Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

instagram - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais | Europe

Support Topics
サポートトピックス・CAD / UC-1シリーズ 保守・サポートサービス関連情報
深礎フレームの設計・3D配筋のなぜ? 解決フォーラム
レベル2地震時の降伏判定について

深礎基礎の降伏判定は、「斜面上の深礎基礎設計施工便覧 平成24年4月」では、『基礎の全体挙動における荷重−変位関係の中で、上部構造の慣性力の作用位置での水平変位が急増し始めるとき』としています。具体的にはどのように判定し、本製品ではどのように操作するのかご説明いたします。なお、本内容は、あくまでも考え方の一例ですので、最終的には設計者判断となりますことをご了承ください。

 水平変位急増点

本製品では、解析結果から得られる作用格点位置の水平変位及び回転角と、作用格点から上部構造慣性力作用位置までの高さyUから、上部構造慣性力作用位置の水平変位を算定しています。

レベル2地震時解析後に、変位曲線図(図1)を作成します。
水平震度0.8以降からグラフが折れている(赤丸部分)箇所は、荷重増加に対する水平変位の増加が大きく変化している位置で、変位急増点となります。ただし、このグラフでは、どのあたりを降伏震度としてよいかはっきりしません。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲図1 変位曲線図
 logP-logS法

本製品では、logP-logS法(水平変位を対数で表示する片対数)によるグラフを表示できます(図2)。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲図2 logP-logS法

図2は、図1と同じデータを使っていますが、図1と比べて折れ点位置が明確になっているのが分かります。

 降伏震度の求め方

図3のように曲線に沿って2本の直線を引き、2本の直線の交点が降伏震度となります。

レベル2地震時解析後に、logP-logS法による変位急増点を表示しますが、図3までは行っておりません。現在は、荷重増分の各ステップの1つ前と1つ次の変位の変化率を算定し、最大変化率となる位置を変位急増点としています(図4-A)。

この方法では、最大変化点(図4-B)はわかりますが、一点の変化は小さくても複数点で連続変化する場合(図4-C)を見つけることはできません。このような場合、複数点の変化をまとめて最大値を判定する必要がありますが、何点までが適切であるのかという課題があり実現できていませんので、現在のlogP-logS法による変位急増点は、参考値としてお考えください。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲図3 降伏震度の求め方

また、最急変点は、計算した範囲内から探しますので、計算範囲外に最急変点がある場合では、真の最急変点を判定できません(図5)。このような場合、設計荷重より大きな荷重を使って解析を行う事で判定できる場合があります。求まった最急変点は、設計荷重を超えた点のため、「設計荷重内には変位急増点は無い」と判断する目安となるのではないでしょうか。
なお、変位急増点より先に、杭体の全降伏など、降伏の目安となる事象が発生する場合は、そちらを降伏震度とします。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲図4 最大変化率点と降伏点との違い
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲図5 設計荷重範囲外に急変点がある場合
 
 


前ページ
  
インデックス
  
次ページ
(Up&Coming '17 春の号掲載)
戻る
Up&Coming

FORUM8


お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
若鈴コンサルタンツ株式会社 計画事業部
名古屋大学 情報学研究科 心理・認知科学専攻 認知科学講座 川合研究室
合同会社 KUSAMA DIGITAL WORKS
[ イベントプレビュー ]
ミラノサローネ2024出展






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24
Geo Engineer's Studio Ver.3
Allplan 2024
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.4
UC-1・UC-1 Cloud 統合版 BOXカルバート

キャンペーン実施中
レジリエンスアワード特別賞受賞記念
ライセンス同時購入
F8NFTSリリース
Shade3D・F8VPS 20%OFF

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
5/8  ウェルポイント、
  地盤改良の設計計算体験
5/9  UAVプラグイン・VR体験
5/10  F8VPS体験
5/14  スイート積算体験

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション