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Q&A等流・不等流の計算・3DCAD Q&A ('24.09.19)

NEW! 更新内容

Q1−39.段上げの計算は可能か。('24.09.19)

目  次
1.計算 

Q1−1.フルード数、限界水深が手計算と一致しない

Q1−2.任意開断面では、計算可能な水位の上限値はどのように決定されるか

Q1−3.粗度状況の変化を考慮することは可能か

Q1−4.死水域、干渉効果を考慮することが可能か。

Q1−5.基本条件にある「河床高標高」は何を入力すればよいか。

Q1−6.HQ式流下能力のH-Q式グラフの表示方法に、H-QとH-√Qがあるのはなぜか

Q1−7.不等流の計算が収束しなかった場合などに、収束計算の履歴などを見れないか

Q1−8.不等流計算内に等流計算結果が表示され、結果がエラーになっている

Q1−9.基本条件で指定する「フルード数算出時の水深」の選択は、どの結果に影響するか

Q1−10.矩形の側面(鉛直面)の粗度係数だけを変更したい

Q1−11.1つの断面を、高さ位置を変えて複数個所に使いたい

Q1−12.不等流の測点断面に、入力項目「標高の変更量」と「河床高の位置(河床高設定)」があるが、何が違うのか

Q1−13.不等流計算で、「限界水深の算出に失敗した」のメッセージが表示され計算が中断される

Q1−14.フルード数算出時の水深「[流れの面積]÷[水面幅]」と「井田による合成径深Rc」はどのように使い分けるのか

Q1−15.限界水深が正しいかをチェックする方法は

Q1−16.余裕高を算出するが、計算結果の水位で照査しない

Q1−17.土砂混入率にチェックを入れた場合、計算のどの項目に影響するか

Q1−18.同じ等流計算を、複数の断面で行いたい

Q1−19.不等流計算の「橋脚による堰上げ」で収束しない

Q1−20.計算が収束しない主な原因は?

Q1−21.同じ条件の等流計算で、水位から流量を算出した結果と、流量から水位を計算した結果に若干の差が生じる

Q1−22.現況断面と計画断面で不等流計算を行って比較したい

Q1−23.計算式に従って手計算すると、結果値に若干の差が生じる。

Q1−24.平均流速公式のレベル2とレベル2aの違いは何か。

Q1−25.断面高だけを変更したので計算結果に影響はないはずだが誤差が生じる。

Q1−26.計算を実行すると、「計算形状のブロックに考慮できない***があります。」のエラーメッセージが表示され、計算できない。

Q1−27.閉断面で異なる粗度係数を考慮した計算を行いたい。

Q1−28.開断面で、断面高を超える水位で計算を行いたい。

Q1−29.H−Q式の算出に限界水位を含めて計算してほしい。

Q1−30.同じ断面形状なのに余裕高が異なるのはなぜか。

Q1−31.任意開断面で河川の範囲より外側の地形も定義されているので、水の流れる範囲を限定したい。

Q1−32.断面の計算範囲の条件を変更して検討したい。

Q1−33.樹木群、干渉効果を考慮することが可能か。

Q1−34.「土地改良事業計画設計基準 設計『水路工』基準書・技術書 平成26年3月」の図−6.6.2、6.6.3(P.234、P.235)の流れ図に沿って、壁高を算定したい。

Q1−35.逆勾配に対応しているか

Q1−36.等流計算の余裕高が「射流・急流水路」の余裕高として計算されない。

Q1−37.「H−Qの関係を定義することができません」というエラーメッセージが表示される。原因は何か。

Q1−38.動水勾配を確認する方法はあるか。

Q1−39.段上げの計算は可能か。
2.ファイル 

Q2−1.ファイルサイズが大きくなってしまうが、小さくすることが可能か


Q2−2.CSVファイルを読み込むことができない

Q2−3.図面からインポートした際の座標はどのような値か

Q2−4.インポート時の座標スケールを0.001までしか指定できない

Q2−5.図面からインポートした断面形状が1つの断面として認識されない

Q2−6.計算結果の一覧データをExcelなどで確認したい

Q2−7.図面で定義した閉じた図形をインポートすることは可能か

Q2−8.複数の断面をまとめてDXFファイルに出力したい

Q2−9.断面を別ファイルから追加読込したいが、同じ断面名が存在した場合どのように取り込まれるか

Q2−10.複数の断面を定義した図面ファイルをインポートすることは可能か。

Q2−11.「等流の計算」のファイルが読込可能なバージョンかを確認したい。

Q2−12.DXF保存時に河川断面形式で保存される。断面形状のみを保存したい。
3.表示 

Q3−1.入力、出力の数値の桁数を変更することは可能か

Q3−2.結果画面の3次元モデルを拡大表示できない

Q3−3.水位の内側をハッチング表示する/しないを設定したい

Q3−4.断面形状を「河川断面形式」で表示した場合、「水平距離」欄に一部の数値が表示されない

Q3−5.エラー、警告が表示されるが、どの部分を指しているかがわからない。

Q3−6.メイン画面のツリービューに赤色(入力エラー)のアイコンが表示されるが、原因がわからない

Q3−7.メイン画面の「計算確認」ボタンがグレー表示で選択できない

Q3−8.河川砂防技術基準の流速の記号は「U」だが土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」基準書・技術書では「V」である。
製品から出力される記号を変更することは可能か。


Q3−9.縦断勾配の単位は?

Q3−10.座標数の多い任意断面形状の描画に時間がかかる
4.入力 

Q4−1.任意形状の座標をExcelから貼り付けることは可能か

Q4−2.オーバーハング形状を定義したが、形状が灰色で表示されメッセージ「任意座標の最初のX座標が断面の左端となるように定義してください」が表示される

Q4−3.図面からインポートした形状は河川範囲の外側も含んでいる。
河川範囲の外側を無視して計算する方法はあるか。


Q4−4.二連のボックスなど、複数の閉断面を1断面として定義することは可能か

Q4−5.水位と標高の関係はどのようになっているか

Q4−6.任意形状で計算可能な水位の範囲を確認したい

Q4−7.任意形状で、断面の内部に小さなボックス(またはラーメン構造物)が配置された形状を定義することは可能か

Q4−8.エラー「不等流断面の縦断方向座標が不正です」が表示される

Q4−9.粗度係数を複数入力することができない

Q4−10.逆台形の閉断面を定義したい

Q4−11.河川断面形式で表示したモデル図に表示される「水平距離」の値を変更したい

Q4−12.複数の断面に同じ等流計算条件を設定したい

Q4−13.別ファイルに定義したデータを取り込みたい

Q4−14.多くの断面に対して、並び順を変更したい

Q4−15.任意形状で円弧を定義したい。

Q4−16.粗度係数が任意形状の座標ごとに指定できるが、タブ「区間」でも入力が必要となっているのはなぜか

Q4−17.死水域を設定したい

Q4−18.任意開断面の計算範囲を指定するときのX座標がわからない

Q4−19.任意断面形状をインポートした時、開断面にもかかわらず任意閉断面と認識される

Q4−20.任意形状の座標入力で、途中に座標を挿入したい

Q4−21.特殊な形状をした断面を計算したいが、閉じた図形なので任意開断面として定義できない

Q4−22.Ver.8で流路を複数定義できるようになったが、別ファイルで定義した流路を入力中のデータに追加取込みすることは可能か

Q4−23.混合モードで不等流計算を行ったが、これを使ってH-Q式流下能力を作成することができない

Q4−24.選択できない平均流速公式がある

Q4−25.等流計算の縦断勾配に0.0を入力すると入力範囲外になる。

Q4−26.オーバーハングしている面の粗度係数を変えたい。

Q4−27.平均流速公式で「レベル1」を選択した時と、「マニング式」を選択した時で何が異なるのか。

Q4−28.入力画面で任意開断面、または任意閉断面を定義している場合、表示されている断面図の座標のNo.(座標番号)を確認することができるか。

Q4−29.メイン画面の断面図表示オプションのチェックボックスで、「水位」等が選択できない。
5.計算書 

Q5−1.計算書の流下能力グラフの水平軸項目に、流速などを表示したい

Q5−2.計算書の出力枚数を減らしたい

Q5−3.結果出力時に、流速、水深などの記号を変更したい

Q5−4.計算結果を一覧表形式で出力したい

Q5−5.流下能力グラフを大きく出力したい

Q5−6.数値の桁数が大きいため、ページ幅や表の列幅からはみだしてしまう。



 1.計算

Q1−1.

フルード数、限界水深が手計算と一致しない
A1−1. 断面の入力画面「基本条件」の「フルード数算出時の水深」をご確認下さい。

フルード数Frは、Fr = U/√(g・[代表水深]/α)により算出しますが、[代表水深]は「フルード数算出時の水深」の指定に応じて「井田による合成径深Rc」か、「[流れの面積]÷[水面幅]」が使用されます。
この指定は、限界水深にも影響します。(フルード数Frが1.0となる時の水深が限界水深となります。)
建設省河川砂防技術基準(案)同解説 調査編P.119では、[代表水深]として「井田による合成径深Rc」が使用されています。
土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」基準書・技術書 平成26年3月P.202では、「[流れの面積]÷[水面幅]」が使用されています。
    
Q1−2. 任意開断面では、計算可能な水位の上限値はどのように決定されるか
A1−2.
断面の「計算範囲」で指定した水平範囲内の左端座標、右端座標のうち、低い方のY座標が水位の上限値となります。
「計算範囲」で「追加高ΔH」を指定した場合は、この上限値にΔHを追加した高さとなります。
詳細は、ヘルプ「計算理論および照査の方法|任意形状の水位の範囲」をご参照下さい。
水位がこれ以上となる場合は、計算エラーとして処理されます。
    
Q1−3. 粗度状況の変化を考慮することは可能か
A1−3.
可能です。
本製品は「建設省河川砂防技術基準(案)同解説 調査編」に準拠した平均流速公式レベル1、レベル1a、レベル2、レベル2a、レベル3に対応しています。
このうち、レベル1a、レベル2、レベル2a、レベル3では、複数の粗度係数を指定することができます。
    
Q1−4. 死水域、干渉効果を考慮することが可能か
A1−4.
可能です。
本製品は平均流速公式レベル3に対応していますので、死水域および複断面間の流速差による干渉効果を考慮した計算を行うことができます。
なお、本製品では「死水域」を「樹木群」と表現しています。
    
Q1−5. 基本条件にある「河床高標高」は何を入力すればよいか。
A1−5.
水深を計算する場合、「水深=水位標高−河床高標高」として計算します。
通常、「断面最下端」となります。
任意形状などで、断面底面の標高が一定でなく水深の基点となる標高を別途指定したい場合は、直接指定としてください。
    
Q1−6. HQ式流下能力のH-Q式グラフの表示方法に、H-QとH-√Qがあるのはなぜか
A1−6.
H-Qグラフは、横軸を流量Q、縦軸を水位Hとしてグラフを作成します。
このグラフから、流量と水位の相関関係を見ることができます。
一方、H-√Qグラフは、横軸を√Q、縦軸を水位Hとしてグラフを作成します。
H-Q式は、Q=a・(H-b)^2 ですので
√Q = √a・H + √a・b
のように、Hと√Qの一次方程式であらわすことができます。
H-√Qグラフでは、H-Q式により描かれる線が直線となりますので、H-Q式と不等流のH,Q結果の差をわかりやすく表示することができます。
    
Q1−7. 不等流の計算が収束しなかった場合などに、収束計算の履歴などを見れないか
A1−7.
直前の水位が算出されていれば、その水位に対する収束計算の誤差をグラフや表で結果画面に表示することができます。
@不等流の「計算条件」の設定画面の、「収束曲線を作成する」にチェックを入れます。
A「計算確認」ボタンで結果画面を表示すると、タブ「不等流」の中にタブ「収束曲線」が表示されます。
Bこの画面の左上のツリービューの測点断面を選択すると、その測点断面の各水位で不等流の計算誤差がどのように変化したかを見ることができます。
ヘルプ「操作方法|計算確認|不等流|収束曲線」もご参考下さい。
    
Q1−8. 不等流計算内に等流計算結果が表示され、結果がエラーになっている
A1−8.
参考用として、同じ断面、流量で等流水位を表示する目的で等流計算を行います。
計算開始水位、または収束しなかった場合の水位に等流計算を指定していなければ、この等流計算結果は不等流計算に影響しません。
等流計算は、流路の前後の断面位置から算出した縦断勾配を使用しますが、この勾配が0、または負の場合、計算エラーになります。
これを回避する場合は、各測点断面の入力画面で「等流計算時の勾配」を「直接指定」として縦断勾配を直接入力してください。
    
Q1−9. 基本条件で指定する「フルード数算出時の水深」の選択は、どの結果に影響するか
A1−9.
フルード数の値が変化します。
フルード数が変化しますので、限界水位、限界勾配、限界流速も変化します。
この設定は不等流計算でも有効です。
不等流計算では限界水位以上を常流、以下を射流として計算しますので、常流・射流の判断にも影響します。
建設省河川砂防技術基準(案)同解説 調査編P.119では、水深として「井田による合成径深Rc」が使用されています。
土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」基準書・技術書 平成26年3月P.202では、水深として「[流れの面積]÷[水面幅]」が使用されています。
    
Q1−10. 矩形の側面(鉛直面)の粗度係数だけを変更したい
A1−10.
断面形状が、「台形」または「任意形状」の場合に可能です。
平均流速公式を、レベル1a、レベル2、またはレベル3としてください。
台形の場合は、側面、底面ごとの粗度係数を指定することができます。
任意形状の場合は、座標ごとの粗度係数を指定することができます。
※面ごと、または座標ごとの粗度係数を指定しなかった場合(0.000の場合)は、区間で指定した粗度係数で計算します。
    
Q1−11. 1つの断面を、高さ位置を変えて複数個所に使いたい
A1−11.
測点断面一括入力画面で「標高変更量」を指定すると、断面の高さ位置を測点断面ごとに変更することができます。
または、各測点断面の「流路項目」画面で、「断面の標高を変更する」をチェックして「標高の変更量」を指定することでも可能です。
    
Q1−12. 不等流の測点断面に、入力項目「標高の変更量」と「河床高の位置(河床高設定)」があるが、何が違うのか
A1−12.
「標高の変更量」は断面を上下に移動します。これにより上記Q1-11のように1つの断面を高さ位置を変えて複数個所に利用することができます。
「河床高の位置(河床高設定)」は、水深(水位‐河床高)を計算する際の河床高を設定します。断面は移動しません。
    
Q1−13. 不等流計算で、「限界水深の算出に失敗した」のメッセージが表示され計算が中断される
A1−13.
断面の大きさに対して流量が大きい場合に、その流量における限界水深を算出できず、このメッセージが表示されます。
任意形状で発生している場合は、ヘルプ「計算理論および照査の方法|任意形状の水位の範囲」で、計算可能な水位の上限値をご確認ください。
    
Q1−14. フルード数算出時の水深「[流れの面積]÷[水面幅]」と「井田による合成径深Rc」はどのように使い分けるのか
A1−14.
「[流れの面積]÷[水面幅]」は、水理計算で使用されています。
「井田による合成径深Rc」は、「建設省河川砂防技術基準(案)同解説 調査編」で紹介されています。
基準類による明確な規定はありませんが、矩形断面であれば「[流れの面積]÷[水面幅]」がよいと考えます。
    
Q1−15. 限界水深が正しいかをチェックする方法は
A1−15.
限界水深は、フルード数が1.0になる水深です。
フルード数は、ヘルプ「計算理論および照査の方法|フルード数」に示した式で算出されます。
この式に限界水深時の値を代入して、フルード数が1.0になることでチェックすることができます。
    
Q1−16. 余裕高を算出するが、計算結果の水位で照査しない
A1−16.
各断面の水路工基準の設定画面で、「照査」内の「余裕高」にチェックを入れてください。
    
Q1−17. 土砂混入率にチェックを入れた場合、計算のどの項目に影響するか
A1−17.
等流計算の流速が補正されます。これにより流量(流速×流れの面積)も変化します。
補正はワングの式を使います。
詳細はヘルプ「計算理論および照査の方法|等流|土砂混入率」をご覧ください。
    
Q1−18. 同じ等流計算を、複数の断面で行いたい
A1−18.
Ver.6で等流計算条件の一括入力機能を追加しました。
操作方法は、ヘルプ「操作方法|入力|等流|計算条件一括入力」をご覧ください。
    
Q1−19. 不等流計算の「橋脚による堰上げ」で収束しない
A1−19.
水位が断面高を超えていないかご確認ください。
「不等流水位の検索範囲」を「1.00」倍より大きくした場合でも、橋脚の堰上げの計算では水面幅を使用するため、水位が断面高を超えた場合はエラーとしています。
    
Q1−20. 計算が収束しない主な原因は?
A1−20. 以下が考えられます。

@水位が計算範囲(断面高等)より上側になった。
A不等流計算で、常流として収束できない。または、射流として収束できない。
B不等流計算で、隣り合う断面の形状差が大きいため収束位置を見つけられない。
C断面形状に棚(水平に近い面)がある場合、この高さで水面幅が急激に変化するため収束位置を見つけられない。

@の場合は、
ヘルプ「操作方法|入力|計算範囲」に記載した入力項目「追加高ΔH」に大きな値を指定する、または、ヘルプ「操作方法|入力|不等流|計算条件」に記載した入力項目「不等流水位の検索範囲」を断面高の1.01倍以上とする
ことで解が求められますが、断面から水が溢れる状態の水位が求まります。

Cの場合は、平均流速公式を「レベル2」、または「レベル3」とすることで解が求められる可能性があります。
    
Q1−21. 同じ条件の等流計算で、水位から流量を算出した結果と、流量から水位を計算した結果に若干の差が生じる
A1−21.
流量から水位を算出する計算は、平均流速公式が成立する状態を収束計算により求めています。
入力画面「基本条件」の「収束条件|水位算出」で指定された誤差以内に達すれば、それを解とします。
このため、収束結果が表示桁数の境界値付近であれば、同じ条件でも結果に差が生じる可能性があります。
    
Q1−22. 現況断面と計画断面で不等流計算を行って比較したい
A1−22.
Ver.8で、複数の流路に対応しました。
現況断面の流路と、計画断面の流路を定義することで、1つのファイルで2つの不等流計算を行うことができます。
結果画面の流下能力タブでは、異なる流路の流下能力グラフを重ねて表示することも可能です。
    
Q1−23. 計算式に従って手計算すると、結果値に若干の差が生じる。
A1−23.
結果表示や計算書等の各値は有効桁で丸めて表示しておりますが、計算は丸める前の値にて行っています。
そのため手計算の場合誤差が発生する場合がございます。
回避策として、メニュー「オプション|表示項目の設定」のタブ「小数点桁数」で表示桁数を変更することが考えられます。
しかし、表示桁数を大きくした場合、計算書の出力で表の列幅に収まらない、ページ幅に収まらないなどの問題が生じる可能性がございますのであらかじめご了承ください。
    
Q1−24. 平均流速公式のレベル2とレベル2aの違いは何か。
A1−24.
レベル2aは1つの粗度係数しか考慮することができません。
複数の粗度係数を考慮する場合は、レベル1a、レベル2、レベル3の平均流速公式を使用する必要があります。

平均流速公式は、「建設省河川砂防技術基準(案)同解説 調査編 山海堂 平成19年7月改訂版」を参考としています。
この資料のP110〜111に、平均流速公式レベル2aの説明があり、以下のように記載されています。
「複断面的な断面形状を持つものの,潤辺内の粗度係数が一定という値をとる場合に成立するものである.井田による合成径深Rcを用いることにより,複断面的な河道でありながら単断面と同じ形の抵抗則を適用できることに本手法の特徴がある.」
    
Q1−25. 断面高だけを変更したので計算結果に影響はないはずだが誤差が生じる。
A1−25.
誤差を小さくするために、入力画面「基本条件」の「収束条件|水位算出|誤差」の値を十分小さい値に設定してください。
水位計算は収束計算を行います。
収束計算は、入力画面「基本条件」で指定した水位分割数を使って、指定した誤差値以下となるまで繰り返します。
断面高の変化により水位分割位置が変化して、計算結果に誤差が生じる場合があります。
    
Q1−26. 計算を実行すると、「計算形状のブロックに考慮できない***があります。」のエラーメッセージが表示され、計算できない。
A1−26.
任意開断面、および任意閉断面で定義した線分が重なっていたり、交差している可能性があります。
計算できない例を、ヘルプ「操作方法|入力|形状寸法」の「閉断面|任意閉断面」、「開断面|任意開断面」のページに記載しています。
    
Q1−27. 閉断面で異なる粗度係数を考慮した計算を行いたい。
A1−27.
Ver.9で、任意閉断面の平均流速公式レベル1aの計算に対応しました。
任意閉断面でモデルを定義して、平均流速公式に「レベル1a」を選択すると、座標ごとに粗度係数を指定することができます。
    
Q1−28. 開断面で、断面高を超える水位で計算を行いたい。
A1−28.
Ver.9で、開断面の計算範囲に「追加高」を指定できるようにしました。
断面形状の入力画面にあるタブ「計算範囲」で「追加高ΔH」を入力することにより、断面高を超えた水位の等流、不等流計算を行うことができます。
計算方法の詳細は、ヘルプ「計算理論および照査の方法|開断面の断面範囲を超えた水位の計算方法」をご覧ください。
    
Q1−29. H−Q式の算出に限界水位を含めて計算してほしい。
A1−29. Ver.9で、メイン画面のタブ「不等流|HQ式流下能力」にチェックボックス「限界水位を常にHQ式に考慮する」を追加しました。
ここにチェックを入れることで、限界水位がある場合はそれを含めてH-Q式を算出します。
    
Q1−30. 同じ断面形状なのに余裕高が異なるのはなぜか。
A1−30. 余裕高の計算方法が「α・d+β・hv+hw」の場合、水深dや速度水頭hvにより余裕高が変化します。
計算方法を射流・急流水路の計算式とした使用した場合も、流速や水深により変化します。
    
Q1−31. 任意開断面で河川の範囲より外側の地形も定義されているので、水の流れる範囲を限定したい。
A1−31. 断面形状の入力画面の「計算範囲」タブで、「指定方法」を「水平」として、水の流れる範囲の左側X座標、右側X座標を入力してください。
    
Q1−32. 断面の計算範囲の条件を変更して検討したい。
A1−32. メニュー「計算範囲|計算範囲の編集」で計算範囲ケースを複数作成すると、各断面の計算範囲を複数設定することができます。
計算範囲ケースを複数作成した場合、等流計算では任意形状断面の計算条件ごとに計算範囲ケースを選択します。
不等流計算では、不等流計算ケースの各測点断面ごとに計算範囲ケースを選択します。
    
Q1−33. 樹木群、干渉効果を考慮することが可能か。
A1−33. 平均流速公式レベル3で、樹木群の定義が可能で、流速差による干渉効果を考慮した計算を行います。
    
Q1−34. 「土地改良事業計画設計基準 設計『水路工』基準書・技術書 平成26年3月」の図−6.6.2、6.6.3(P.234、P.235)の流れ図に沿って、壁高を算定したい。
A1−34. Ver.10で対応しました。
    
Q1−35. 逆勾配に対応しているか
A1−35. 不等流計算では、水頭の釣合いにより計算を行うため、逆勾配の流路でも計算可能です。
    
Q1−36. 等流計算の余裕高が「射流・急流水路」の余裕高として計算されない。
A1−36. 水路工基準設定画面のタブ「射流・急流水路」の「適用条件|等流計算」にチェックを入れてください。
このとき、「縦断勾配が***以上」を入力する必要があります。
縦断勾配が***(入力値)以上の時、「射流・急流水路」の余裕高を計算します。
    
Q1−37. 「H−Qの関係を定義することができません」というエラーメッセージが表示される。原因は何か。
A1−37. HQ式は、各測点断面について、不等流計算の複数ケースの結果から得られた(水位,流量)の関係から定義します。
詳しくは、ヘルプ「計算理論および照査の方法|不等流|HQ式流下能力」をご確認ください。
定義できない原因として、以下考えられます。
  • 計算ケース数が1ケースしかない。
  • 複数ケースのうち、HQ式に考慮できるケース数が1ケースしかない。
    ※計算エラーのケースはHQ式に含めません。
    ※限界水位、等流水位をHQ式に含めるかはHQ式の条件として設定します。
  • HQ式に考慮できるケースの、流量が全て同じ値である。
  • HQ式に考慮できるケースの、水位が全て同じ値である。
    
Q1−38. 動水勾配を確認する方法はあるか。
A1−38. サンプルデータ「不等流計算例8.F9Y」は、動水勾配線として計算しているため、動水勾配を確認することができます。
また、常流の不等流計算として計算を実行すると、閉断面で水位が断面高を超えた場合に水位を動水勾配線として計算しています。
計算結果画面にて計算ケースの測点ごとに以下のメッセージを警告として表示するようにしています。
======
満流水位を超えたため動水勾配線の位置を算出しました。
======
    
Q1−39. 段上げの計算は可能か。
A1−39. 可能です。
「土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計『水路工』 平成26年3月」P.221の「C水路底の段上げ」の「段による損失水頭」を考慮して不等流計算を行うことができます。
入力画面「流路項目」の「流路の項目」で「水路工:段上げ(開水路)」を選択してください。
 2.ファイル

Q2−1.

ファイルサイズが大きくなってしまうが、小さくすることが可能か
A2−1.
等流計算は結果保存されます。これをクリアすることでファイルサイズを小さくできる可能性があります。
メニューの「計算実行|結果のクリア」を実行後、保存を実行してください。
    
Q2−2. CSVファイルを読み込むことができない
A2−2.
CSVファイルは、「河川定期縦横断データ作成ガイドライン 平成20年5月 国土交通省河川局」のP13で示されている「横断測量成果の数値データの様式」形式で取り込みます。
 @1行目を断面データとして取り込み、カンマ(,)で区切られた7列目の値を座標数として認識します。
 A2行目以降を断面の座標データとして取り込み、2列目をx座標、3列目をy座標と認識します。
    
Q2−3. 図面からインポートした際の座標はどのような値か
A2−3.
図面データから読み取った座標値です。
断面データの線分が河川の座標で入力されていれば河川の座標で読み込みますが、用紙位置の座標で入力されていればその座標値になります。
インポート時に、座標を移動したりスケールを変更したりすることが可能です。
操作方法はヘルプ「操作方法|インポート/エクスポート|インポート|インポート形状の編集」ページの「B座標変換」をご覧ください。
    
Q2−4. インポート時の座標スケールを0.001までしか指定できない
A2−4.
下記の手順で指定小数点桁数を変更することが可能です。
@メニュー「オプション|表示項目の設定」を選択して、画面「表示項目の設定」を開きます。
Aタブ「小数点桁数」で「座標(m)」の桁数を「4」以上に変更して「確定」します。
Bメニュー「ファイル|インポート」でファイルを開きます。
Cヘルプ「操作方法|インポート/エクスポート|インポート|インポート形状の編集」に示されているボタン「座標変換」で、
 各断面(レイヤー)のX座標、Y座標のスケールの小数点桁数がAで指定した桁数になります。
    
Q2−5. 図面からインポートした断面形状が1つの断面として認識されない
A2−5.
原因として下記の2つが考えられます。

@CAD上で、同じレイヤーにない直線は同一断面とみなすことができません。
Aまた、同じレイヤーに定義されていても、直線端部の座標が一致していない場合は、異なる断面として読み込みます。

Aの場合、インポート画面の「連続線と見なす距離を変更して再読み込み」(Ver.6の追加機能)により1つの断面として取り込める可能性があります。
連続線と見なす線分端部間の距離を大きくすることで、一致しない直線の端部を結合して読み込みます。

詳細は、ヘルプ「操作方法|インポート/エクスポート|インポート|インポート形状の編集」をご覧ください。
    
Q2−6. 計算結果の一覧データをExcelなどで確認したい
A2−6.
メニュー「ファイル|テキストファイル保存」で、計算結果をcsv形式などのテキストファイルに保存することができます。

詳細は、ヘルプ「操作方法|テキストファイル保存」でご確認ください。
    
Q2−7. 図面で定義した閉じた図形をインポートすることは可能か
A2−7.
Ver.7で可能となりました。

インポート時に閉じた図形か否かを自動判断し、閉じた図形の場合は任意閉断面として、開いた図形の場合は任意開断面として読込みます。
ただし、インポートできる要素は直線、連続線に限定されます。これ以外の円弧、円等の要素は読込むことができません。
    
Q2−8. 複数の断面をまとめてDXFファイルに出力したい
A2−8.
メニューの「ファイル|全断面一括DXFエクスポート」で、定義中の断面をまとめてDXFファイルに出力することができます。
このコマンドで開く設定画面で、出力する断面を選択し、出力ファイル名を指定して下さい。
    
Q2−9. 断面を別ファイルから追加読込したいが、同じ断面名が存在した場合どのように取り込まれるか
A2−9.
追加読込画面で、同じ断面名の取扱いを選択することができます。
 ・「名前を変更して追加読込み(断面名を直接指定)」を選択した場合、取込み後の断面名を入力して取り込みます。断面名が重複する場合はエラーメッセージを表示します。
 ・「名前を変更して追加読込み(断面名を自動変更)」を選択した場合、重複する断面名は、取込み後に(1)、(2)等の添え字をプログラム側で自動的に追加して取り込みます。
 ・「既存断面を使用」を選択した場合、名前が重複しない断面のみ取込みます。
    
Q2−10. 複数の断面を定義した図面ファイルをインポートすることは可能か。
A2−10.
連続線毎に1断面としてインポートしますので可能です。図面に定義した座標と不等流計算時の座標が異なる場合は、インポート画面の座標変換機能で読込座標を変換することができます。
詳細は、ヘルプ「操作方法|インポート/エクスポート|インポート|インポート形状の編集」ページの「B座標変換」をご覧ください。
    
Q2−11. 「等流の計算」のファイルが読込可能なバージョンかを確認したい。
A2−11.
「ファイルを開く」画面で、読み込もうとしている「等流の計算」のファイル(*.F9L)を選択すると、「ファイル情報」内に「ファイルバージョン」が表示されます。
このファイルバージョンが、ご使用中の「等流・不等流の計算・3DCAD」のファイルバージョン以下であれば読込可能です。
ご使用中の「等流・不等流の計算・3DCAD」のファイルバージョンは、メニュー「ファイル|名前を付けて保存」で開く画面の「ファイル情報」で確認することができます。
    
Q2−12. DXF保存時に河川断面形式で保存される。断面形状のみを保存したい。
A2−12. DXF保存機能は、画面に表示中の状態を保存します。
メイン画面から保存する場合は、メイン画面の「河川断面形式」のチェックを外してください。
寸法線を排除するには、「断面寸法」のチェックを外してください。
 3.表示

Q3−1.

入力、出力の数値の桁数を変更することは可能か
A3−1.
可能です。
メニュー「オプション|表示項目の設定」のタブ「小数点桁数」で、該当する値の桁数を指定して下さい。
ただし桁数を大きくした場合、結果画面、計算書で数値を範囲内に表示できなくなる場合がありますので予めご了承下さい。
ここで指定した値はレジストリに保存されますので、次回起動時も有効となります。
    
Q3−2. 結果画面の3次元モデルを拡大表示できない
A3−2.
結果画面のタブ「3次元表示」の右クリックメニューで「拡大」を行うことが可能ですが、
データ量が多い場合や断面のサイズが大きいモデルでは描画に時間がかかってしまう場合があります。
断面サイズが大きいことが原因であれば、画面左の「スケール」の値をX,Y,Zとも小さく(0.01など)設定することで描画速度が向上しますのでお試しください。
    
Q3−3. 水位の内側をハッチング表示する/しないを設定したい
A3−3.
メニュー「オプション|表示項目の設定」画面のタブ「表示・描画色|等流・不等流共通」の「水位内をハッチング」のチェックをOn/Offすることで設定可能です。
※ハッチング表示は任意形状の計算書出力、画面表示のみ可能です。
※DXF出力時はハッチングすることはできません。
※拡大表示した場合に枠外部分をカットする機能は用意しておりません。
    
Q3−4. 断面形状を「河川断面形式」で表示した場合、「水平距離」欄に一部の数値が表示されない
A3−4.
座標が密集する場合、重複する文字の表示を省略しています。
重複時に表示/非表示を設定する機能は用意しておりません。ご了承ください。
画面表示であれば、拡大表示により重複を回避することで「水平距離」を表示することができます。
    
Q3−5. エラー、警告が表示されるが、どの部分を指しているかがわからない。
A3−5. 計算実行時に、「計算エラー/警告」画面で表示された場合は、エラー/警告リストを選択し「該当断面を表示」ボタンをクリックすることでその入力箇所にカーソルが移動します。
結果画面の下側に表示されたエラー/警告は、リストの項目をダブルクリックすると、エラーが発生している箇所にジャンプします。
    
Q3−6. メイン画面のツリービューに赤色(入力エラー)のアイコンが表示されるが、原因がわからない
A3−6.
入力に問題がある場合、ツリービューのアイコンが赤く表示されます。
この状態でメイン画面の「計算確認」ボタンをクリックすると、画面「計算エラー/警告」が開きエラーメッセージのリストが表示されます。
このエラー項目をマウスで選択して、ボタン「該当断面を表示」をクリックすると、その入力箇所にフォーカスが移動します。
    
Q3−7. メイン画面の「計算確認」ボタンがグレー表示で選択できない
A3−7.
等流、または不等流の計算条件が1つも定義されていない場合は、にグレー表示としています。
計算条件を1つ以上定義することで、選択可能になります。
    
Q3−8. 河川砂防技術基準の流速の記号は「U」だが土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」基準書・技術書では「V」である。
製品から出力される記号を変更することは可能か。
A3−8.
Ver.7で、記号の任意設定機能を追加しました。
水路工基準書の記号に変更する場合、メニューの「オプション|記号の設定」で開く画面のボタン『土地改良事業計画設計基準「水路工」』をクリックしてください。
    
Q3−9. 縦断勾配の単位は?
A3−9.
Ver.7で、縦断勾配の表記方法を選択することが可能になりました。
小数、分数、%(パーセント)、‰(パーミル)から選択することができます。
等流計算では、各断面の基本条件画面にある「勾配の表記方法」で選択します。
不等流計算では、メイン画面のタブ「不等流」内の「縦断勾配」で選択します。
    
Q3−10. 座標数の多い任意断面形状の描画に時間がかかる
A3−10.
Ver.8で、描画速度の改善を行いました。
Ver.7までをお使いの方は、最新版にすることで描画速度を改善することができます。
 4.入力

Q4−1.

任意形状の座標をExcelから貼り付けることは可能か
A4−1.
はい。
クリップボードを使って、Excelなどからデータを貼り付けることが可能です。
操作方法は、製品ヘルプ「操作方法|基本操作|表入力の操作」の「■クリップボードのデータを貼り付ける」をご覧ください。
    
Q4−2. オーバーハング形状を定義したが、形状が灰色で表示されメッセージ「任意座標の最初のX座標が断面の左端となるように定義してください」が表示される
A4−2.
任意形状の1行目の座標が、必ず図形の左端(X座標が最小値)となるように定義してください。
また、最後の行の座標が、必ず図形の右端(X座標が最大値)となるように定義してください。
    
Q4−3. 図面からインポートした形状は河川範囲の外側も含んでいる。
河川範囲の外側を無視して計算する方法はあるか。
A4−3. 任意開断面の場合は、タブ「計算範囲」で計算範囲を設定することが可能です。
「指定方法」を「水平」または「水平鉛直」として、「左側X」座標と「右側X」座標を指定すると、このX座標範囲から外側を無視して計算します。
この入力は、「断面一括入力」画面のタブ「計算範囲(任意形状)」にも用意しています。複数の断面を表形式で範囲指定することができます。

なお、鉛直方向の範囲指定を行うと、河川断面の高さを超えた水位(水が溢れる状態の水位)でも計算を行います。
断面高を超えた水位の計算方法は、ヘルプ「計算理論および照査の方法|開断面の断面範囲を超えた水位の計算方法」をご覧ください。
    
Q4−4. 二連のボックスなど、複数の閉断面を1断面として定義することは可能か
A4−4.
申し訳ございませんが、複数の形状を1つの断面として定義することはできません。
    
Q4−5. 水位と標高の関係はどのようになっているか
A4−5.
水位はY座標の値です。
任意形状でY座標を標高値で入力していれば、水位は標高値になります。
任意形状以外の場合は、形状寸法の入力値に「底面標高」を用意していますので、ここに底面の標高値を入力すれば、水位は標高値になります。
また、不等流計算の場合は「標高変更量」により各測点断面ごとの標高位置を変更することができます。
※「標高変更量」は、製品ヘルプの「入力|不等流|流路項目」|測点断面の一括入力」等をご覧ください。
    
Q4−6. 任意形状で計算可能な水位の範囲を確認したい
A4−6.
任意形状は、ヘルプ「計算理論および照査の方法|任意形状の水位の範囲」で示される水位の上限値が自動的に設定されます。
入力中の任意形状について確認するには、メイン画面のツリービュー(断面の入力画面)から「断面形状(任意形状)」を選択し、メイン画面右下に表示されるタブ「計算範囲」を表示すると計算可能な範囲がハッチング表示されます。
※不等流計算では計算条件「不等流水位の検索範囲」によりこの範囲を超えて計算を続行させることが可能です。詳細はヘルプ「操作方法|入力|不等流|計算条件」の「・不等流水位の検索範囲」をご覧ください。
    
Q4−7. 任意形状で、断面の内部に小さなボックス(またはラーメン構造物)が配置された形状を定義することは可能か
A4−7.
申し訳ございませんが、定義することはできません。
任意形状は一筆書きで表現できる形状に限定されます。ボックスの場合、内部の閉断面を定義することができません。
    
Q4−8. エラー「不等流断面の縦断方向座標が不正です」が表示される
A4−8.
流路の断面の並びが折り返されている場合に表示します。
測点断面の縦断距離は、累計距離を入力してください。

20m間隔で4つの断面を並べる場合は、例えば0mを起点とする場合、縦断距離を0m、20m、40m、60mと入力します。
    
Q4−9. 粗度係数を複数入力することができない
A4−9.
複数の粗度係数を指定する場合は、平均流速公式をレベル1a、レベル2またはレベル3としてください。
    
Q4−10. 逆台形の閉断面を定義したい
A4−10.
Ver.6から、ボックス断面の側面が傾斜した形状の定義が可能になりました。
断面「角ハンチボックス」を作成し、ハンチ寸法を0mとして、上端幅、下端幅に該当する寸法値を入力してください。
    
Q4−11. 河川断面形式で表示したモデル図に表示される「水平距離」の値を変更したい
A4−11.
任意形状の場合は、X座標が「水平距離」になります。
これ以外の場合は、寸法値「中心X座標」または「左端X座標」により変更することができます。
    
Q4−12. 複数の断面に同じ等流計算条件を設定したい
A4−12.
Ver.6改定時に、等流計算の一括入力機能を追加しました。
断面ツリービューの計算条件一括定義ボタンで、指定した断面に同じ計算条件を設定することが可能です。

詳細はヘルプ「操作方法|入力|等流|計算条件一括入力」をご覧ください。
    
Q4−13. 別ファイルに定義したデータを取り込みたい
A4−13.
メニュー「ファイル|断面の追加読込」により、断面形状や等流計算条件を、現在の入力に追加して読み込むことができます。
不等流の流路、計算条件等は、改めて入力していただく必要がございます。
    
Q4−14. 多くの断面に対して、並び順を変更したい
A4−14.
Ver.7で断面、および不等流流路の一括並び替え機能を追加しました。
メイン画面の断面ツリーまたは不等流流路項目リストの上にあるツールバーの上下矢印のボタンで並び替えを実行することができます。
この画面では、各断面、または流路項目の並び替え後の順番(数字)を入力します。
    
Q4−15. 任意形状で円弧を定義したい。
A4−15. Ver.10で任意開断面、任意閉断面のR付形状に対応しました。
    
Q4−16. 粗度係数が任意形状の座標ごとに指定できるが、タブ「区間」でも入力が必要となっているのはなぜか
A4−16. 座標nに指定する粗度係数の入力値が0.0のとき、座標n〜n+1間の粗度係数は「区間」で指定した値を使用します。
座標nに指定する粗度係数の入力値を0.0より大きい値としたとき、座標n〜n+1間の粗度係数はこの値(座標nに入力した粗度係数)を使用します。
座標ごとの粗度係数を指定した場合、区間ごとに合成粗度係数を計算して計算に適用します。
入力の仕様上、「区間」の粗度係数を使用しない場合であっても、「区間」の粗度係数には0.0より大きい値を指定する必要があります。
ご了承ください。
    
Q4−17. 死水域を設定したい
A4−17.
平均流速公式レベル3では死水域を設定することができますが、計算に必要なパラメータも多くなります。
平均流速公式レベル3以外で計算する場合は、任意形状で定義して、死水域を除いた形状を断面として登録することになるかと存じます。
    
Q4−18. 任意開断面の計算範囲を指定するときのX座標がわからない
A4−18.
メイン画面に表示される断面図の表示オプションで「河川断面形式」にチェックを入れると、図の下側に「水平距離」が表示されます。
「水平距離」はX座標ですので、これを参考に指定して下さい。
    
Q4−19. 意断面形状をインポートした時、開断面にもかかわらず任意閉断面と認識される
A4−19.
線が交差するなど、図形として認識できない場合、任意閉断面として取り込まれる場合があります。
任意開断面の制限につきましては、ヘルプ「操作方法|入力|形状寸法|開断面|任意開断面」をご覧ください。
    
Q4−20. 任意形状の座標入力で、途中に座標を挿入したい
A4−20.
挿入する行にカーソルを移動して、キーボードのInsertキーを押してください。
座標を削除する場合は、Deleteキーを押してください。
    
Q4−21. 特殊な形状をした断面を計算したいが、閉じた図形なので任意開断面として定義できない
A4−21.
Ver.7で任意閉断面に対応しました。
画面「断面追加」で「任意閉断面」を選択して、形状の座標値を直接入力してください。
    
Q4−22. Ver.8で流路を複数定義できるようになったが、別ファイルで定義した流路を入力中のデータに追加取込みすることは可能か
A4−22.
可能です。
メイン画面のメニュー「ファイル|追加読込み」の機能に、流路の指定機能を追加しました。
流路の断面は、既存の断面を使用するか、新しく取り込むかを選択することができます。
    
Q4−23. 混合モードで不等流計算を行ったが、これを使ってH-Q式流下能力を作成することができない
A4−23.
H-Q式流下能力計算機能は、「混合」の計算条件には対応しておりません。
H-Q式は水位Hと流量Qの間に相関関係があることが前提となりますので、不等流計算式が同じ種類(常流のみ、または射流のみ)の結果を抽出してH-Q式を作成する仕様としています。
ご了承ください。
    
Q4−24. 選択できない平均流速公式がある
A4−24.
閉断面、および放物線断面はマニング式、およびクッター式のみの対応となります。
これ以外の開断面は、全ての平均流速公式に対応します。
詳細は、ヘルプ「計算理論および照査の方法|断面特性|断面と平均流速公式の対応」をご覧ください。
    
Q4−25. 等流計算の縦断勾配に0.0を入力すると入力範囲外になる。
A4−25.
縦断勾配=0.0の場合は、計算上、水位や流量にかかわらず流速は0m/sになります。
このため、指定した水位における流量や、指定した流量における水位を求めることができません。
この件については、計算上、対応できないことをご了承いただきたいと存じます。
    
Q4−26. オーバーハングしている面の粗度係数を変えたい。
A4−26.
任意開断面で平均流速公式「レベル1a」、「レベル2」、「レベル3」を選択すると、座標ごとに粗度係数を指定することができますので、この機能をご利用ください。
    
Q4−27. 平均流速公式で「レベル1」を選択した時と、「マニング式」を選択した時で何が異なるのか。
A4−27.
計算式、計算結果は同じです。
計算書、結果画面に出力される計算式名が異なります。
    
Q4−28. 入力画面で任意開断面、または任意閉断面を定義している場合、表示されている断面図の座標のNo.(座標番号)を確認することができるか。
A4−28.
図の表示項目の「断面寸法」にチェックを入れると、座標ごとに○印が表示されます。
○印をマウスで選択すると、入力シートの該当No.にカーソルが移動します。
    
Q4−29. メイン画面の断面図表示オプションのチェックボックスで、「水位」等が選択できない。
A4−29. 「水位」は計算結果の水位を表示します。
表示中の画面が「基本条件」や「断面形状」等、計算結果を持たない場合は選択不能としています。
これ以外の表示オプションも、表示中の画面情報で表示可能なものだけを選択可能としています。

「計算条件(限界水位/流速/勾配)」等、結果を特定できる画面で選択可能になります。
水位は、計算が正常終了した場合に表示されます。
 5.計算書

Q5−1.

計算書の流下能力グラフの水平軸項目に、流速などを表示したい
A5−1.
Ver.5より、流下能力グラフの水平軸項目の選択肢を拡張しました。
「計算書出力オプション」画面の各グラフ用オプション内にあるボタン「X軸項目...」で表示したい項目を選択してください。
最大4項目まで選択可能です。
    
Q5−2. 計算書の出力枚数を減らしたい
A5−2.
計算書出力オプション画面で、必要最小限の項目のみ選択してください。
等流計算は、タブ「等流」で、
・等流断面で、出力する断面のみチェックを入れてください。
・等流計算結果のみ出力したい場合は、「結果概要|一覧表」のみチェックを入れてください。

不等流計算は、タブ「不等流」で、
・出力する計算区間のみチェックを入れてください。
・不等流計算結果のみ出力したい場合は、「計算結果」の「結果リスト」のみチェックを入れてください。

 水位図も出力したい場合は、「計算結果」の「水位図結果リスト」のみチェックを入れてください。

入力データの出力で、任意形状の座標が多くある場合は、「任意形状座標を複数列で出力」にチェックを入れるとページ数を削減できます。
    
Q5−3. 結果出力時に、流速、水深などの記号を変更したい
A5−3.
Ver.7で記号の任意設定機能を追加しました。
メニュー「オプション|記号の設定」で、一部の記号を任意に変更することができます。
    
Q5−4. 計算結果を一覧表形式で出力したい
A5−4.
Ver.7で、計算書の計算一覧表出力機能を追加しました。
メイン画面の「処理モードの選択」のボタン「結果一覧表」で出力することができます。
    
Q5−5. 流下能力グラフを大きく出力したい
A5−5.
Ver.8で、計算書出力画面の「その他|流下能力グラフの高さ」を追加しました。
流下能力グラフの水平軸項目を除くグラフ描画範囲の高さを行数で指定します。
ここで大きな行数を指定することで、グラフの描画範囲が大きくなります。
    
Q5−6. 数値の桁数が大きいため、ページ幅や表の列幅からはみだしてしまう。
A5−6. メニュー「オプション|表示項目の設定|小数点桁数」で、桁数を大きく設定していることが考えられます。
この設定画面のボタン「デフォルトに戻す」をクリックして、初期値に戻した状態で出力をご確認ください。






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