Virtual Design World Cup 第4回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド
受賞作品・審査結果 ('14.11.25)
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The 4th Virtual Design World Cup
第4回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド
〜 BIM/CIMとVRを駆使して先進の建築土木デザインをクラウドで競う! 〜
Theme 2014
“Sustainable Olympic Town in Tokyo Bay 2020” 2020年東京オリンピックを契機に発展する新木場・辰巳地域
本コンテストは、BIM/CIMおよびVRの活用により、先進的な建築、橋梁、都市、ランドスケープのデザインを行なう学生を対象とした国際コンペティションです。課題とするテーマを具体的に示し、作品のデザイン性、アイデアの先進性やユニークさなどを競います。テーマに対して計画、設計、シミュレーションなどを実施し、総合的なデザインをVRデータで表現した作品を審査委員会が評価します。
作品制作にあたっては、ワークショップでの講演やソフトウェアの体験セミナー、技術セミナーが予定されており、学生のソフトウェア活用をサポートします。最終作品は、スクリプト(自動プレゼンテーション)を設定した「VRデータ」、フォーラムエイトが提供するソフトウェアによる「作成データ」、「コンセプトポスター」(A1横サイズ/PDF形式)による応募とします。
フォーラムエイトのBIM/CIMツールとVRを活用し、このコンペティションを優れた作品制作および技術研鑽の機会としていただきたいと考えています。BIM/CIM活用の観点から、異なる分野を専門とするメンバー同士でチームを作り、協働作業を行うことも奨励します。
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Virtual Design World Cup(VDWC) 第4回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド(主催:VDWC実行委員会)のエントリー総数は36チーム(日本15、海外21)、うち15チーム(日本10、海外5)がノミネート。2014年11月21日、品川インターシティホールに於いて、最終公開審査を経て1つのワールドカップ賞、1つの優秀賞及び4つの審査員特別賞が決定いたしました。
ワールドカップ賞(最優秀賞) 賞金30万円!
■ 作品応募賞(Participation Prize) |
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規定のとおり応募されたすべての作品に対し、作品応募賞賞状が贈られます。
(応募内容に不足や規準に適合しないものがある場合は、対象外となります) |
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閲覧手順 |
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ワールドカップ賞 |
作品タイトル : The S.T.A.R.S. (Sustainable Taches and Reactivate Space) |
チーム名 : KUUPL |
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所属 : 金沢大学 |
参加国名 : 日本 |
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データ概要 |
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コンセプトは " Sustainable Taches and Reactivate Space "で、新しい町の施設を追加し、土地利用の調整を行い、東京オリンピック2020の要望に合わせることができます。この計画により、容易なモビリティや、世界中からの訪問者の滞在をより快適に、環境に優しい先進的な町へ再生する期待に応えます。コンセプトの「Sustainable
Taches」は、オリンピックでの訪問者に宿泊施設や交通機関、エンターテイメントで必要なものを提供します。オリンピック後は地元の人々によって効率良く利用され、不必要な投資や過度な財政負担を避けることが可能です。「Reactivate
Space」は工業用に使用される海岸のイメージから港の開発を行い、ランドスケープデザインの観点では魅力的且つ貴重な環境を提供します。S.T.A.R.S.は辰巳エリアでの環境保護やサステイナブルな開発の実現を目指し、環境保護の観点でも、視覚的にもコストパフォーマンスを最大にします
(UC-win/Roadにて通常の速度でスクリプトを起動するために、モデルは簡素化しVRデータの程度は小さくしています) 。 |

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作品を鑑賞
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優秀賞 |
作品タイトル : Tokyo_Sustainable Development |
チーム名 : INED_UT |
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所属 : University of Transport and Communication |
参加国名 : ベトナム |
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データ概要 |
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東京は2020年のオリンピックへ向かって歩き始めていますが、オリンピックの成功だけでなく、日本の美しさを力強くより強化(促進)させるための準備を必要としています。来るコンペティションにおいて、チームINEDは、オリンピックが開催される新木場や辰巳エリアの都市景観や交通機関の改革のアイデアを考え、世界中から来る人々にとって快適且つ便利な街を確保したいと考えます。最も注目した重要なポイントは、東京湾の将来につながるサステイナブルな開発です。作品の中の交通計画において最も力を入れたのは、このエリアで利用されている円形(環状)交差点またはロータリに取って替わるModern
Roundabout (現代ラウンダバウト)です。さらに、新しい橋の建設による交通の確保と、オリンピック開催中の人々がどっと押し寄せる際に起こる渋滞の回避を提案します。そこで我々は、特に今回重要な東京湾だけでなく美しい国日本全体のサステイナブルな開発に向けたエネルギーの消費節約を始め、計画の問題点の解決のために、このアイデアに取り組みました。 |

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作品を鑑賞
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審査員特別賞 サスティナブルデザイン賞
池田 靖史 氏
(実行委員長、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授
/IKDS代表) |
作品タイトル : Connected Yumenoshima, Optimised Circulation for the Olympics |
チーム名 : International Architectural Think Tank Inc. |
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所属 : Robert Gordon University |
参加国名 : イギリス |
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データ概要 |
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重要な交通機関のノードで新たなインフラをデザインすることで、合理的且つ効率的な動作を目指して、既存の接続を利用することに注目しました。これにより、密集した場所や車両が速い速度で走るルート周辺での人々の簡易な且つ安全な動きが可能になります。オリンピック会場の至るところで統合トラムサービスを提案し、隣接区域における交通量や公害を減少することができる、歩行に取って替わるよりスピードの速い代替案を提供します。Meniji通りを低くすることで、オリンピック会場をカットし、新しく景観の美しい歩行者用道路の場所の間でスムーズな接続を可能にします。提案するトラムのルートもまた、低い場所に作ることで、負担の少ないサービスの流れの中での遅延を避けることが可能です。 |

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作品を鑑賞
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審査員特別賞 シビルデザイン賞
花村 義久 氏
(NPO シビルまちづくりステーション 理事長、
NPO法人 シビルNPO連携プラットフォーム 副代表理事) |
作品タイトル : gather |
チーム名 : T.O.F.U |
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所属 : 東京大学+山口大学 |
参加国名 : 日本 |
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データ概要 |
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「東京オリンピック2020」終了後もよりよい環境として利用できる新しい新木場駅とモビリティシステムを提案します。重要なポイントは次の3つ、人の動線、11ものエコ停留所のあるモビリティシステムそして屋根です。
まず、最も力を入れたのは新木場駅からレジャー施設までの人の動線の表現です。モビリティシステムは人々の動線に沿って配置されている、2つ目に、モビリティシステムには11ものエコ停留所があり、これらは持続可能(サステイナブル)な建物です。
最後に、サステイナブルなシステムの重要な点は屋根え、ソーラーシステムになっています。 |

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作品を鑑賞
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審査員特別賞 フォーサイト賞
Kostas Terzidis 氏
(ハーバード大学 准教授) |
作品タイトル : Walkerizing City |
チーム名 : shellfish |
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所属 : 芝浦工業大学・芝浦工業大学大学院 |
参加国名 : 日本 |
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データ概要 |
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“Walkalizing City”を提案します。この町は人々と共に年をとり、それに合わせて形を変えます。オリンピック終了後は、障害者やお年寄りに優しく、健康や福祉を重視した町へと変わります。建設と交通は、プラットフォームはBIMの、これをベースにしたクラウドデータで、設計者や建設者、管理者、住民が利用できます。町の建設が始まると、設計計画をサーバにアップロードします。そして住民は必要があれば、チェックしてコメントを残すこともできます。計画の明確さにより確実な合意形成が可能です。町が変化するときには、これらの情報が活用されます。 |

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作品を鑑賞
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審査員特別賞 トップ・オブ・ザ・ワールド賞
C David Tseng 氏
(台湾国立交通大学 人文社会学院院長 / 建築研究所教授) |
作品タイトル : √SHINKIBA |
チーム名 : DDP |
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所属 : 立命館大学 |
参加国名 : 日本 |
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データ概要 |
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√ は屋根と根を意味します。新木場周辺の動線の解析と木造のフレームのデザインを行いました(√として?)。木造のフレームはオリンピック開催中と開催後で2通りの役割を果たします。オリンピックでは、多くの人がここで選手を応援したり、木造フレーム下の駅と施設の間を歩きます。開催後は、このフレームは新木場周辺に近隣住民のための休憩スポットとして配置されます。BIMSにより、屋根の上に滞在したり歩いたりすることを提案し、訪問者の流れを推定することで適切な場所への配置や、快適な風や影の提供を行い、効率のよい構築のための材料の統合をデザインします。 |

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作品を鑑賞
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■VDWC審査委員長 池田靖史氏による講評
今回のVDWCは2020年の東京オリンピックを前提にした江東区新木場周辺のまちづくりを対象とする物であった。その国際的な関心の高さからであろうか、過去最高のエントリーがあり、ベトナムやイギリスと言ったこれまでには無かった地域からの参加や入賞もあって、まさしくワールドカップにふさわしい国際的なコンペとなってきていることを感じさせる。
おそらく多くの参加者はこの場所に一度も足を踏み入れた事は無いはずである。実はこの事にもBIMを用いたコンペの一つの特徴と狙いがある。もちろん敷地を詳細に調査して得られることの重要性を否定している訳ではない。しかし世界中の異なる視点が容易に集約できる事がネットワーク時代の可能性だとしたら、敷地に行かなくてもできるだけそれに近い空間的な理解ができるVR技術やBIMを通じたシミュレーション技術こそがそれを支援してくれるはずだからである。結果的に寄せられた様々なアイデアには荒削りであるが意外な発展の可能性を秘めている物が多数あり、考えてみるとこのコンペ自体がそうしたアイデアを3次元のデータとして共有できることで異分野の英知が結集し活性化される新たなコラボレーションのかたちなのかもしれない。
上位に残ったチームはどれも興味深かった。ただ、今回の課題が2020年のオリンピックとその先のまちづくりという時間軸をもったデザインを要求したことにBIMをつかった提案で答えた物がほとんど見られなかったことは、改めて少し残念に感じた。都市は成長と変化をする物であり、その過程を予測したり適応したりする事には、BIMによる情報化された設計モデルが有効に活用できる可能性があるからである。成長をテーマに掲げた「かたち」だけでなく、具体的な方法論としての「しくみ」をデザインできることにこそBIMの核心があるのかもしれないからだ。既に知られた方法だけでなく、新たな地平のデザインをBIMで発見してくれる事にますます期待している。 |
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