ユーザー紹介第42回

アジア航測株式会社 仙台支店

アジア航測 株式会社のホームページ
http://www.ajiko.co.jp
 今回ご紹介するユーザー様は、アジア航測株式会社仙台支店です。
▲設計部部長 竹浦様
▲設計部道路計画課課長 青砥様


 同社は1949年(昭和24年)設立以来、東京本社はじめ全国30箇所以上に事業所を展開、営業登録は、航空機使用事業、測量業者登録、建設コンサルタント登録、地質調査業者登録、補償コンサルタント登録、特定労働者派遣など、幅広い事業を推進されています。また最近のトピックスでは、3月1日より、三井物産(株)、中日本航空(株)と共同で、デジタル航空写真の販売会社『デジタル・アース・テクノロジー』を設立し、デジタル処理した最新の航空写真画像データを通信・電力等インフラ関連企業、ナビゲーション関連企業や地図作成会社等に、安価で提供していかれるとの事です。

 今回訪問致しましたアジア航測株式会社仙台支店では、設計部構造課や調査部地質課などで『FRAMEマネージャ』『任意形格子桁の計算』『圧密沈下の計算』など、多数の弊社製品をご愛用頂いております。電子納品や電子調達といった具体的な施策スケジュールが明らかになった建設CALSへの対応にも当社製品『電子納品支援ツール』を積極的に活用していく方針とのことです。庄司技術部長や同課森様からは、実務者としての貴重なご意見、ご要望も頂戴する事ができました。
▲設計部構造課、道路計画課精鋭の皆様

 また、道路計画課では昨年リリースされた景観設計、道路走行シミュレーションプログラム『UC-win/Road』を導入いただき、同社コンサルタント業務の戦略ツールとして活用されています。同課青砥課長は、こういったシミュレーション作成業務は今後益々重要になるだろうとの考えをお持ちです。道路計画において最も重要な「路線選定」は、これまで行政主体のいわゆる「行政指導型」で進められています。しかし「公共事業や政策の意思決定において、住民の意見を広く取り込む」いわゆるPI活動(Public Involvement)の気運が高まりつつある現状を鑑みると、路線選定段階から住民の意見を取り込んでいく「住民参加型」の事業推進が望まれるとのことです。利用者である住民の意思を反映した"道づくり"の重要性を強調されています。走行シミュレーションは、そのための有効なツールとなります。ところが、これまで一業務に約一千万円かかるといわれていた走行シミュレーションモデル作成業務を、路線選定段階で行う事はコスト的にも時間的にも困難であり、どうしてもある程度ルートが決定した後での作成に為らざるを得なかったとのことです。コストパフォーマンスに優れた『UC-win/Road』の導入により、低コストかつ短期間でのモデル作成が可能となり、住民参加型の路線選定を自治体に強くアピールできるようになったとのお言葉を頂きました。同社では、今後このような3Dシミュレーション作成業務を広く公表していく一環として、同社ホームページに実際に業務で作成した『UC-win/Road』による走行画面をアップロードされる予定とのことです。前述の新会社『デジタル・アース・テクノロジー』社で提供されるデジタル航空写真を『UC-win/Road』で利用できるようにとのご要望も頂戴しており、可能になれば更に有効な活用が期待されます。

 今後もアジア航測株式会社の益々のご発展を御祈念申し上げます。又、お忙しい中今回の取材にご協力頂きました設計部竹浦部長、構造課庄司技術部長、同課森様、道路計画課青砥課長、同課冨士野様他皆様に、厚く御礼申し上げます。
▼道路計画課で作成した走行シミュレーション画面

     
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