 
■スターラップ
 常時,レベル1地震時照査時の単位幅辺りの中間帯鉄筋を入力してください。また、竪壁保耐設計時には、せん断耐力の算出に用い られます。
 
Q9−5. 増し杭設計時の既設部と増設部の底版配筋で、付け根位置の照査において既設部の鉄筋のみ考慮したいがどのようにすればよいか。(Ver.15)
A9−5. 既設部の鉄筋のみ考慮したい場合は、「部材」−「底版配筋」画面において「曲げ照査時に増設補強鉄筋を考慮」のチェックを外し、「既設上面鉄筋を考慮」にチェックを入れてご検討ください。

 
Q9−6. 自動配筋は、どのようなルールで配筋を決定しているのか。
A9−6. 入力された鉄筋径の最大径及び最小径より、標準ピッチで作成された配筋情報と最小ピッチ以上で配筋された配筋情報とを比較し鉄筋量の小さいものを採用いたします。



 10.胸壁の設計

Q10−1.

胸壁の設計において、Rfの算出式には「Rf=1/2(w1+w2+q)L」とqが含まれていて道示の式と異なるが、なぜか?
A10−1. Rf算出時の載荷荷重qの扱いにつきましては、道示等の基準類に特に明記されておりませんが、弊社ではqを考慮したほうがよいと判断し現在の仕様としています。
上記載荷荷重qを無視したい場合は、お手数ですが「荷重」→「胸壁設計」画面において「qd,ql」をともに「0.0」として頂きますようお願い致します。
 
Q10−2. 落橋防止構造の押し抜きせん断照査で、緩衝材が矩形の場合にBpの算出式でπが用いられているのはなぜか?
 Bp=2・(t1+t2)+d・π+2・L
A10−2. 押し抜きせん断照査時のせん断抵抗面積につきまして、「平成8年制定 コンクリート標準示方書」P66に記載されていますように「押し抜きせん断破壊は、荷重域周辺部から円錐形状、またはピラミッド状をなしたコーンを形成するように破壊する。」との記述を元に設計断面を決定しております。

お問い合わせの場合は、「2・(t1+t2)」は直線部分、「d・π」の部分は円弧部分の長さの合計となりますので、ご確認をお願いいたします。
 
Q10−3. 支圧応力度が算出されない。
A10−3. 「形状」−「落橋防止構造」画面におきまして「支圧板の孔径」をご確認ください。「支圧板の孔径=緩衝材の直径」となっている場合はAb(局部載荷の場合の支圧を受けるコンクリート面の面積)が0となってしまうため、以降の計算が行われません。
 
Q10−4. 「荷重」−「胸壁設計」画面における「落橋防止構造Rd」にはどのような値を入力するのか?
A10−4. 一つの橋台にかかる全反力(全幅当たり)を指定してください。
 
Q10−5. 落橋防止構造の押し抜きせん断照査でτa3を割り増しするべきか?
A10−5. 「橋台の設計Ver.4」では、H14年道示基準で計算を行っており、P153の落橋防止構造の設計においては「割増係数を考慮してコンクリートが負担できる押し抜きせん断応力度を求めてもよい。」との記載があります。
そのため、示方書改訂にあわせて許容せん断応力度τa3を標準では割り増しを考慮するように変更しております。

尚、許容値は変更することが可能となっておりますので、変更の際は「許容値」−「胸壁設計・翼壁設計」画面の「その他」の項目において該当値を直接入力してください。
    
Q10−6. 落橋防止構造の緩衝材のコンクリート面D’の面積はどのような値を入れたらよいか?(Ver.6)
A10−6. 道示IV 図-解4.2.4(P.153)の@〜Cを満たしていれば、橋座または胸壁天端までの距離で近い方でよいと考えますが、最終的には設計者の判断にて設定してください。
    
Q10−7. 計算書の胸壁の設計の断面力集計の項で「受け台反力Rf」がゼロになっている理由は?(Ver.6)
A10−7. ご検討中のモデルの受け台が橋座面以下になっているものと思われます。
この場合、受け台からの影響がないと考えられるため、「受け台反力Rf」を無視しています。
また、受け台の設計では、Rfの算出結果をそのまま適用して計算しています。
    
Q10−8 落橋防止構造の押抜きせん断照査 Ap=bp/d のbpとは?(Ver.7)
A10−8. bpは、部材断面高の1/2の離れた面へ45度の角度で投影した形状の外周の長さになります。

    
Q10−9. 受け台がある場合等において、落橋防止構造用の断面高が胸壁付け根位置と異なるとき、断面高を変更する方法はあるか。(Ver.8)
A10−9. 落橋防止構造用の断面高が異なる場合は、下記の画面にて変更してください。
・曲げモーメントに対する照査
 「部材」−「胸壁配筋」画面の落橋防止構造用の曲げ照査時の胸壁設計時データを使用するのチェックを外し、部材厚を変更してください。
・せん断に対する照査
 「部材」−「胸壁配筋」画面の落橋防止構造用のせん断照査時の胸壁設計時データを使用するのチェックを外し、部材厚を変更してください。
・押し抜きせん断時の高さ
 「形状」−「落橋防止構造」画面のせん断抵抗面積に直接値を指定してください。
    
Q10−10. EPSを考慮した胸壁の設計を行う方法は?(Ver.8)
A10−10.
胸壁の設計時にEPS等を考慮した際の任意土圧を考慮するには、以下の手順で行ってください。
 
(1)胸壁
・「荷重」−「荷重の扱い」において、任意土圧を指定するにチェック(レ点)します。
・「荷重」−「任意土圧」画面において、常時,地震時のケースを用意し、安定計算,竪壁設計,翼壁設計時の土圧(係数)を指定します。また、同画面下の係数算出ボタンを押下することで自動的に値を設定いたします。
・「荷重」−「胸壁設計」画面の土圧種別を「任意土圧」に変更します。
・同画面の「任意土圧(地震時)」において、「任意土圧」画面において入力したケースを指定します。
 
Q10−11. 落橋防止構造の設計地震力HFがHF=1.5Rdと違うがなぜか。(Ver.11)
A10−11. 落橋防止構造の設計に用いる地震力HFについては、平成24道示X P.311に記載されていますようにHF=PLG(下部構造の水平耐力)と変更されています。このとき、上限が1.5Rdとなっておりますので PLG<1.5Rdの場合は、下部構造の水平耐力PLGを使います。また、曲げ照査に用いる耐力についても終局曲げモーメントMuから降伏曲げ モーメントMyに変更されています。
 
Q10−12. 落橋防止設計時に平成24年道路橋示方書に記載されている下部構造の水平耐力PLGを算出することは可能か。(Ver.11)
A10−12. 「橋台の設計」Ver11.2.0より落橋防止設計時の下部構造の水平耐力PLGを算出することが可能です。

●橋台として設計する場合
 1.「荷重」−「胸壁設計」画面にて、橋軸方向の水平耐力を算出するにチェックを入れます。
  レベル2地震時の照査がない場合は、同画面で落橋防止照査用の荷重を組み合わせます。
 2.「部材」−「竪壁配筋」画面にて、落橋防止水平耐力照査用の竪壁配筋の入力を行います。

●橋脚として設計する場合
 1.「荷重」−「胸壁設計」画面にて橋軸方向の水平耐力を算出するにチェックを入れます。
   橋脚として設計した場合は、竪壁保耐の結果の地震時保有水平耐力Paを使います。
   また、落橋防止構造の水平耐力を算出する際は、背面から前面方向の照査を行う必要があります。
 
Q10−13. 重力式橋台のような竪壁が無筋の場合の下部構造の水平耐力PLGについて、どのように算出しているのか。
A10−13. 重力式橋台のように竪壁が無筋の場合の水平耐力PLGは、ひび割れ水平耐力とコンクリート負担分のみを考慮したせん断耐力とを比較し小さいほうを 水平耐力としています。
 
Q10−14. 落橋防止構造設計時の胸壁基部の曲げモーメントの照査において、平成14年道示と平成24年道示で結果が異なるがなぜか。(Ver.14)
A10−14. 落橋防止構造設計時の胸壁基部の曲げモーメントの照査につきましては、平成24年版 道示IV P.225より降伏曲げモーメント以下になるように変更されております。平成14年版は、終局曲げモーメントとなりますので結果が異なります。

 
Q10−15. 落橋防止作用時の荷重を考慮した竪壁やフーチングの照査は可能か。(Ver.15)
A10−15. 「初期入力」画面で「設計要領」基準を選択し、落橋防止構造の照査を「する」を選択し「平成26.7 設計要領」にチェックをいれることで竪壁及びフーチングの照査も行います。

 
Q10−16. 落橋防止構造の設計時に有効幅を考慮した設計は可能か。(Ver.15)
A10−16. 落橋防止構造については、単位幅及び全幅のみとなっておりますので有効幅を考慮した計算は行うことができません。
有効幅の設計を行う場合は、別途ファイルを用意し、竪壁幅に有効幅を入力し落橋防止構造を全幅とすることで計算は可能です。

 
Q10−17. 胸壁の設計において、竪壁の設計と同様に任意の荷重組合せで照査を行うことはできるか。
A10−17. 胸壁の設計は、平成24年道路橋示方書W下部構造編 P.221に記載された常時及び地震時の検討を行っております。
竪壁の設計と同様に任意の荷重組合せを用いての検討は、行っておりません。

 
Q10−18. 受け台の設計において、せん断力の照査において部材の有効高の変化を考慮して検討は可能か。
A10−18. せん断力の照査において部材の有効高の変化を考慮することは可能です。
「考え方−胸壁設計」画面でせん断力の照査において部材の有効高の変化を考慮にチェックを入れてご検討ください。



 11.竪壁の設計

Q11−1.

変化位置を考慮しないようにするにはどうしたらよいか?
A11−1. 設計方法が形状入力で変化位置を考慮したくない際は、「部材」−「竪壁変化位置」画面において現在入力してある変化位置を削除してください。
尚、0.0が入力されている場合も変化位置とみなし計算を行いますので、この点ご注意ください。

また、入力したデータを削除する場合は、以下の方法で削除してください。
1)入力ボックスのセルにマウスを合わせ左クリックをする。
2)ここでセル枠が点線に変わります。(ダブルクリックでは入力状態になりますので必ずクリックで行ってください。)
3)「DEL」キーを押す。

設計方法が自動決定の場合には、「考え方」−「竪壁設計」画面において「自動設計時断面変化」を「生成しない」としてください。
 
Q11−2. 竪壁の設計における最小鉄筋量の算出方法は?
A11−2. 竪壁設計時の1.7Mu>Mcの場合の最小鉄筋量として、次の(1)〜(3)のなかで最大のものを使用します。
(1)Mu=Mcとなる鉄筋量×鉄筋量比(引張側鉄筋量/鉄筋量の総和)
但し、単鉄筋時:引張側に配置するべき鉄筋量、複鉄筋時:圧縮側及び引張側に配置するべき鉄筋量
※Mu=Mcとなる鉄筋量の算出は収束計算により求めています。
(2)0.008・A’ A’=N/(0.008σsa+σca) 
ここで、
N:軸力 
σsa:鉄筋の許容圧縮応力度 
σca:コンクリートの許容圧縮応力度 
(3)単鉄筋時:5.0(cm2)、複鉄筋時:10.0(cm2)

上記につきまして、複鉄筋の場合の鉄筋量の照査については、(2)においてA’は計算上必要なコンクリート全断面積であるため、複鉄筋時は全鉄筋量(圧縮側及び引張側の鉄筋量)を対象として照査する必要があります。
そのため、現在の処理としては、(1)〜(3)の中で最大の値を算出する必要があり、圧縮側と引張側の両方の鉄筋量と比較して行っています。
 
Q11−3. 任意荷重を設定したが、竪壁の計算で無視されているのはなぜか?
A11−3. 安定計算時の任意荷重(集中)は、作用位置に関わらず考慮していますが、竪壁設計時では次の条件の場合にのみ考慮するようにしています。
・鉛直集中荷重は、竪壁基部の幅内にある場合に考慮します。
・水平集中荷重は、フーチング上面より上で橋台高より下にある場合に考慮します。
 
Q11−4. 「終局曲げモーメント=ひび割れ曲げモーメント」となる鉄筋量はどのように算出しているのか?
A11−4. 「終局曲げモーメント=ひび割れ曲げモーメントとなる鉄筋量」は、収束計算により算出します。
この計算方法は、実際の応力−ひずみ曲線により、中立軸を変化させながらコンクリートの圧縮応力、鋼材の応力を積分し厳密にMuを算出しています。
このようにプログラムによる収束計算で算出していますので、式としてのご説明はできませんことをご了承ください。
    
Q11−5. 竪壁の重量が大きいために発生する竪壁自重によるモーメントを計算に考慮するには?(Ver.6)
A11−5. 偏心モーメントを考慮するには、「考え方」−「竪壁設計」画面の「許容応力度法」において、鉛直力の影響による偏心モーメントの取り扱いを「考慮する」と指定してください。
    
Q11−6. 竪壁の設計における変化位置の許容せん断応力度の値が通常と異なっている。(Ver.6)
A11−6. 断面変化位置,定着位置の照査は、道示IVのP180の図−解7.6.1に記載されておりますように、せん断応力度照査時のτaは2/3となっております。
    
Q11−7. 保耐法での計算時に「Mc≦Myo≦Muの関係が成立しません」というメッセージが表示されたときの対処法は?(Ver.7)
A11−7. Mc≦Myoの関係が成り立たない場合は、鉄筋量を増やしてください。また、Myo≦Muの関係が成り立たない場合は、断面幅及び鉄筋量の両方を調整してください。
Mc,Myo,Muに関しては、ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「竪壁の設計」−「保有水平耐力法での照査」−「水平耐力、水平変位の算出」の水平耐力及び水平変位の算出,道示VのP154をご参考にしてください。

なお、橋台基礎として基礎のみを照査する場合は、「初期入力」画面のレベル2照査の竪壁保耐のチェックを外して計算を行ってください。
「竪壁保耐」の選択は、軽量盛土等を橋台背面に設置し、裏込め土が自立し橋台と一体として挙動せずに竪壁を橋脚柱としてみなして照査する時に指定してください。
    
Q11−8. 保耐法での計算時に表示された「終局モーメント算出時軸力範囲外」というメッセージの意味と対処法は?(Ver.6)
A11−8. 本プログラムでは、中立軸位置を収束計算により求めていますが、断面形状および配筋,コンクリートの終局ひずみおよびその位置の定義より、計算可能な軸力の範囲が求まります(道示III 4.2.4終局荷重作用時の照査 P142の図−解4.2.4)。
このメッセージは、終局モーメント算出時に使用する軸力Nが上記の範囲外となるため計算を正しく終了することができない状態であることを示しています。
終局モーメント算出時に本エラーが発生する場合、一般的な原因としては断面に対して軸力が大きすぎる(軸力に対して断面が小さすぎる)ことが考えられますので、断面を調整してください。
    
Q11−9. 竪壁保耐計算時のメッセージは何を示しているのか。(Ver.8) 「Pc=(Mc-M0)/hがマイナスになります」
A11−9. 死荷重時の偏心モーメントM0が死荷重状態で既にひび割れ曲げモーメントを超えている場合に表示されます。
偏心モーメントが作用する時の照査は、道示V P190〜193に記載がございますのでご確認ください。併せて図−解10.9.3をご確認ください。
また、死荷重状態で既にひび割れ曲げモーメントを超えている場合は、道示等に記載がございませんので、中断するか、そのまま続行するかを選択してください。
    
Q11−10. 竪壁の保耐法照査で、設計水平震度を指定したい。(Ver.7)
A11−10. 結果詳細計算書の「竪壁の設計(地震時保有水平耐力法)」の水平耐力の照査において求める設計水平震度を直接指定することはできません。

本プログラムの竪壁の保耐法照査おきましては、背面土砂が軽量盛土等により自立し背面土砂からの土圧が考慮されない場合に橋脚として設計する必要があることを前提としております。
橋脚としての照査につきましては、「設計要領第二集 5-21」及び「道示V P106の中段」をご参考にしてください。
    
Q11−11. 竪壁の最大鉄筋量の計算で、「初降伏モーメント≦終局モーメント」の照査を行うのは何に基づいているのか。(Ver.8)
A11−11. 道示IV 7.3項の最大鉄筋量についての解説(2)(p176)に、「軸方向引張鉄筋量が多くなると鉄筋の降伏よりもコンクリートの破壊が先行し、ぜい性的な破壊が生じるおそれがある。」と記載がありますので、現在柱の照査におきまして初降伏モーメントMy0と終局モーメントMuの大小関係の照査を行っています。
 
Q11−12. 「分担重量Wu×上部構造の設計震度khc」が「支承の水平反力」と変更されているがなぜか。(Ver.11)
A11−12. 「分担重量Wu×上部構造の設計震度khc」の指定は、固定支承の場合の表現となります。
可動支承では、「摩擦係数Fs×死荷重反力Rd」となりますので「橋台の設計Ver.11(平成24年道示対応版)」Ver11.2.0より支承 の水平反力を入力としています。
 
Q11−13. 最小鉄筋量を算出する場合の終局曲げモーメントの基準は、道示X 耐震設計編となるのか。(Ver.13)
A11−13. 最小鉄筋量については、道示W 下部工編 P.186に記載されておりますようにコンクリート橋編となりますので道示Vとして扱います。

 
Q11−14. 竪壁保耐の設計において、横拘束鉄筋として考慮しない場合の設定は可能か。(Ver.15)
A11−14. 横拘束筋の影響をできるだけ無視したい場合は、「配筋」−「竪壁配筋」画面の保有耐力法照査用において、横拘束鉄筋の有効長を大きくする方法にてご対応ください。尚、有効長については、大きくしすぎると計算時にエラーとなりますのでエラーが出ない範囲での入力を指定してください。
 
Q11−15. 竪壁保耐の設計で直角方向の検討をするには、どこを選択すればよいか。
A11−15. 「荷重−荷重の扱い」画面において、直角方向の荷重を指定するにチェックを入れ「荷重−保有水平耐力法の荷重ケース」画面で照査対象の直角方向にチェックをいれて検討してください。



 12.フーチングの設計

Q12−1.

直角方向張出部の断面計算はどのように行っているのか?
A12−1. 直角方向張出部の断面計算(曲げ応力度)は、「部材」−「底版照査位置」画面における「有効幅」(上側引張時,下側引張時)で計算を行います。
そのため、鉄筋本数,使用鉄筋量及び最小鉄筋量は有効幅当たりの算出結果を表示しています。
 
Q12−2. 底版のせん断スパンの算出方法は?
A12−2. ■直接基礎
H14年道示p231の3)において、せん断スパン算出方法として、「柱又は壁前面のフーチング全面積に作用する鉛直荷重の合力位置から柱又は壁前面までの距離としてよい。」と記載されています。
そのため、直接基礎の場合は、付け根位置に作用する全鉛直荷重を基にせん断スパンを算出することになります。

■杭基礎
H14道示IV P234 3)のii)において、「杭列数が複数ある場合、各照査断面におけるせん断スパンはフーチングに作用する荷重のうち照査断面とその外側に作用するすべての杭頭鉛直反力により柱又は壁前面位置に生じる曲げモーメントと、同じ杭頭鉛直反力により柱又は壁前面に生じるせん断力(照査断面に生じるせん断力と同じ)との比の絶対値としてよい」と解説されています。

本プログラムにおいても上記の解説を基に処理していますので、杭基礎の場合は、
 a=|M’/S’|+L’
 M’:照査位置より外側に作用する杭頭鉛直力により生じる柱又は壁前面位置における曲げモーメント
 S’:照査位置より外側に作用する杭頭鉛直力により生じる柱又は壁前面位置におけるせん断力
 L’:せん断スパンの補正長さで、L’=min(tcc/2, d)
 Tcc:柱又は壁の照査断面直角方向の躯体幅
 d:柱又は壁前面位置におけるフーチング有効高
により、せん断スパンが求められます。
 
Q12−3. 底版照査位置を初期化しても、照査位置が表示されない。h/2の位置での照査は必要ないのか?
A12−3. 現在本プログラムでは、せん断照査位置について道示IV P237の図-解8.7.10に記載されておりますように、フーチングの厚さh/2より外側に杭がない場合は照査の必要はないものと考え照査を行っておりません。
当該データでは、前趾においてh/2以上に杭がないものと思われます。この場合、「部材」−「底版照査位置」画面にてせん断照査位置が設定されません。
    
Q12−4. 直角方向張出し部で、底版厚さの1/2より外側に杭がないときはせん断照査をする必要はないと考えるが、本プログラムでは行われている。その理由は? 
A12−4. 張出部の照査において照査位置を選択することができません。張出部のせん断照査位置においては、底版前趾,後趾と同様にh/2の位置を含め照査位置を選択できるのがよいと考えますが、一般的な橋台の張出部は橋脚等と比較した場合小さく、h/2の照査位置が存在しない場合が多いため、本プログラムではせん断照査は付け根位置固定で行っています。 
    
Q12−5. 本プログラムの後趾の計算は、有効幅を考慮せず、全幅で作用力を算出して単位幅に換算しているが、どのような考えに基づくのか?(Ver.6) 
A12−5. 一般的な橋台では、橋脚等とは異なり張出幅が小さいために有効幅=全幅となることが多いため、前趾,後趾の設計においては全幅当たりにて作用力を算出し、単位幅当たりに換算しています。
    
Q12−6. 直角方向に張り出しがある底版の照査で、橋軸方向の杭反力を考慮して計算することはできるか?(Ver.6) 
A12−6. 直角方向の張出部の照査は、橋軸直角方向に対する照査となりますので、橋軸方向の作用力で求めた杭反力ではなく、直角方向の作用力により求めた杭反力を適用いたします。
そのため、橋軸方向の杭反力を用いた計算には対応しておりません。

尚、「基礎」−「基礎の扱い」画面において「杭反力のみを直接指定する」を選択することで、「計算確認」モードの「安定計算」−「杭反力データ」画面において杭反力を直接指定することができます。
    
Q12−7. 補強設計時に、前面土砂重量が計算に考慮されない。(Ver.6) 
A12−7. 前趾補強時は前趾を補強するため、死荷重状態では前面土砂はないとして仮定しています。考慮する場合は、別途前面土砂重量を任意荷重等で設定してください。
    
Q12−8. せん断補強鉄筋比の照査は何に基づいて行われるのか。(Ver.7) 
A12−8. H14道示IVのP.234に基づいております。
    
Q12−9. せん断スパンの扱いとして「上限値を考慮する」という項目があるが、何にもとづいて設けられているのか。(Ver.7) 
A12−9. H18年度改訂の杭基礎便覧において「せん断スパンの上限値」がP.292に明記されておりますので、本プログラムでもせん断スパンの上限値を考慮できるようにしております。
ただし、直接基礎に関しての記載はございません。設計者の判断にて指定してください。
また、上側引張時の上限値は、杭基礎便覧P.291において「L+min(壁厚/2,有効高)とする」と記載されておりますので、本プログラムでもL+ min(壁厚/2,有効高)を標準設定としております。
    
Q12−10. フーチング拡幅部の補強鉄筋の計算は可能か。(Ver.7) 
A12−10. 対応しています。
左右どちらかに張り出しがある場合は、「形状」−「躯体」画面の平面形状の斜角タブにおいて地覆部の補強を選択してください。
また、底版の補強部の配筋は、「部材」−「底版配筋」画面の「張出部」にて指定してください。
    
Q12−11. 底版の直角方向張出部の照査を行う方法は?(Ver.7) 
A12−11. 直角方向張出部の底版照査を行う場合は、下記のように指定してください。
1.「形状」−「躯体」画面の平面形状の左右張り出しに値を入力する。
2.「荷重」−「荷重の扱い」画面において、直角方向の荷重を指定するにチェックを入れる。
3.「考え方」−「底版設計」画面において、直角方向の部材設計の照査有りにチェックを入れる。
また、直角方向張出部の底版照査を標準設計と同様に補強筋を考慮した設計を行いたい場合は、「形状」−「躯体」画面の平面形状の「斜角」タブにおいて拡幅部の補強にチェックを入れてご検討ください。
    
Q12−12. 後趾の計算が行われない。背面土砂重量が考慮されない。(Ver.9) 
A12−12.
一般的に重力式(半重力)橋台の場合、仮想背面よりも後方に作用する荷重については躯体には作用しないと考えるため、仮想背 面を「土とコンクリート」とした場合は、安定計算時の背面土砂自重の考慮及び後趾の設計は行っておりません。
背面土砂の考慮及び後趾の設計を行うには、「形状」-「土砂・舗装」画面の特殊条件において土圧の仮想背面に「後趾端(土と 土)」を選択してください。安定計算時の土圧算出時の壁面摩擦角を「土とコンクリート」にて設計したい場合には、「材料」- 「土砂・水」画面における壁面摩擦角の適用条件として「土とコンクリート」を指定してください。
 
尚、Ver9において背面土砂重量を考慮する場合は、「考え方」−「安定計算」画面において、背面土砂の扱いを「考 慮」としてください。後趾設計を行うには、「考え方」−「底版設計」画面において後趾設計(仮想背面が壁位置)にて、「後趾 の設計を行う」にチェックを入れてください。また、同時に土圧の鉛直成分を考慮するかどうかを選択してください。
    
Q12−13. 前趾設計時において、「前面土を無視する」を選択した際に使用する地盤反力や杭反力は、安定計算にて算出した結果を用いているのか。それとも、別途、前面土を無視した結果を用いているのか。 
A12−13.
安定計算によって算出された結果を用います。前趾設計時に前面土砂を無視した反力を用いる場合は、別途、安定計算において前面土を考慮せずに計算する必要があります。
    
Q12−14. フーチング設計時に前趾上の土砂を考慮しない場合は、どのようなケースが考えられるか。 
A12−14.
平成24年道路橋示方書W P.236において、長期的に埋め戻し土砂が存在しない場合には無視することが記載されており、河川などで土砂が流れるケースなどが考えられます。



 13.突起の設計

Q13−1.

底版突起の重量は、安定計算に考慮しないのか。(Ver.14)
A13−1. 一般的に安定計算には、底版突起の形状や重量を考慮しません。



 14.翼壁の設計

Q14−1.

本体プログラムで翼壁の設計を行う場合、翼壁の設計水平震度はどこで入力するのか?
A14−1. 橋台本体で翼壁の設計を行う場合には「荷重」−「設計震度」画面の「直角方向躯体」及び「直角方向土砂」で変更することができます。また、翼壁の設計において適用する設計震度は次のようになっておりますのでご確認ください。
■地震時土圧係数算出時
 橋台本体の翼壁設計時 直角方向の土砂
 付属設計時      土砂
■断面力算出時
 橋台本体の翼壁設計時 直角方向の躯体
 付属設計時      躯体
 
Q14−2. 橋台本体の翼壁の設計において、EPSの影響を考慮するには?
A14−2. 橋台本体の翼壁の設計において、EPSの影響を考慮するには、任意土圧を設定する必要があります。
尚、付属設計の翼壁の設計では対応しておりませんので、ご注意ください。
下記手順にて任意土圧を考慮することが可能ですので、ご参考にしてください。
 1.「荷重」−「荷重の扱い」において、任意土圧を指定するにチェック(レ点)します。
 2.「荷重」−「任意土圧」画面において、常時,地震時のケースを用意し、安定計算,竪壁設計,翼壁設計時の土圧(係数)を指定します。
 3.「荷重」−「側圧」画面において、翼壁設計時の側圧を指定します。
 4.「荷重」−「翼壁設計」画面において、土圧種別を任意とし、任意土圧の常時と地震時の土圧を指定します。ここで指定する土圧は、「任意土圧」画面において入力した名称になります。
尚、翼壁の任意土圧は、土圧係数のみの指定となります。
    
Q14−3. 「考え方」−「胸壁設計・翼壁設計」画面の「翼壁設計 パラレル部の断面力の分担法」の出典は?(Ver.6)
A14−3. 本プログラムにおけるパラレル部の断面力の分担方法は、文献には記載されておりません。
考え方につきましては、付属設計ヘルプ「翼壁の設計−照査の方法−参考」をご参照ください。

尚、ヘルプにも記載されておりますように、必ずしも全てのモデルに対して適用できないと考えられるため、このような場合は別途格子モデル等によりモデル化することをご検討ください。
    
Q14−4. 翼壁の設計位置「底版付根」と「底版先端」とはどの位置を指しているのか。(Ver.7)
A14−4. 下図をご覧ください。
尚、底版上面に傾斜がない時はどちらでも同じ扱いになります。

    
Q14−5. 背面の軽量盛土による側圧を翼壁に考慮する方法は?(Ver.7)
A14−5. 次のようにデータを入力してください。

1.「荷重」−「任意土圧」画面の翼壁設計時の土圧係数をゼロとする。
2.「荷重」−「翼壁設計」画面の土圧種別を「任意」に変更する。
3.「荷重」−「翼壁設計」画面の任意土圧(常時)及び(地震時)を指定する。
    
Q14−6. 土圧強度を指定して翼壁の設計を行う方法は?(Ver.7)
A14−6. 「荷重」−「側圧」画面において強度を指定してください。
尚、翼壁の設計での任意土圧の扱いは、背面土圧か側圧のどちらかしか考慮していないため、側圧のみ考慮する時は「荷重」−「任意土圧」画面において側圧を作用させる区間の土圧係数を0にする必要があります。土圧係数が0でない場合は、土圧のみが作用し、側圧を指定していても側圧は考慮されません。
 
Q14−7. フルウイングにおいて、パラレル部の断面力の分担法や翼壁FEM解析はなぜ必要なのか。(Ver.14)
A14−7. 翼壁設計の式では、パラレル部の断面力を下図のようにa-b間に作用させて計算 します。
このときb点より下にパラレル部下端がある場合、パラレル部の断面力をすべて a-b間で考慮するためa-b間の断面力が過大になります。また、 b-c間やc-d間の断面力に影響を考慮しないので危険側の設計になります。
そのため、パラレル部の影響を考慮できるようにパラレル部の断面力の分担法の 選択や翼壁FEM解析の選択を用意しています。

 
Q14−8. 翼壁FEM解析モデルをエクスポートする方法はどのようにすればよいか。(Ver.14)
A14−8. 翼壁FEM解析モデルは、オプションメニューの「動作環境の設定」画面において翼壁平板解析の「計算時に保存画面を表示する」をチェックをいれることで計算時に保存する画面を表示します。保存したモデルは、弊社製品「Engineer's Studio(R)」にて読み込むことができます。

 
Q14−9. 背面に軽量盛り土を考慮した場合の翼壁の設計において、等分布の土圧(40kN/m2)を考慮したいが簡単に入力する方法があるか。(Ver.15)
A14−9. 軽量盛り土を指定した場合に「荷重」−「側圧」画面において、翼壁設計時の土圧を土圧強度とし、強度に40kN/m2を入力します。
また、「荷重」−「翼壁設計」画面において、土圧種別を「任意」に変更してください。

 
Q14−10. フルウイングの照査方法で、「パラレル部の断面力を分担する方法」を用いて設計できない形状はどのようなものがあるか。(Ver.15)
A14−10. パラレル部の下端が翼壁付け根位置まである形状においては、ヘルプの「翼壁の設計」−「照査の方法」−「フル(特殊―2)」のh’が0となり、換算係数が0となるため適用外の形状となります。

 
Q14−11. 翼壁の設計において、設計要領基準を選択した場合にフルウイングの照査で固定部のA部の結果よりパラレル翼壁部のD部の結果が大きくなるのはなぜか。(Ver.15)
A14−11. 「設計要領第二集 橋梁建設編」において、翼壁の固定版部分を二辺固定版として設計した照査方法が記載されております。また、パラレル翼壁部分については、片持ち梁で設計しております。

 
Q14−12. 翼壁FEM解析で、考え方の「B部,C部は、付け根位置での作用力を用いる。」にチェックがある場合とない場合でどのように変わるのか。
A14−12. 「B部,C部は、付け根位置での作用力を用いる。」の動作は以下のようになります。
・チェックがない場合
 B部は、b点から水平位置でカットした断面に生じる断面力に対して、45度分布範囲内の(最大/平均/付根)の値を用います。
 C部は、d点から鉛直位置でカットした断面に生じる断面力に対して、45度分布範囲内の(最大/平均/付根)の値を用います。
・チェックがない場合
 B部は、b-b'点の付根位置に生じる断面力に対して、最大の値を用います。
 C部は、c'-d点の付根位置に生じる断面力に対して、最大の値を用います。

※()内は、選択です。

 
Q14−13. 翼壁の設計の土圧式について、出典はどこにあるか。
A14−13. 「建設省制定土木構造物標準設計 第6-12巻(橋台・橋脚)の手引き」(昭和57年度改定版)に記載があります。
尚、手引きでは、翼壁天端の勾配を考慮していないためヘルプの記載と異なります。

 
Q14−14. 翼壁の設計において、設計要領基準でフルウイングのパラレル部分の計算を行うことは可能か。
A14−14. パラレル部分を片持ち梁として計算する場合は、「考え方−胸壁設計・翼壁設計」画面においてD部の照査を有りとしてご検討ください。



 15.踏掛版の設計

Q15−1.

踏掛版の長さが4mを超える場合、断面力に乗じる係数αが「1」となっているが、これは誤りでは?
A15−1. 「考え方」−「胸壁設計」画面において、活荷重のタイプがA活荷重となっている場合はB活荷重としてください。
断面力αに乗じる係数は、H14道示IV P12に記載されておりますようにB活荷重の場合の係数になります。
 
Q15−2. A活荷重時には「断面力に乗じる係数α」を考慮しないとのことだが、何を根拠にしているのか?
A15−2. 道示III コンクリート橋編 7.4.2 床版の設計曲げモーメントP.220-222において、B活荷重については割り増しを考慮し、A活荷重については割り増し係数を考慮しないとの記載がございます。
    
Q15−3. 斜角(45度)がある踏掛版を照査する方法は?(Ver.14)
A15−3. 「形状」−「踏掛版」画面で計算断面方向の長さを直接指定してください。
    
Q15−4. 「許容値」−「胸壁設計・翼壁設計」−「その他」で「初期化」ボタンを押したときの踏掛版の許容応力度が、指定した材料の許容応力度にならない。(Ver.6)
A15−4. 踏掛版の許容値におきましては、道示の時は道示IV P.546に記載の値により初期設定します。
設計要領の時は、設計要領第二集5-33の値により初期設定いたしますのでご確認ください。

尚、お考えの値と異なる場合は、「許容値」−「胸壁設計・翼壁設計」画面のその他項目にて直接値を変更してください。
    
Q15−5. 踏掛版の設計において、設計要領基準を選択した場合の許容値はどこに記載されているか。
A15−5. 「設計要領第二集 橋梁建設編」P.5-30において下記の許容応力度が記載されておりますのでご確認ください。
・σsa = 176 N/mm^2 (SD345)
・σca = 11 N/mm^2 (σck = 30N/mm^2)
    
Q15−6. 踏掛版の計算方法について、基準に記載があるか。
A15−6. 踏掛版の設計における参考文献は、下記の通りとなります。
・「平成24年 道路橋示方書 W下部構造編」の巻末の参考資料 P.611、踏掛版の設計法
・「設計要領第二集 橋梁建設編 平成28年8月」の5章 下部構造P.5-29 踏掛版の設計



 16.自動計算

Q16−1.

「基礎の設計計算、杭基礎の設計」との連動時に自動形状決定が可能か。
A16−1. 「橋台の設計Ver.12」Ver.12.2.0及び「基礎の設計計算、杭基礎の設計Ver.11」Ver.11.1.0以降との連動において自動決定が可能です。
橋台側で竪壁形状及び底版初期寸法を入力後、杭基礎側において杭配置及び杭体の設計、底版設計を行い最適な形状を算出します。



 17.付属設計

Q17−1.

付属設計と本体設計の翼壁の設計は連動しているのか?
A17−1. 付属設計と本体設計の翼壁の設計は、連動していません。

付属設計は、本体の設計とは別途に、翼壁や踏掛版の設計を単独でも設計できるように設けています。
計算方法に関してはどちらの場合でも同じですが、本体設計による翼壁の計算時は橋台種類や背面形状により自動的に翼壁形状を決定しています。
付属設計の翼壁設計では、上記で設定された翼壁形状で設計できない場合や翼壁単体の設計を行いたい場合にご利用ください。

また、付属設計と本体設計では、操作方法を考慮して一部入力方法を変更しています。
変更部分は、下面勾配に関して付属設計では寸法入力で行い、本体設計では1:n形式で行えるようにしています。
どちらで設計した場合でも設計書作成時には、プレビュー時に項目番号等の変更が可能ですので、両方の計算書を別々に作成した場合でもマージすることにより、1冊の計算書として利用できるようにしています。

同様に踏掛版の設計に関しても本体設計と付属設計で設計が可能となっていますが、こちらに関しては、付属設計の方がより細かい設計ができるようになっていますので、ご確認ください。
 
Q17−2. 基礎ばねを直接指定したいがどのようにすればよいか。(Ver.13)
A17−2. 基礎ばねの直接指定は、震度連携モードの場合に有効になります。直接基礎の場 合は、「基礎」画面の「基礎ばね算出用データ」画面において自動設計 と直接 指定を切り替え
ることができます。
また、杭基礎の場合は、「基礎」−「基礎の扱い」画面において自動設計と直接 指定を切り替えることができます。

 
Q17−3. 橋座の設計でアンカーバーを検討する際の入力について、支承部下鋼板の面積Aにはどのような値を設定すればよいか。(Ver.15)
A17−3. アンカーバーを検討する場合は、支承部下鋼板の面積Aは0(mu)としてください。

 
Q17−4. 橋座の設計で直角方向の照査を行うことができるか。(Ver.15)
A17−4. 橋座の設計において橋軸方向の図となっておりますが、直角方向までの距離をアンカーボルトの中心までの距離に入れることで検討可能です。また、せん断抵抗面積の控除が必要な場合は、控除長さを指定してください。



 18.連動

Q18−1.

基礎バネを連動させるにはどうしたらよいか?
A18−1. 1.「橋台の設計」単体で連動している場合
直接基礎及び杭基礎の安定計算を橋台単体(杭基礎プログラムを連動しないで設計する場合)で行うことができますが、この場合は下記の「基礎バネ算出用データ」を含む入力画面を確定した際に自動的に基礎バネデータを算出し、「基礎バネ確認」画面へ反映します。
1)直接基礎時の「材料」−「支持地盤・根入れ地盤」画面
2)杭基礎時の「基礎」−「地層データ」画面

2.「杭基礎の設計計算」と連動している場合
「杭基礎の設計計算」側の「入力」−「基礎バネ」画面の計算結果を「橋台の設計」側の基礎バネ確認画面を開きコピーしてください。コピーする値については、「基礎バネ確認」画面のヘルプをご参照ください。

3.「杭基礎の設計」と連動している場合
「杭基礎の設計」側で事前に安定計算あるいは「基礎バネ」の計算を実行しておいてください。計算後、「杭基礎の設計」側で算出された基礎バネ値を自動的に「基礎バネ確認」画面へ反映します。
但し、Ver1.01.06をご使用の場合、反映されたバネ値と「UC-win/T&Wu」の座標系が異なるため、連成項のバネ値「Kxy(Asv),Kyz(Avr)」の符号(+−)を手入力にて反転して頂く必要があります。
符号の反転処理につきましては、Ver1.01.07において、自動的に反転するよう改善致しております。
 
Q18−2. 画面下に表示されている連動ステータスの色が、計算実行後も赤から緑に変わらない。
A18−2. 「橋台の設計」においてメイン画面下端に表示している項目は、「杭基礎の設計」におきまして液状化及び浮力の考慮有無により、レベル2地震時の該当項目を計算した場合のみ緑に変化します。
作用力及び杭反力以外の項目が緑に変化する条件は下記の通りとなっておりますのでご確認ください。
■ケース1(液無)
 「杭基礎の設計」の「作用力」−「レベル2」画面で水位にケース1,液状化を無視とし計算を実行した場合
■ケース1(液有)
 「杭基礎の設計」の「作用力」−「レベル2」画面で水位にケース1,液状化を考慮とし計算を実行した場合
■ケース2(液無)
 「杭基礎の設計」の「作用力」−「レベル2」画面で水位にケース2,液状化を無視とし計算を実行した場合
■ケース2(液有)
 「杭基礎の設計」の「作用力」−「レベル2」画面で水位にケース2,液状化を考慮とし計算を実行した場合
 
Q18−3. 基礎製品との連動時、「橋台の設計」側で表示される底版の形状と、基礎製品側で表示される底版の形状とが異なるのはなぜか?
A18−3. 実際の杭配置と同じ配置を行った場合、Ver.3.02.02以前の考え方では底版外に杭が有る状態となり照査が行えませんでした。Ver.3.02.03以降では、橋台底版に斜角がついた場合も全ての杭が配置できるような底版幅としておりますので、照査を行うことができます。このとき「橋台の設計」の設計位置の中心と「杭基礎の設計」との底版の中心を同じにするような底版幅としております。

尚、計算時は杭配置は底版中心からの距離を用いますので、底版の奥行きを変更しても計算には問題はありません。
 
Q18−4. 段差フーチングの場合、基礎バネの作用位置はどこを基準としているか?
A18−4. 段差フーチング時の際に「橋台の設計」で作成する剛性モデルにおいて、基礎バネはフーチング最下面位置になります。
基礎バネの作用位置を変更したい場合は、「震度算出(支承設計)」にて骨組み入力により剛性モデルを直接入力頂いて、基礎バネ位置を指定してください。
 
Q18−5. 杭基礎連動時、底版中心の作用力の符号が、橋台側と杭基礎側で異なるのはなぜか?
A18−5. 「杭基礎の設計」では右向き(土圧と逆の向き)を正としていますので、「橋台の設計」から作用力を連動した際はお問い合わせのように水平力とモーメントの符号が反転します。
    
Q18−6. 「基礎の設計計算Ver.7,杭基礎の設計Ver.7」と連動ができない。
A18−6.
Ver.6.04.00で対応しました。最新版をご利用ください。
    
Q18−7. 「深礎フレーム」と連動しているとき、どの部分の作用力を連動しているのか?(Ver.6)
A18−7.
常に底版中央での作用力を連動しております。
    
Q18−8. 「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と連動しているとき、杭本数が異なって表示されることがある。(Ver.6)
A18−8.
「基礎の設計計算,杭基礎の設計」で杭配置の画面を確定したときに「橋台の設計」の杭の配置が変更されます。このとき「橋台の設計」で画面を開いていると、杭の配置が変更されない場合がございます。
「基礎の設計計算,杭基礎の設計」で杭配置の画面を確定するか、再度ファイルを読み込んでご確認ください。
    
Q18−9. 「橋台の設計Ver.7」と基礎製品を連動しようとすると、「現在連動を行っている上位製品は未対応製品となります」というメッセージが表示され中断する。
A18−9.
「橋台の設計Ver.7」は「基礎の設計計算,杭基礎の設計」 Ver.4〜Ver.6、「深礎フレームVer.4」など基礎製品との連動に対応しておりますが、各基礎製品のインストールフォルダにある連動制御ファイル(*.LKF)を更新しませんと、連動させることはできません。
後日リリースするバージョンにて当該ファイルは更新され、問題なく連動させることはできるようになりますが、それまでは下記より連動制御ファイルをダウンロードされご利用いただきますようお願いいたします。
お手数をおかけし、誠に申し訳ございません。

■ 基礎の設計計算,杭基礎の設計 Ver.4  Foundation2.LKF
  デフォルトのインストール先: C:\Program Files\Forum 8\Foundation2

■ 基礎の設計計算,杭基礎の設計 Ver.5  Foundation5.LKF
  デフォルトのインストール先: C:\Program Files\Forum 8\Foundation5

■ 基礎の設計計算,杭基礎の設計 Ver.6  Foundation6.LKF
  デフォルトのインストール先: C:\Program Files\Forum 8\Foundation6

■ 深礎フレーム Ver.4  SFrameL.LKF
  デフォルトのインストール先: C:\Program Files\Forum 8\SFrame4

※上記よりダウンロードしたファイルをインストールフォルダに上書きしてください。
    
Q18−10. 「杭基礎の設計」と連動しているとき、自動配筋の鉄筋を変更しても、レベル2底版照査を満たす配筋情報が生成されない。(Ver.6)
A18−10.
杭基礎と連動した場合の底版自動配筋は、レベル1の照査のみが対象となりますので、自動配筋の情報を変更してもレベル2の配筋情報は変更されません。配筋を直接指定して設計してください。
    
Q18−11. 「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と連動時、「荷重」−「保有水平耐力法の荷重ケース」−「荷重の取り扱い」で入力した土砂高は、何に反映されるのか。(Ver.6)
A18−11.
橋台側で入力した土砂の前趾土砂高(HF)の値は、杭基礎側の「レベル2設計時基本条件」画面の「裏込め土」項目の「前趾上載土砂」に連動し、レベル2底版の照査に用いられます。

尚、橋台側の「保有耐力法荷重ケース」画面の「荷重の取り扱い」において、底版設計の前趾設計の土砂の鉛直力を考慮にチェックがない場合は土砂高は0となります。
    
Q18−12. 底版に斜角があるとき、「基礎の設計,杭基礎の設計」との連動においてレベル2底版照査を行うことができない。(Ver.8)
A18−12.
「橋台の設計」との連動において底版傾斜(斜角付き底版)の場合、杭基礎側には長方形底版として連動されますが、底版照査で算出する底版自重等が実際(斜角付き底版)と異なりますので、底版レベル2地震時の照査はできないようにしております。
底版形状を90度にするか、別途杭基礎単体にて検討してください。
(底版形状を90度にしたとき、2次元解析であれば、直角方向の杭位置による計算への影響はありません。)
    
Q18−13. 「初期入力」−「材料・荷重」で「地盤種別の判定を連動する」にチェックを付けると、地盤種別の算出過程が計算書に出力されない。(Ver.8)
A18−13.
「地盤種別の判定を連動する」は、新規起動時は杭基礎側に地盤種別を連動し、連動時には杭基礎側の変更を反映するスイッチです。
「地盤種別の判定を連動する」にチェックがされているとき、杭基礎側の「地層データ」画面の計算条件で液状化の判定が「する」,地盤種別が「内部計算」となっている場合に算出過程が表示されます。
 
Q18−14. 杭基礎と連動した際に橋台側でレベル2地震時の照査を行うとしているが、杭基礎でレベル2地震時の照査が「しない」固定となる場合があるのはなぜか。(Ver.14)
A18−14. 杭基礎側のレベル2地震時照査の選択不可条件に該当する場合、橋台側でレベル2地震時の照査を行うとしてもレベル2地震時の照査は行われません。

 
Q18−15. 杭基礎連動時に杭基礎側の荷重の割増係数はどこで変更ができるのか。(Ver.14)
A18−15. 連動時の杭基礎側の荷重の割増係数については、橋台側の「基準値」−「計算用設定値」画面の「割 増し係数」項目の値が連動されます。

 
Q18−16. 基礎工製品をインストールしても「基礎の扱い」画面で「他のプログラムと連動する」が有効にならない。(Ver.14)
A18−16. 橋台製品側から基礎工製品を認識できなくなっております。
一度、基礎工製品をアンインストールし、再度インストールを行ってください。

 
Q18−17. 基礎連動時に基礎側の入力と橋台側の入力と異なる場合の対処方法を教えてほしい。
A18−17. 基礎側の入力と異なる場合は、橋台側で次の方法にて操作を行ってください。
1.躯体形状や底版寸法が異なる場合
 「形状」−「躯体」画面を確定してください。
2.鉄筋やコンクリート材質が異なる場合
 「材料」−「躯体」画面を確定してください。
3.土砂や水の単位体積重量が異なる場合
 「材料」−「土砂・水」画面を確定してください。
4.作用ケース数が異なる。
 「荷重」−「許容応力度法荷重ケース」画面を確定してください。

 
Q18−18. 震度算出(支承設計)において、地盤種別の判定を出力するにはどうすればよいか。(Ver.15)
A18−18. ■単独の場合
 地盤種別算出用の設計条件は、「初期入力」画面の「材料・荷重」の「荷重(設計震度)」におきまして、地盤種別の横の「条件」ボタンの設定から開く「地層データ」画面に値を設定後、計算確認を押し画面を確定してください。

■基礎と連動している場合
1.「初期入力」画面の「地盤種別の判定を連動する」にチェックがない場合
 単独の場合と同様に設定します。
2.「初期入力」画面の「地盤種別の判定を連動する」にチェックがある場合
 基礎側で入力した地盤種別を橋台側に連動します。地盤種別の判定は、基礎側の「地層」画面の計算条件にて、液状化の判定内の地盤種別で内部計算を行った場合に出力されます。

 
Q18−19. 「震度算出(支承設計)」と新規で連携するには、どのように入力すればよいか。(Ver.15)
A18−19. @下部工データの作成
1.下部工プロダクトを起動し、必要な入力および修正を行います。
2.入力後、メイン画面の処理モードの選択の震度連携へのボタンを押下し、ファイルメニューの「ファイルに名前を付けて保存」を選択します。
3.名前を付けて保存ダイアログでは、ファイルの種類が「震度算出(支承設計)XML形式(*.F3W)」となっているのを確認してください。
  ファイルの種類に相違がある場合は、2.の処理モードの選択の震度連携へのボタンを押下し再度3.を実行してください。
4.保存ボタンを押下後、構造物に名前を付けて保存ダイアログが表示されますので構造物名称(A1, A2等)を入力します。

A橋梁データの作成
1.「震度算出(支承設計)」にて、保存したファイル「*.F3W」を開き、複数下部構造,1基下部構造の入力を行います。
 ※F3Wファイルには、「構造物形状の登録|下部構造」に@の手順で作成保存された下部工が複数登録されています。

B計算実行
1.「震度算出(支承設計)」にて、計算を実行します。

Cデータおよび計算結果の検証
計算実行により下部工プロダクト側で設定している設計水平震度と「震度算出(支承設計)」で算出された設計水平震度が大きく異なる場合は、下部工データを修正し、解析を繰り返す必要があります。
1.計算実行後、比較表を確認し、「震度算出(支承設計)」側で上書き保存を実行してください。

D下部工データの修正
1.下部工プロダクトより、ファイルメニューの「ファイルを開く」を選択します。
 ※ファイルを開くダイアログでは、ファイルの種類が「震度算出(支承設計)XML形式(*.F3W)」を選択してください。
2.ファイルを選択後、開くを押下すると、構造物を開くダイアログが表示されますので読み込みたい構造物(A1,A2等)を選択します。
3.「震度算出(支承設計):計算結果の参照」画面が表示されますので、「取込」ボタンを押下します。
 ※計算結果の比較表が表示され、赤文字が相違がある入力となります。震度算出側で計算した値を下部工プロダクトに取り込みたい場合は、「取込」ボタンを押下すると入力値に自動的に取り込まれます。
4.下部工プロダクトで計算を実行し、結果がNGとなれば形状や配筋等を見直しを実行します。
5.下部工プロダクトで上書き保存を実行します。
6.すべての下部工プロダクトで見直しが終了後、「震度算出(支承設計)」で5.で保存したファイル「*.F3W」を開き、再度Bの震度算出側で計算を実行し、C,Dを繰り返すことで下部工プロダクトがNGとならないようします。

 
Q18−20. 基礎工製品と入力値に相違がある場合はどのように対処すればよいか。(Ver.15)
A18−20. 状況に応じて下記のように対応を行ってください。

1.形状が異なる場合
  橋台側の「形状」−「躯体」画面を確定してください。
2.荷重名称やケース数が異なる場合
  橋台側の「荷重」−「許容応力度法荷重ケース」画面を確定してください。
3.基礎側のレベル2地震時が有効にならない場合
  橋台側の一度計算を実行してください。

 
Q18−21. 連動ファイル読み込み時に連動していた製品が起動しない。
A18−21. 連動ファイル読み込み時に製品が起動されない場合は以下の2点をご確認ください。
1.連動している製品がインストールされているか。
  インストールされていても有効にならない場合は、一旦基礎工製品をアンインストールし、再インストールを行ってください。
2.ファイルに基礎工のデータが保存されていない。
  前回ファイル保存時にエラーが発生または、連動が切れた状態でファイルを上書きしたことが原因として考えられます。
  その場合は、別ファイルから復活するか、保存したフォルダ内にバックアップファイルとして同名でファイルの最後に「~」があるファイルから、ファイル名から最後の「~」を削除することで復活できる可能性があります。
  連動ファイル読み込み時に製品が起動されない場合は以下の2点をご確認ください。

 
Q18−22. 震度算出(支承設計)の設計データ(*.F3W)に保存する剛性モデルを変更することは可能か。
A18−22. 剛性モデルについては、形状等から内部計算いたしますので直接変更することはできません。
「震度算出(支承設計)」にて読み込み後、剛性モデルを「解析モデルの直接入力データに変換」してご検討ください。

 
Q18−23. 杭基礎と連動している際に、杭基礎のデータを既存の基礎の単独データに更新することはできるか。
A18−23. 杭基礎側で「ファイルを開く」から設計データを読み込むことが可能ですが、橋台側から連動しているデータ(底版幅や奥行、荷重組合せや作用力)については、読み込まれた基礎データから変更されます。



 19.図面作成

Q19−1.

「部材」画面で入力したスターラップの配筋情報が図面作成時に反映されていない。
A19−1. 現在、部材入力画面で入力された底版スターラップ情報(間隔sなど)は、図面作成へ反映していませんので、お手数ではございますが「図面作成−鉄筋」の「胸壁鉄筋」「たて壁鉄筋」「底版鉄筋」画面にてスターラップの配置方法や形状を入力し、鉄筋生成を行った後に図面を生成して下さい。

なお、鉄筋生成時にはスターラップの配筋ピッチを以下で生成しています。
・配置方法が格子の場合 : 配筋対象となる主鉄筋・配力筋の2本ごとの交点に配置
       (※ピッチは、主鉄筋・配力筋ピッチの2倍で配置 ) 
・配置方法が千鳥の場合 : 配筋対象となる主鉄筋・配力筋の2本ごとの交点に千鳥で配置
       (※ピッチは、主鉄筋・配力筋ピッチの4倍で配置 ) 
       (※断面方向から見た場合、主鉄筋・配力筋ピッチの2倍で配置 ) 

また、上記の配置方法で生成されたスターラップの配筋ピッチを変更される場合は、以下の手順で目的のスターラップ配置に変更し図面を生成して下さい。
 ・「鉄筋情報−橋台本体」で橋台本体に配筋された鉄筋の鉄筋選択画面を開く。
 ・ 目的の鉄筋グループ名称(例えば、底版スターラップ)を選択する。
 ・「鉄筋一覧」上に表示された目的のスターラップ(例えば、底版後趾スターラップ1)を選択する。
 ・「編集」ボタンを押してスターラップの画面を開き、配筋情報を調整する。
 ・図面生成を行う。
 
Q19−2. 初図面をSXFファイルに出力したところ、引出線がグループ化されていない。
A19−2. 図面の電子納品に使用されています「SXF Ver2.0」仕様の「引出線」要素には、現在、「SXF準拠引出線」および「バルーン引出線」が定義されています。
しかしながら、橋台の設計で生成した図面に作図している「鉄筋線からの引出線:UC−Drawのオリジナル引出線」は、「SXF準拠引出線」および「バルーン引出線」の要素ではSXF出力することができませんので、線と文字に分解してSXF出力を行っています。
従いまして、橋台の設計で生成した図面の引出線を1つの要素として編集することはできません(1つのグループとして編集はできません)。
 
Q19−3. 胸壁のスターラップを水平に配置した配筋図を作成する方法は?(Ver.6)
A19−3. 「基準値」−「図面生成条件」−「橋台本体」−「図面生成条件2」に「胸壁スターラップの巻き方」を指定する項目がございます。
本画面にて「胸壁スターラップの巻き方」を「配力筋を巻かない」に設定して頂きますと、お問い合わせのように「スターラップを水平に配置(配力筋を巻かずに主鉄筋のみを巻いた作図)」とすることができますので、ご確認ください。
 
Q19−4. A1橋台の図面の配置を、A2橋台の図面に反映させることはできるか。
A19−4. 図面レイアウトを調整する「レイアウト確認・調整」画面では、調整したレイアウト情報は名前をつけて保存することが可能です。
保存されたレイアウト情報は、以降の図面生成段階で参照され、「図形の数が一致するレイアウト情報」の中から「生成された図形のサイズに最も近い情報」を自動的に抽出してレイアウトを決定しています。
従いまして、躯体サイズが大きく異ならなければ、A1橋台で作成したレイアウト情報を自動的に使用し、A2橋台のレイアウト調整を行うことなく同じように配置することが可能です。
なお、「レイアウト確認・調整」画面では、保存されたレイアウト情報から選択し直す機能を備えていますので、目的のレイアウトが抽出されていない場合には、変更し図面生成を行ってください。
 
Q19−5. 断面図の作図位置を指定することはできるか。(Ver.7)
A19−5. 可能です。
「入力」モードの「形状」−「躯体」−「正面形状」画面の設計断面位置BCで指定してください。
なお、BCは竪壁前面での寸法を入力してください。図面の断面図は、その位置から橋軸方向に切り出した高さで作図しています。
 
Q19−6. 断面図を反転したい。(Ver.7)
A19−6. 断面図の左右反転(A1橋台、A2橋台)作図は、「基準値-図面生成条件-橋台本体-図面生成条件1」画面の「断面図表記方向」にて設定してしてください。
また、正面図の表記方向「前面から見た作図、背面から見た作図」の同画面にて設定することができますので、目的に応じて各設定を行った後に図面生成を行ってください。
 
Q19−7. 数量計算結果を出力する方法は?(Ver.7)
A19−7. 「基準値-図面生成条件-橋台本体-図面生成条件3」画面の「数量計算」を「計算する」に設定することにより、コンクリート体積、型枠面積の集計結果を図面に作図します。
なお、「計算書作成-結果詳細-数量表」は、図面作成時の「コンクリート体積、型枠面積、鉄筋質量」を表記しますので、図面生成を実行する事で「数量表」の選択(チェックボックス)が可能となります。
 
Q19−8. 計算部では胸壁の主鉄筋ピッチは125mmだが、図面では250mmピッチで配筋されている。(Ver.8)
A19−8.
現在、図面作成時の胸壁主鉄筋ピッチには「入力−部材−胸壁配筋」画面で「設定方法:直接入力」とした際に表示される以下のピッチを使用しています。
 胸壁背面主鉄筋 :背面ピッチ
 胸壁前面主鉄筋 :背面ピッチと同じピッチ、または、2倍のピッチ
 ※背面側が引張となることを前提としているため。
 
お手数ですが「前面ピッチ:125mm」とした図面は、以下の調整を行って作成して頂きますようお願い申し上げます。
 ・「図面作成」モードに移行する
 ・「鉄筋情報-橋台本体」画面にて鉄筋ピッチを調整する。
 ・「図面生成」ボタンを押下し、図面の生成を行う。
  上記の様に「鉄筋情報」ボタンを押下して開かれる各鉄筋画面で鉄筋情報(記号・径・寸法・配置情報)を修正された場合は、「図面生成」時に表示される確認画面(入力情報に応じた鉄筋情報を生成した後に図面生成をおこないますか?)での設定を「いいえ」としてください。
 
Q19−9. フーチングの主鉄筋をすべて斜配筋とする方法は?(Ver.8)
A19−9.
フーチングの主鉄筋をすべて斜配筋とする場合は、図面作成の「鉄筋」−「本体配筋ピッチ」の『斜め橋台での鉄筋配置方法』で「橋軸方向」を指定後、図面生成を行ってください。
 
※「橋軸方向」鉄筋のみを配筋するとした場合、底版平面および竪壁平面の左端・右端角度および橋軸角度が全て同じ場合に「橋軸方向」鉄筋のみを配筋しますが、角度が1つでも異なる場合は「標準部、左端部、右端部」に各鉄筋を配筋しますので、ご注意ください。
※上記で角度が1つでも異なっている場合は、「鉄筋情報」の「橋台本体」の「底版主鉄筋」で、配筋情報の配筋方向を前面垂直以外に設定し図面生成を行ってください。なお、このように「鉄筋情報」ボタンを押下して開かれる各鉄筋画面で鉄筋情報(記号・径・寸法・配置情報など)を修正された場合は、「図面生成」時に表示される確認画面(入力情報に応じた鉄筋情報を生成した後に図面生成をおこないますか?)での設定を「いいえ」としてください。
 
Q19−10. 地覆、歩道の形状はどこで入力したらよいか。(Ver.8)
A19−10.
「橋台の設計」における地覆・歩道は、以下の画面で設定できます。
 (1)「入力」→「形状」→「躯体」→「正面形状」(B1、B2、H4〜H7)
 (2)「図面作成」→「形状」→「橋面工」
 
この2画面の扱いの違いは、以下のとおりです。
 (1)の画面で入力した場合
  ・図面生成時の胸壁主鉄筋天端側は、この画面の天端形状に沿って作図します。
 (従って、胸壁主鉄筋が歩道内に配筋されます)
 (2)の画面で入力した場合
  ・この画面は、「図面作成」→「基本条件」画面で「橋面工」を「作図する」と設定した場合に表示されます。
   ・この画面では、前面と背面の橋面工寸法をそれぞれ入力する事が出来ます。
  ・(1)の画面で入力した胸壁天端の左端を基点として各部の高さと幅を入力してください。
  ・この画面で入力した歩道部/車道部には「橋面工鉄筋」を配筋する事ができます。
  ・「橋面工鉄筋」は、「図面作成」→「鉄筋」→「橋面工鉄筋」で設定してください。
  (配筋しない鉄筋は、鉄筋径を「なし」としてください。)
 
Q19−11. 竪壁の圧縮側の鉄筋の基本ピッチを指定する方法は?(250mmとしたい)(Ver.8)
A19−11. 基本ピッチは、初期入力画面の「材料・荷重」タブの配筋ピッチ(標準)に入力して頂きますが、圧縮側の鉄筋は、各配筋画面の鉄筋比により決定しております。
お考えの配筋と異なる場合は、以下の何れかの方法での対応をお願い致します。
・鉄筋比を変更する場合
 「入力-部材-たて壁配筋」画面の「鉄筋比:0.5」を「1.0」に変更(標準ピッチ:250mmの場合)し「計算確認」後、図面作成へ移行する。
・直接入力する場合
 「入力-部材-たて壁配筋」画面の「設定方法」を「直接指定」へ変更し、目的のピッチを入力後図面作成へ移行する。
 
Q19−12. 配筋要領図の鉄筋情報を変更するには、どこで行えばよいか。(Ver.10)
A19−12. 結果詳細計算書に表示される配筋要領図は、「図面作成」のデータを使用して作成しますので「図面作成−鉄筋情報」にて関連する鉄筋を変更します。



 20.その他

Q20−1.

前趾から橋台背面に延びている破線は何を意味しているのか?
A20−1. ご質問の破線部分は、前面土砂及び側面土砂の形状を表しています。
前面土砂(側面土砂)は、前趾土砂高さHF,勾配開始位置LF,勾配終了位置LRをそれぞれ結んだ線によって形状を定義し、土砂自重として計算時に考慮する形状を指定します。
橋軸直角方向に底版張出がない場合は、側面土砂形状による計算への影響はありません。
 
Q20−2. 「初期入力」、「詳細設定」を行った後、「初期入力」に戻って設定を変更すると、「詳細設定」の値が初期化される。
A20−2. 「初期入力」画面での設定は、設計時の基本モデル(詳細につきましては画面ヘルプをご参照ください)を作成するために用意しており、ここで設定した値は各詳細画面へ反映されます。
「初期入力」画面における設定だけでは条件に合致しない場合も多くあり、詳細に設定を変更したい場合には各詳細画面にて修正して頂くことを前提としております。

現行バージョンでは、「初期入力」画面の「荷重」の項目(載荷荷重,鉛直反力,水平反力,前面土砂,水位)のパラメータを変更した場合は、「荷重」画面の詳細データと関連付けすることが難しいために荷重ケース数を含めて初期設定しています。
そのため、上部工反力等の数値のみを変更したい場合には、「荷重」の各画面において直接値を設定頂きますようお願い申し上げます。
 
Q20−3. せん断応力度の計算値が「0.009N/mm2」と小さい場合、計算書では「0.000」、設計調書で「0.01」と表示される。
A20−3. 「オプション」メニューの「出力値の書式設定」画面の設定におきまして、「応力度」の項目のしきい値として「10^-2」(標準設定値)が設定されている場合は、しきい値が「10^-2」のために計算結果が0.009の時は0として表示されることになります。
お手数ですが、「出力値の書式設定」画面におきまして、しきい値に該当値を設定してご確認をお願い申し上げます。
 
Q20−4. 橋座の設計で、コンクリート負担分を算出する係数αが1.000で計算されるのはなぜか?
A20−4. コンクリート分担算出係数αは、H14道示IVのP215の図−解8.6.1より求められます。コンクリート支圧応力度,コンクリートの設計基準強度によりσn/√(σck)が2.66以上となる場合は、コンクリート分担算出係数α=1.000となりますので、ご確認ください。
 
Q20−5. 基礎バネを算出するにはどうしたらよいか?
A20−5. 基礎バネは、「単独設計」モードでは計算されません。
お手数ですが、画面右上の「震度連携へ」のボタンを押した後、「基礎」画面の基礎バネ算出用データに値を設定し再度計算を実行してください。
 
Q20−6. 部材計算の曲げ応力度の出力にある「参考」の意味は?
A20−6. 本プログラムにおける曲げ応力度照査は、ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「断面計算」−「曲げ応力度計算」にありますように収束計算にて算出しております。
また、矩形の曲げ応力度の計算は、図式で表現することが可能なため、計算書においては参考用として計算過程を表示しています。
尚、実際の計算は収束計算にて行っていますので、参考式にて結果比較した場合とは若干異なる時があります。
    
Q20−7. 許容塑性率は計算にどのように反映されるのか?(Ver.6)
A20−7. 許容塑性率μaは、構造物特性補正係数Csaの算出に用いております。
構造物特性補正係数については、ヘルプ「計算理論及び照査の方法−荷重の考え方−設計水平震度」をご参照ください。

許容塑性率μaを変更することにより、同画面のレベル2地震時の上部構造の設計震度khceが自動的に変更され、計算結果も変わります。
尚、許容塑性率μaは、H14道示VのP228 13.4 橋台基礎の許容塑性率μaにおきまして、橋台の塑性率は当面3を目安としてよいと記載されていますので、初期値として3を設定しています。
    
Q20−8. 橋座の設計における Pbs=Pc+Ps と Pbs=2*Pc の出典は?(Ver.6)
A20−8. 橋座の設計は、道示W8.6「橋座部の設計」に基づいて照査しています。
ここで、Pbs=Pc+Ps については道示W P.214の式(解8.6.1)になります。
また、道示W P.216の「補強筋の負担分が橋座部の耐力の5割程度以下になるようにアンカーボルト取り付け位置と補強筋の量を設定するのがよい。」を考慮してPc <Psの場合はPbs=2*Pcとして結果の判定を行うように処理しております。
    
Q20−9. コンクリート設計基準強度18N/mm2の場合の、コンクリートのみでせん断力を負担する場合のせん断応力度はどのように算出されるのか?(Ver.6)
A20−9. コンクリート基準強度が18Nmm2の場合の各基準値は、基準類に記載がないため
(σck=21の各項目の基準値)×(18/21)
にて換算した値を標準値として設定しております。
    
Q20−10. せん断補強筋の計算を行うには?(Ver.6)
A20−10. せん断補強筋の照査は、せん断応力度と許容せん断応力度τa1を比較し、NGとなった場合にスターラップの指定がある(各部材画面のスターラップ)時に考慮いたします。

尚、付属設計の翼壁の設計につきましては、せん断補強筋の指定はございませんので、設計に考慮することができません。ご了承ください。
    
Q20−11. 保有耐力法の地震動による土圧の増加分はどのように算出されているのか。(Ver.6)
A20−11. 土圧の増分は、Kea=a+b*khgの「b*khg」になります。
    
Q20−12. 1つの荷重ケースに低水位と高水位を指定できるか。(Ver.7)
A20−12. 「荷重」−「許容応力度法荷重ケース」画面においては、1つの荷重ケースに複数の水位を指定することはできませんので、低水位と高水位と荷重ケースを分けて指定してください。
「荷重」−「保有耐力法の荷重ケース」画面においては、低水位,高水位の水位2ケースを選択することができます。
    
Q20−13. 「震度がKhaの場合でも基礎は塑性化していません」というメッセージの意味は?(Ver.7)
A20−13. このメッセージは、震度を増加させても浮き上がり限界まで到達しなかった時に表示されます。
これは、製品ヘルプ「計算理論及び照査の方法−安定性の判定(保有水平耐力法での照査)−直接基礎−浮き上がりを考慮したモーメントと回転角」のグラフにおいて、区間1の状態におさまり、区間2の状態にならなかったことを意味します。
このメッセージが表示された場合は、「荷重」−「設計震度」画面において入力された設計震度の値をそのまま使用し、底版の保耐法の設計を行います。
    
Q20−14. 任意荷重は保耐法照査にどのように考慮されるのか。(Ver.7)
A20−14. 保耐法照査時の任意荷重は、「荷重」−「保有耐力法の荷重ケース」画面の「荷重の取り扱い」で「任意荷重の考慮」にチェックがある場合のみ考慮されます。
現行バージョンでは、任意荷重は初期変位,水平耐力及び破壊形態の判定のみ考慮されます。静水圧等を対象としており、慣性力対象としては扱っていませんので、Wu*khとしては考慮されません。
    
Q20−15. 地震の方向を指定することはできるか。(Ver.7)
A20−15. レベル1地震時は「荷重」−「許容応力度法荷重ケース」画面の地震時のケースにて方向を指定することができます。レベル2保耐については、壁背面からの方向のみとなっており、指定することはできません。
    
Q20−16. レベル2地震時の照査で、浮力有り・無しの2つのケースを同時に計算する方法は?(Ver.7)
A20−16. レベル2地震時の場合に浮力無しと浮力有りのケースを同時に照査するには、「荷重」−「水位」画面において水位が0のケースとありのケースを作成後、「保有耐力法の荷重ケース」画面において水位0のケースとありのケースの2つを選択してください。
尚、「保有耐力法の荷重ケース」画面では、水位を2つまで選択することが可能です。
    
Q20−17. 地盤種別の判定を計算書に出力する方法は?(Ver.7)
A20−17. 地盤種別算出用の設計条件は、「初期入力」画面の「材料・荷重」の「荷重(設計震度)」におきまして、地盤種別の横の「条件」ボタンの設定から開く「地層データ」画面に値を設定後、確定してください。

また、「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と連動している時に「地盤種別の判定を連動する」にチェックがある場合は、「基礎,杭基礎」側の「地層データ」画面の計算条件で液状化の判定が「する」,地盤種別が「内部計算」となっている場合に算出過程が表示されます。
    
Q20−18. 初期入力画面で「竪壁保耐」にチェックを付けてレベル2地震時の照査を行うと、橋台背面の水平力が考慮されない理由は?(Ver.8)
A20−18. 橋台の竪壁保耐法照査については、設計要領第二集 5-21に背面土が軽量盛り土等により土圧が考慮されない場合に検討が必要になると記載されております。
また、道示V P106の中段において「また、橋台であっても背面土等がない特殊な形式などで橋脚と同じ様な振動特性を有する場合には、6.4.6及び6.4.7の規定により照査しなければならない。」と記載されておりますので、竪壁の保耐法照査を行う場合は橋脚として扱って照査を行っており、背面土が自立していると見なして、土砂及び土圧等の水平力は無視して設計しています。
    
Q20−19. 数値の丸めはどのようなルールに基づいて行われているのか。(Ver.8)
A20−19.
数値の丸めについては、「道路橋示方書・同解説 X耐震設計編」をみましても、丸めの厳密な定義がどこにも記載されていません。しかし、「道路橋示方書・同解説 SI単位系移行に関する参考資料平成10年7月」のP2「1-4 基本的な方針」のA項をみますと、「また、数値の丸め方はJIS Z8401に従う。」と記載されています。
 
この記載から、丸めの方法としてJIS Z8401を通例と考えるのが妥当ではないかと思われます。本プロダクトでは、準拠基準に特に明記されていない場合、基本的に上記丸めの方法を使用しています。
丸めの方法は JIS ハンドブック標準化「数値の丸め方」(Z8401-1961)を参照下さい。
    
Q20−20. 竪壁保耐の計算を行うとき、Ver.6とVer.7以降とでは、杭基礎の計算結果が異なる。(Ver.8)
A20−20.
Ver.7において、竪壁保耐設計時の基礎の扱いを橋脚と同様に扱うようにしておりますので、Ver.6とVer.7においては、結果が大きく異なります。
●橋台の設計Ver.6
・竪壁保耐設計選択時は竪壁の保耐を行い、杭基礎は通常の橋台として設計を行います。
●橋台の設計Ver.7〜
・竪壁保耐設計選択時は竪壁の保耐を行い、杭基礎は橋脚と同様の設計を行います。また土圧による増分は考慮しません。
 
これは、背面に軽量盛土を考慮した場合において下記のように記載されており、Ver.7より橋脚として扱うように対応しておりますのでご確認ください。
 
1.設計要領第二集 5-21
裏込め土による減衰効果が期待できず、橋脚と同じような振動特性を有すると考えられるため、竪壁設計は、橋脚柱の設計と同様に、レベル2地震動の照査を行うことを標準とする。
 
2.道示V P106の中段
また、橋台であっても背面土等がない特殊な形式などで橋脚と同じ様な振動特性を有する場合には、6.4.6及び6.4.7の規定により照査しなければならない。
    
Q20−21. 直接基礎の安全性の検討と底版の照査は何にもとづいて行われるのか。(Ver.8)
A20−21.
直接基礎の安全性の検討は、道示WP547に記載のように基礎の浮き上がりに対して計算を行っています。橋台では土圧により鉛直力が増加するため道示式をそのまま適用することができないため、ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「安全性の判定(保有水平耐力法)」の「直接基礎」−「浮き上がりを考慮したモーメントと回転角」のように考えて照査いたします。
 
底版の照査に関しては、道示IV P289 フーチングの設計に基づいて直接基礎時の地盤反力を算出し、断面計算においては道示IV P164レベル2地震時における部材の照査を行っております。
    
Q20−22. 複数基の橋台の設計調書を作成する方法は?(Ver.8)
A20−22.
橋台データが複数あり、それらのデータを1つの設計調書に反映する場合は次の手順で行ってください。
 
(1)設計データを読み込みます。
(2)計算確認を実行します。
(3)[ファイル]−[設計調書データの保存]にて設計調書用の*.abtデータを保存します。
※(1)〜(3)を設計データ数分繰り返します。
 
各橋台用の設計調書データ(*.abt)が作成できましたら、「設計調書」モードで次のように読み込み設計調書を作成してください。
(4)設計調書の「スタイル設定」画面におきまして、次のどちらかのテンプレートを選択してください。
・建設省タイプ(下部工設計調書)
・設計計算結果照査表(設計調書)(案)
(5)「調表作成実行」ボタンを押して、先に保存した設計調書データ(*.abt)を全て指定して読み込んでください。


 
Q20−23. 「震度算出(支承設計)」において、下部構造の剛性がないとエラーが表示された場合には、「橋台の設計」で何をすればよいか。(Ver.12)
A20−23. 下部構造の剛性がない場合は、以下内容を確認してください。
・旧データのファイル(F8W)の場合
 「震度算出(支承設計)」にてF3W形式で保存後、橋台側でF3W形式のファイルを読み込み、再計算後、上書き保存を実行して下さい。
・新データファイルの場合
 「震度算出(支承設計)」の基本条件の慣性力の作用方向と同じ方向になるように「荷重」−「保有耐力法の荷重ケース」画面で照査対象を指定して ください。

 
Q20−24. 震度算出連携時の剛性モデルに翼壁の剛性は含まれるか。(Ver.12)
A20−24. 翼壁の重量や剛性は、剛性モデルに含まれません。

 
Q20−25. 設計震度を算出するのに必要な固有周期を算出することはできるか。(Ver.13)
A20−25. 橋台では、固有周期について算出する機能はございません。
弊社製品「震度算出(支承設計)」等より別途固有周期を算出してください。

 
Q20−26. SD390、SD490の高強度鉄筋を斜引張鉄筋として使うときにせん断耐力の照査において降伏点強度が345(N/mm2)となっているがなぜか。(Ver.14)
A20−26. H24年 道路橋示方書W下部構造編 P.176において、斜引張鉄筋の降伏点の上限値は345(N/mm2)とすると記載されています。

 
Q20−27. 橋台のレベル2震度で躯体土砂となって震度が同じとなってる。躯体はKhc=CsCz.khc0、土砂はkhg=Cz.khg0と違うのではないか。(Ver.14)
A20−27. 「H24年道路橋示方書 X耐震設計編 P.254-255、13.2 橋台基礎の照査に用いる設計水平震度」において、橋台については、躯体及び土砂の設計水平震度にkhAを使用することが記載されております。

 
Q20−28. 橋座の設計における支承の配置で斜角前直と斜角橋軸の違いはなにか。(Ver.14)
A20−28. 斜角前直と斜角橋軸の違いは、抵抗面積の向きの違いとなります。
・斜角前直
 アンカーボルト位置から竪壁前面位置に対して45度の角度の内を抵抗面積とします。
・斜角橋軸
 入力された橋軸方向に対して45度の角度の内を抵抗面積とします。

 
Q20−29. 基礎連動時の流動化を検討する際の土圧を常時土圧としたい場合は、どのように設定すればよいか。(Ver.14)
A20−29. 流動化検討時の土圧については、橋台側のレベル2地震時で検討した地震時土圧のうちkh=0としたときの土圧を考慮します。
よって、常時土圧を適用する場合は、以下の手順にて指定してください。

1.橋台側の「荷重」−「荷重の扱い」画面にて任意土圧を指定します。
2.「荷重」−「任意土圧」画面において、ケース数を3ケースとます。
 ケース1の適用状態を常時とし係数算出ボタンを押して土圧を初期化します。
 ケース2の適用状態を地震時とし係数算出ボタンを押して土圧を初期化します。
 ケース3は、適用状態を地震時とし係数算出ボタンを押した後、土圧係数a,Puに常時の土圧係数、bを0、δに常時の壁面摩擦角を指定します。
3.「荷重」−「許容応力度法荷重ケース」画面に各荷重ケース毎に「D任意土圧」を指定します。地震時ケースは、任意土圧のケース2を選択します。
4.「荷重」−「保有耐力法荷重ケース」画面において、任意土圧にケース3を指定します。
5.杭基礎側の「レベル2基本条件」画面の裏込め土に土圧係数が連動されているのを確認します。
尚、土圧が異なるため、杭基礎側でレベル2地震時と同時に検討はできません。

 
Q20−30. 設計調書出力において、「制御ファイルのアクセス中にエラーが発生しました。[CTRL_DATA]」」が発生する場合はどのようにしたらよいか。(Ver.15)
A20−30. エラーが発生する原因は、レジストリのファイルパスが無効な場合に表示されます。
一度、下記の手順を実行してください。
1.「橋台の設計・3D配筋」をアンインストール後、再インストールを行います。
2.「橋台の設計・3D配筋」をインストールしたフォルダ内のProgフォルダにおいて、「ABD○.exe」(○はバージョン。Ver.15の場合はABD15.exe)を右クリックし「管理者として実行」を行います。

 
Q20−31. 直角段差フーチングで、剛性モデルの部材長が負になる場合はどのような場合か。(Ver.15)
A20−31. 剛性モデル算出時の竪壁の重心位置が剛性モデルの竪壁基部位置で指定した位置より下にある場合に部材長がマイナスとなります。
剛性モデルについては、「考え方」−「竪壁設計」画面の「剛性モデルの竪壁基部位置」の扱いを変更してください。

 
Q20−32. ファイルメニューから開くを選択した後、「指定されたファイルはフォルダ内に存在しません」が表示されファイルを開くことができない場合があるのは何故か。(Ver.15)
A20−32. データのあるフォルダの階層が深い場合に発生いたします(データのあるフォルダ名とファイル名称の合計が250文字程度以上)。
一旦、設計データをデスクトップに移動し、ファイルが読み込み可能かご確認ください。

 
Q20−33. 平成29年道路橋示方書に準拠した製品の設計データを読み込むことは可能か。
A20−33. 平成29年道路橋示方書に準拠した製品のデータを旧基準の製品で読み込むことはできません。
尚、旧基準の設計データを平成29年道路橋示方書に準拠した製品にて読み込むことは可能です。

 
Q20−34. 表示している3Dモデルを、ファイルに保存できるか。
A20−34. メイン画面の3D形状より下記の手順で可能です。
1.メイン画面の3D形状でマウス右クリックを行い、メニューの「エクスポート」−「3DSファイル」を選択します。
2.「名前を付けて保存」画面よりファイルに名前を付けて保存します。

 
Q20−35. 設計調書の出力を有効にするには、どうすればよいか。
A20−35. 「設計調書ライブラリ Ver.2」をインストールする必要があります。
尚、本製品は32bit版になるため、設計調書ライブラリ Ver.2.04.00(32bit版)をインストールしてください。
https://www.forum8.co.jp/download/tyohyo2-down.htm




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