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●xpswmm 総合情報 Vol.3 毎号掲載を予定

 都市化された流域では、上下水道、遊水池などの存在が水の循環をより複雑なものにしています。近年、都市河川をとりまく環境が急激に進むなかで、従来の『河川砂防技術基準(案)』の記述だけでは必ずしも適切に対処できない点が多くみられるようになってきています。都市河川では、その流出機構に下水道施設が大きく寄与する場合があり、その場合には下水道施設の整備状況を反映できるモデルとする必要があります。
 土木学会「水理公式集,平成11年版」や「流出解析モデル利活用マニュアル(雨水対策における流出解析モデルの運用手引き),2006年3月,(財)下水道新技術推進機構」では、流出解析モデルとして『xpswmm』が挙げられています。都市河川においては、洪水氾濫にともなう被害ポテンシャルが高く、降雨状況や破堤についてシナリオを与えて流出解析から水位計算、氾濫解析によるシミュレーションの必要性は大きいと言えます。
 このような状況への対応として、本システム『xpswmm』の活用方法を以下にご紹介いたします。

●ハザードマップ : ソフト対策
 近年は、防災意識の向上や情報開示の観点から、各種ハザードマップが作成・公表されるようになってきています。平成17年の水防法一部改正により、浸水想定区域の指定・公表を行う河川が、洪水予報河川だけでなく、水位周知河川にまで拡大されました。それに伴い、浸水想定区域を含む市町村長は、洪水ハザードマップを用いて洪水予報等の伝達方法や非難場所での必要事項について、住民に周知することが義務付けられ、事実上洪水ハザードマップの作成・公表が義務化されました。この改正とあわせ、浸水想定区域及びハザードマップ調査費用の予算補助制度が設けられており(平成21年まで)、それぞれ作成・公表が進められています。
 この洪水ハザードマップでは、河川の破堤による氾濫や溢水による浸水を対象としていますが、近年、降雨強度50mmを越えるような集中豪雨が多発し、このような短期集中型降雨による内水氾濫の被害が多く発生しています。内水氾濫による浸水被害は、河川の破堤による氾濫や溢水による浸水被害よりも発生頻度が高く、近年は、洪水ハザードマップに加え、内水ハザードマップの作成・公表に取り組んでいる自治体が増えてきています。
 今後は、ハザードマップの内容の更なる充実とともに、それをどう活用し、実被害の軽減につなげていくかという視点からの取り組みが重要性を増していくと考えられます。

▲xpswmmによる想定浸水深の出力

●浸水ビジュアライズ : ソフト対策
 ハザードマップの公表により、日頃の防災意識の向上と、早めの避難行動による減災が期待される一方、非難勧告が発令されたとしても住民が避難しないという実態も指摘されています。ハザードマップは作成することが目的ではなく、住民がハザードマップの存在を認知し、その内容を正しく理解してもらうことで、水害による被害を軽減することが目的になります。したがって、ハザードマップの作成・公表に加え、その認知・理解についても、今後は更なる取り組みが必要となります。また、洪水防御計画の策定にあたっては、洪水を貯留、遊水させるような区域を設定する等、まちづくりと一体となった防災面からの土地利用のあり方について検討が必要となります。
 今後、ハザードマップ作成後に、更に住民向け説明会・講習会などのフォローアップが行われてくることが想定されます。このような状況にいち早く対処するため、弊社ではxpswmmによる解析結果をUC-win/Roadによりビジュアライズする開発を推進しています。

UC-win/Roadによる解析結果
▲ビジュアライズ例1:2D地形図と連動して下水配管を地中から見た様子 ▲ビジュアライズ例2:マンホールから溢水する直前を地下から見た様子 ▲ビジュアライズ例3:マンホールから溢水した直後を地上から見た様子

●ハード対策
 流域面積が小さい中小河川等では波形がシャープであることから、貯留施設等により洪水のピーク流量を低減させる手法が効果的となります。したがって、洪水調節施設を積極的に検討し、河道への負担を軽減することが河川環境面からも重要となります。東京都下水道局では神田川及び善福寺川沿いの中野区から杉並区堀ノ内付近の浸水被害を軽減する下水道管(貯留管、集水管)とポンプ施設とを整備しました。平成19年3月に完成した和田ポンプ施設は、約6.5万m3の排水能力を有します。和田弥生幹線は内径8.5m、延長約2.2kmであり約12万m3の貯水容量があります。
▲和田ポンプ場
  (「東京都下水道局、ニュース東京都の下水道No.207」より)
▲貯留管の入力


 xpswmmの水理モードでは、このような大規模幹線やポンプ施設等の設定が可能であり、これらの施設を考慮した流出抑制効果のシミュレーションが可能です。

xpswmm体験セミナー  詳細

 ●時間 13:30 〜 16:30  ●参加費 無料
   2008年4月17日(木) 、 2008年7月3日(木)
  本会場:フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム  TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催

詳細は、弊社営業窓口まで、ご相談ください。

  
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(Up&Coming '08 早春の号掲載)
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